読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【ドラムが聞こえるピアノ伴奏】
というお話。
吉祥寺には「サムタイム」という老舗のジャズバーがあります。
そこでは、ワンコインで一流のジャズプレイヤーを見られる
という何とも素敵な企画ライブが毎月一回行われています。
初回から毎月社長と複数のメンバーで見に行っているので、
毎月書いているライブレポートを書いて行きます。
目次
●ピアノとヴォーカルのデュオ
●ドラムが聞こえる伴奏
●「あとがき」一流に学ぶ
【ピアノとヴォーカルのデュオ】
ピアニストはクリヤ・マコトさん
日本を代表するピアニストですね!
そして、そのクリヤさんが開催しているコンペで
クリヤさん自身がその才能に惚れ込んだという
ヴォーカリストのKOTETSUさん
二人のデュオでしたが、そのアンサンブルが
厚いし熱いし、暑い夜が更に暑くなる勢いでした。
ヴォーカリストのKOTETSUさんが
スキャットでパワフルに盛り上げたと思ったら
大御所のクリヤさんががっしりとあとを追い
更に押し上げてしめるところしめていく。
そんな絶妙なバランスがとっても聞き心地のよいサウンドでした。
また、クリヤさんはいくつものカバーアルバムを出している人で、
アースウィンド&ファイアーなどのキャッチーな曲などもあり、
ジャズに耳なじみのない人でも楽しめる内容でした。
FTJS!のメンバーと行って
最近練習しているジャズのフレーズ
(ビバップとか2-5フレーズとか言われているもの)
がどれだけ聞き取れるか?
なんて、みんなで課題を掲げて
鑑賞しましたが
正直そんなのそっちのけで
のめり込んで楽しんでしまいました。
僕の耳はまだまだそんなに聞き取れませんね~
それどころか
クリヤさんの伴奏から別の音が聞こえてきました。
【ドラムが聞こえる伴奏】
もちろん、ヴォーカルとグランドピアノだけです。
なので、「別の音」
しかし、
僕の耳にはドラムの音が聞こえてきたのです。
(いえ、僕はおかしい人ではないです、、、、たぶん(笑))
躍動していて
「ここでくる!」という解決先の予定調和と
「次どうなる?」という予測不能な展開が
非常にバランスよく寄せては返し、
僕は気づいたらエアーで(頭の中で)ドラムを叩いていました。
(
「僕がこの人とドラムでプレイしたからこんなことしたい」
なんてレベルじゃないんです。
「あ、ここできっとこのフレーズだ。次はこう」みたいに
クリヤさんの演奏が手取り足取り次のドラミングを教えてくれるん
もちろん実際に叩いたら
僕にはついて行くスキルがありませんが(笑)
あ~これがメンバーを引っ張って行く
いやむしろ、一番後ろからバンドを全体を押し上げてくれるような
そんなマスタークラスの
ソリストのプレイなんだなって思ったのです。
【「あとがき」一流に学ぶ】
こういうデュオスタイルだからこそ浮き彫りになるのですが、
一流のプレイヤーはその楽器1つからアンサンブルが聞こえてくる
前々回にギタリストの小沼さんと
ヴォーカリストの椎名さんのデュオの時にも思ったことです。
自分がメインにしている楽器だけではなく、
他の楽器の理解が必要不可欠だなと思いました。
とはいえ僕にはまだまだ
ジャズ的なフレーズを聞き取る耳が出来ていないようなので、
ゆっくりギターを実際にやりながら身につけて行けたらなと思う次
そして、一流の演奏を生で聴くことによって感覚的な部分が
今の自分のレベルより上に押し上げてもらうことが出来る。
定期的にこういう鑑賞の機会を作ることも大事だと思いました。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
Category Archives: FTJS!ジャムセッション講座Blog
構え方を変えれば手の動きが変わる
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【レッスン解説『構え方を変えれば手の動きが変わる』】
というお題目で、
FTJS!
動画自体は各楽器にフォーカスしてますが、
他の楽器の人も読んで得する内容にしていけたらとおもいます。
今回とりあげる動画はこちら!
https://www.youtube.com/watch?
また、今回の内容には以前書いた「遊びを作る」
合わせてチェックしてみてください。
「遊びを作る」
https://jamsession-web.sakura.
目次
●手のストレッチで見落としがちなポイント
●思い込みで構え方が悪くなる!?
●「あとがき」思い込みで損をする
【手のストレッチで見落としがちなポイント】
今回の動画ではベースのストレッチを題材にしています。
ストレッチは左手(弦を押さえる指を)
広げて離れたフレットを押さえる時などに使いますし、
ベースの構造的に、
ギターよりも全然フレットとフレットの感覚が広いので、
手の小さい方は指が開かないと
通常の演奏をするのも大変だったりします。
指の開き具合に関して以前に
「親指の位置」というポイントで
記事を書いたこともあります。
https://jamsession-web.sakura.
これはギター向けの動画ですが、
根本的なポイントは同じです。
そう、指をストレッチ出来ない場合は当然
指の位置や、力のいれどころに問題があるのです。
しかし、そこにばかり囚われて、
視野が狭くなっていると他の原因を見落としてしまいます。
一見関係なさそうに見えますが、
実は構え方から変えて行くことが重要なポイントになってくるので
【思い込みで構え方が悪くなる!?】
動画でも出てきますが、
ストレッチがしにくい理由には
構え方が関係していることがあります。
多くの人が
「必要以上にネックを身体に寄せ付けて構えています。」
これは前回の「遊び」とも関係してきますが、
そんな風に構えてしまうと肘がガチガチに固まってしまい、
ストレッチも出来ないし、
スムーズな運指自体が出来ない原因になっています。
ぜひ、自分が思っている以上に斜め前にヘッドが出るようにし
上めで構えてみてください。
これは
「ベースは弦が太くて大きくて重い楽器だから、
近くで抱え込んで指板も覗き込んで弾かなければ行けない」
というような思い込みイメージから
無意識に行ってしまっていることが多いです。
しかし実際は、
肘を固め、手の自由を奪い、姿勢も悪くなる
という結果になってしまうのです。
ギターやベースなどの竿もの以外では
ピアノやドラムなど椅子に座って演奏する
椅子の位置が楽器に対して近すぎる場合があります。
よく見える位置、とか空振りしないようにとか
そんなイメージからそうしているのかもしれませんが、
通常の肘の位置よりも後ろに引いて演奏しているのであれば
近すぎる場合があります。
今一度確かめてみると良いでしょう!
【「あとがき」思い込みで損をする】
こうやって考えてみると
「思い込みで損をする」なんてことは
他にもあるな~と思ったりします。
今パッと思い出したのが「低音域」です。
特にベースをやっている時に感じるのですが、
スタジオでジャムセッションをしていて
「なんだか自分の音が聞こえにくいなぁ」とか
「他の音に混じるとか細く聞こえるなぁ」などと
感じる時があります。
そういう時に
音量やイコライザーの低域「BASS」
周りでは大変なことが起きています。
低音は部屋中にまわってしまい、
音程も分からないようなモヤッとした音の圧に包み込まれます。
でもアンプの近くにいる本人はそれに気づかず
それどころか「あれ?まだ聞こえにくいな~」なんて
言っていることがあります。
高音が出過ぎてる時は耳に痛いので分かりやすいんですけどね。
低音は分かりにくいんですよね。
ベースだけでなくギターもたまにあります。
ベースだからといって
低音域が大事というわけではありません。
ちゃんとアンプもベース用・
輪郭を研ぎすませたいなら高音域を
その楽器の一番のうまみを引き出したいなら中音域を
そのどちらかをあげた方が結果的にアンサンブルになじみつつ
存在感のある音のになることが多いです。
ベースのベースたる部分は
BASSではなくMIDDLEにあり
ベースだから低音域あげなきゃという思い込みが巻き起こす悲劇
気づかぬ間にメンバーを圧迫
低音域が出せる楽器のプレイヤーはくれぐれもご注意を!
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
スタンダードナンバー以外の曲でセッションする時のアレンジ方法
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【
というお話。
前回の記事で
「細部まで空気感も含めてイメージできると成功する」
というテーマで書きました。
セッションホストだけにとどまらず
実際のセッション、ライブ・イベントなどにも言えることですね。
自分で明確にイメージできるなら成功するし、
イメージできない部分があると、
本番でその部分に足下を掬われて失敗してしまうのです。
今回はスタンダードナンバー以外の曲をセッション的にアレンジす
具体的な方法について書いて行きます。
ここで書いて行くのは
「その曲を知らないくてもその場のみんなが盛り上がれる」
ということを主軸にしたアレンジ方法です。
目次
●「やりたいだけ」では失敗する理由
●アレンジのポイント
●「あとがき」僕の前日準備
【「やりたいだけ」では失敗する理由】
たいていセッションで良くやられるようなスタンダードナンバーは
セッションブックなどに書かれていて、
イントロやエンディング、ソロをとる箇所などに「お決まり」
長年多くのプレイヤーにセッションで取り上げられたことで、
セッションナイズされていることがほとんどです。
シンプルなものから難曲と言われる類いのものまで、
どれもお決まりの型があるのですね。
そういう点からも
ただ「この曲が好きだから・やりたいから」という理由だけで
セッションスタンダード以外のものをやるのは
多くの場合失敗、グダグダになる傾向があります。
もしくは、コード進行・構成をなぞるだけで終わってしまいます。
また、
「この曲が好きだから・やりたいから」という個人的な理由の場合
例えば、自分のパートのリフがかっこいいからとか
リズムがこってるからなど
わりと自分視点で発想することが多いです。
もちろんそれが発端になってるのは悪いことではありませんが、
そういう場合の注意点として、
「その曲を知らない他のメンバーは
各々のパートの演奏イメージが出来ない」
ということを念頭に置いておくべきなのです。
では、次にポイントを書いて行きましょう!
【アレンジのポイント】
自分の好きな曲でセッションしたい!
という気持ちになったら
「みんながセッションしやすいアレンジ」
それが言い出しっぺの責任です(笑)
●それぞれの楽器のシンプルなバッキングパターンを提示する。
もちろんアドリブ主体のセッションなので全部のパートが
「原曲通り」演奏できる必要はありません。
なので、
フィーリングでついて来れちゃう人ならいいのですが、
イメージできない人も多くいます。
そういう場合に
「原曲っぽい」もっともシンプルな演奏をいざとなったら
伝えられるようにしておく必要があります。
例えば
「ドラムは8ビートでドドタツツドタツ」だよとか
「ここはコードをシンコペーションして伸ばす」とか
コード進行+核となっているリズムパターンが伝えられると
良いかな~と思います。
リフのある曲ならこの点は伝えやすいですね。
その曲っぽさは多くの場合
リズム、印象的なリフやフレーズで決まります。
●思い切ってコード進行や構成をシンプルにする
イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ…
多くの曲は構成がかなり複雑です。
しかも、セクションごとにコード進行もリズムも全然違う
ということもあります。
その曲を知っていて好きなら良いかもしれませんが、
そんなのをサクッとその場でやるには
伝える側も理解する側も相当の労力です。
これもまたコードや構成を追うだけで
つまらないセッションになってしまいます。
もちろん、集まってる人の演奏歴にも左右されますが、
多くの人がその場で譜面もなしにぱっと演奏できるのは
「8小節×2セクション」程度です。
コード進行の複雑さによって小節数、セクション数は増減します。
ジャズの曲も32小節が多いですが、
多くはAABAの8小節×2セクションですよね。
個人的には
4小節の1セクションでアガル曲くらいシンプルな方が
その場でパッとやるには楽しめる気がします。
コード進行も削られるだけ削りましょう!
また、
●イントロとエンディングは打ち合わせる、決めておく
特に結構大事なのは「エンディング」
実はこれがグダグダになるかならないかを大きく左右します。
終わりよければ、全てよし、です!笑
音源のように
盛り上がって楽しいままフェードアウトとは行きませんので 笑
先に打ち合わせておいてもいいし、
自分の中で「こうやって終わらせる」
あと細かいところですが、
何気に「最後にガシャーンとならしてジャカジャカするコード」
締まりが悪くなります。
これも決めておきましょう!
文章でかける概要はこんなところでしょうか!
もし、バンドのメンバーとかジャム仲間と実際にやってみたら
「この曲でセッションしてみましたー」
【「あとがき」僕の前日準備】
この文章の元ネタとなったエピソードは
僕がどうしてもGet Up And Danceという曲で
セッションしたかったというのが始まりです。
リフが印象的な曲です。
この曲には数展開ありますが、
メインリフのある部分以外は思い切ってカットしました。
そうしたら、
幸い4つのコードで構成された2小節の繰り返しだけになり、
しかもキーも原曲自体がCなので移調する必要も無く
5分もかけずメンバーに伝えきれる情報量になりました。
その、セッションナイズしたアレンジを
前日に動画に撮って文章でコード進行を細くした上で
Facebookにあげて
サックスプレイヤーにリフだけは覚えてきてもらいましたが…笑
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
スタンダードナンバー以外の曲でセッションする時の成功法則
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【スタンダードナンバー以外の曲でセッションする時の成功法則】
というお話。
先日FTJS!内のイベントで
「お誕生日セッション祭り」というのをやりました。
まぁ、ただ、飲食可のスタジオを使って
飲み食いしながら3時間セッションして遊ぶだけなんですけど、
(
開催すると毎回大盛況で嬉しい限りです。
そこで一つ成功法則を見つけました。
結論を先に述べましょう!
「細部にわたるまで空気感も含めてイメージ出来れば成功する」
今回の成功法則はセッションホストに限らず、
バンドのリーダーなどにも活かせる内容です!
目次
●久々のセッションホスト
●前準備という遊び
●イメージがゴールを決める
【久々のセッションホスト】
FTJS!では、
セッションイベントの司会進行をする「セッションホスト」
を養成する講座も行っていて
この日のイベントはホスト生と呼ばれる方々に
半分研修も兼ねて司会進行を行ってもらっていました。
参加者にやりたい曲のリクエストを聞いて
ホスト生グループが連携してセッションをまわすというスタイル。
で、僕もどうしてもやりたい曲があったので
半分無理矢理(笑)やらせてもらいました。
僕は今となっては事務局の事務員ですが、
一時期FTJS!内でセッションホストもやっていたので、
久々に1曲限定でセッションホストまで勤めさせてもらいました。
順番的にトリのセッションとなってしまい
結構プレシャーはありましたが、
みなさんの反応を見る限り
「またこの曲やって欲しい」
「こういうのを待っていた」
「リフが頭に残って離れない」
という感想を頂けたし、
何より僕自身がめちゃくちゃ楽しかったので、
大成功だったのではと個人的には思っています♪
あ、ちなみに取り上げた曲は
「Get Up And Dance」という曲のAセクションです。
https://www.youtube.com/watch?
(公式音源ではないので削除さていたらごめんなさい。)
僕が知っているのはスチャダラパーがサングしてる方ですが、
同名の元ネタのファンキーダンスナンバーもあります。
FTJS!内でやるのも僕自身この曲でセッションするのも
全く初めてでした。
参加者の中にもこの曲を初めて聴く人が多くいました。
でも、会場みんなで
「パーパーパッパパラー…」と歌って一体になれたのです。
なぜそうなったのか?
もちろん皆さんが盛り上げてくれたことが一番の理由ですが、
セッションホストとしてのポイントがあるとすれば
僕自身
「セッションして楽しんでいる光景を
細部に至るまでイメージしてから本番に臨んだ」
というのがありました。
【前準備という遊び】
そもそも
なぜこの曲をやろうと思ったのか?
そのきっかけは些細なものです。
「前日に仕事中の作業BGMとして聞いていたから」
ただそれだけだけです。
それをそのときの気分で
「今日はこんな曲を聞いてました~」みたいな
軽い投稿をFacebookでしたんですよ。
(僕は普段は全く投稿しません。)
セッションでやるイメージはこのときはまだありませんでした。
そうしたら、FTJS!生の人を中心に食いついてくれまして、
特に僕は世代の違うFTJS!講座生の方から
「その元ネタの曲がクラブでかかったときは
テンションMAXで踊りまくり!」
というコメントを頂きまして、
しかも次の日のイベントということもあり、
すぐにその方がノリノリに踊っているイメージが頭に浮かびました
そしたら
自分の中のセッションホスト魂(?)に火がついて
楽しくなってきちゃってですね
どんどんセッションするイメージが膨らんできて
みんなでセッションしたら楽しいんじゃないかな~と思って
セッションネタとして使えるかという視点で何回か聞いてみたんで
そうしたら
キーもCだしコード進行もシンプルだし、
アレンジの細部が聞こえてきたんですよ。
これだったら5分もあればほとんどの人が初見で出来るなと思って
そこで、仕事ほっぽり出して(おい!?)
この曲をシンプルにセッションするためのデモ音源的なものを急遽
またもやFacebookに投稿!
そしてそれとなく
「あしたやりたいな~」とか
「サックスの○○さん、このリフ吹いてくれないかな~」とか
そんなことを呟いて
当日を迎えたわけです。
(○○
【イメージがゴールを決める】
僕は本番までに
この曲でセッションするイメージ
更に細かく言うと
その曲っぽい一番シンプルな演奏パターン
そこに管楽器でリフ乗せるアレンジのイメージ
みんなで合唱するイメージ
自分がかけ声をかけてみんなとコール&レスポンスするイメージ
当日参加するメンバー、
Aさんがドラム叩いて、○○さんがサックスでリフ吹いて
クラブが好きなBさんCさんが思い思いに踊っているイメージ
イントロ、エンディングのイメージ
空気感も含めて細部にわたるまで
「楽しくなるイメージ」がありました。
もちろん、
良いことも悪いことも全部ひっくるめてアクシデントがあります。
その上で成功へ導くにはイメージが何よりも大事になってきます。
細部にわたるまで空気感をイメージすることは
その物事の道筋を決めると同時にゴールも決めてくれます。
「みんなが楽しんでいるゴール」
手段が無いので、そこにみんなを連れて行くことは出来ませんし、
「これはこうしてこうする」という細部のイメージ(手段)
1、2カ所脱線しただけで、ゴールを見失ってしまいます。
セッションホストには両方大事なのです。
今回は半分遊びの軽いノリでプレッシャーも無く
(トリになってしまったのは想定外のアクシデント 笑)
自分自身が楽しみながらわくわくしながら
細部にわたるまでイメージできたので、
それが伝わったのではないかなと僕は思っています。
イメージが大事なのは分かったけど、
セッションについてどうやって
イメージすれば良いのか分からない…
というかたもいるかと思いますので、
次回は僕がこの曲をセッションネタとしてアレンジした
具体的なポイントを書いて行きます!
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
聴覚的ニュートラルポジション
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【聴覚的ニュートラルポジション】
というお話。
前回ディズニー映画を見た気づきということで
身近なところからセッション的聴覚を養って行く方法をお伝えしま
「ディズニー映画音楽からセッション的聴覚の気づき」
https://jamsession-web.sakura.
今回はその続きで、
目次
●ニュートラルポジションとは?
●セッション的聴覚との関係性
●「あとがき」昔から機会はあった
【ニュートラルポジションとは?】
ニュートラルポジションという言葉は
聞いたことが無い人も多いかもしれません。
僕が学生の頃に
テニスのゲームソフトのCMで使われて
ちょっと流行ったものがありました。
「打ったら戻る真ん中へ」
この言葉が
まさにニュートラルポジションを分かりやすく捉えています。
テニスをやったことないので専門的なことは分かりませんが、
簡単に言うと、広いコート上を1人または2人で守りながら
前後左右どこを攻めるのかの駆け引きする
そんなスポーツだと認識しています。
例えば、
自分の陣地の右側に打ち込まれれば
当然右に走って球を拾いに行き打ち返します。
この時、右側に残り続ければ、
正反対の左側に打ち込まれたら
距離が遠くて打ち返せないかもしれません。
もちろんまた右に打ち込まれるかもという可能性もあるので
かなり瞬間的な駆け引きですが。
どこに打ち込まれても瞬時に反応するには
コートの真ん中後方にいた方が
最も柔軟に最短距離で反応できます。
(後方にいるのは後退よりも前進の方がしやすいため。)
また、このようにコートの場所をさすのではなく、
身体の「重心」がニュートラルな状態ということを
意味することもあります。
片足に重心が乗っていると瞬時な対応が出来ません。
さらに、からだには重心に限らず、
肩の位置や腰の位置などにもあります。
車のハンドルや
ゲームのコントローラーにも使われたりする言葉でもありますね。
まとめると
ニュートラルポジションとは
「ムダな負荷が無く自然な状態で、柔軟に反応できる位置」
というような意味です。
【セッション的聴覚との関係性】
全く音楽に触れてきませんでしたが、
セッション的な聴覚と密接に関係してきます。
前回の記事で
ディズニー映画「アナと雪の女王」の劇中で歌われる
「生まれて初めて」という歌について触れました。
この歌はサビでアナとエルサ(雪の女王)
これを同時に聞くことが
「セッション的聴覚を養う」ことに繋がるという話でした。
実はこれ、
どちらかの歌詞であったり
メロディばかりに気を取られてしまうと
「セッション的聴覚」で聞き取ることは出来ません。
全体をボヤーッと聞くことが大事です。
しかし、ボヤーッと聞いてるだけでも
作業用BGMのように耳には入っているんだけど
耳に入ってないような状態になってしまいます。
ボヤーッと聞きながらも
要所要所でしっかり音を聞くのです。
これを言うなれば
「ニュートラルポジションにいることを意識する」のです。
アンサンブル全体が耳に入っている状態で、
瞬間的に何かのパートにフォーカスする。
これが大事になります。
「生まれて初めて」の話にもどりますが、
二人のメロディを(もっと余裕がある人は伴奏も)
同時に耳に入れておきつつ、
瞬間的にどちらにもフォーカスを切り替えられるようにしてみる。
そんなふうに練習してみてください。
そして慣れたら
実際にバンドで好きな曲を演奏しながらやってみてください。
ここが大きなポイントですが、
自分が演奏で加わっていてもニュートラルポジションは同じです。
「自分の音もアンサンブルの一部」として
客観的に捉えることが大事です。
これだけで、
だいぶアンサンブルの調和に意識が行くようになります。
【「あとがき」昔から機会はあった】
今回の一連の「セッション的聴覚」についての話。
書いているうちに、
意識したらもっとうまく行ったであろう思い出が蘇りました。
それは、
「音楽の授業の合唱」です。
学生だった頃は、歌うこと自体は好きだったので
ただ自分のパートを覚えて歌っていましたが、
(僕の場合元々他のパートを覚えるのも好きでした。)
学校で扱っている合唱は
女声でアルトとソプラノ、男声でテナーとバリトンで
最大で混声4部合唱なんてやったりしますよね。
あれ、
セッション的聴覚を養う絶好の機会だったな~、
と今になって思います。
ハモりは当然あり、曲によっては
パートごとに全然違うメロディ歌ったりして
実はかなり面白いアンサンブルしてたんですよね。
う~む…
学生の頃の合唱と言えば、思春期真っ只中!
合唱コンクールなんかでは
「恥ずかしい」「ダサい」「怠い」とかで
声変わりしたての男子が歌わなくて、
女子が泣き、それを乗り越えて
クラスが一体となったところが優勝するという光景が浮かびますが
パートごとの練習でも
クラス全体での練習でも
他の人の声と自分の声が合わさってどんなコーラスになっているの
他のパートと自分のパートが絡まってどんなアンサンブルになって
そんな視点で出来たらもっと楽しかったんだなって思います。
そんな機会が今もまだあって
「つまんね~」って思ってしまっている方は
ぜひセッション的聴覚で楽しんでみてくださいね♪
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
遊びを作る
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【レッスン解説『遊びを作る』】
というお題目で、
FTJS!
動画自体は各楽器にフォーカスしてますが、
他の楽器の人も読んで得する内容にしていけたらとおもいます。
今回とりあげる動画はこちら!
https://www.youtube.com/watch?
目次
●遊びを作る
●肘ゆるゆる
●「あとがき」心にも遊びを
【遊びを作る】
「遊び」と書くとなんだか楽しそうな響きですね。
本来の「遊び」の意味は
生物が生命維持活動以外に心を満たすためや
なんらかのスキルを身につけるために備わった行動とされています
最低限の寝たり、食べたりなど生命維持活動が「
遊びは「やってもやらなくてもいいこと」ということになり、
「ゆとりがある状態」を意味する時にも使われます。
ハンドルの「遊び」などがそうです。
「ゆとり」って大事なんです。
もしハンドルに遊びが無く、
数ミリ動かしただけで進行方向に影響を与えてしまったら?
いっさいの手ぶれが許されません。
でも、手ぶれは起きてしまいます。
人間は長時間正確な動きをし続けるのは無理なんです。
遊びが無ければ、常に手ぶれとの戦いになり、
常に軌道修正をし続けることで負荷をかけてしまいます。
なので、遊びは緩衝剤的な役割を果たしているとも言えます。
自分に意図しない方向に向かってしまった時に
お互いの衝突を和らげつつスムーズに軌道修正が行えます。
遊びとは言い方を変えれば「曖昧さ」です。
境界線をぼかし、グラデーションをつくる役割を果たしています。
何事においてもとっても大切な要素です。
【肘ゆるゆる】
そんな「遊び」についてですが、
今回の動画ではベースの演奏を疲れなくするコツとして登場します
ベースは片手の指で弦を押さえて、
なので、指が大事なのですが、
指を柔軟に動かすには肘に遊びを作ることが大事です。
指を動かしてみると
肘の方まで腕の筋肉がぴくぴく動いているのが確認できると思いま
指と肘は連動しています。
更には肘と肩も連動していますし、
腕全体は腕の付け根から指先まで連動しているとも言えます。
指を楽に動かすには連動している部分にまで意識を向ける必要があ
「肘ゆるゆる」を意識してみてください。
遊びを意識するには
まずは遊びのないガチガチの状態を意図的に作ってみるといいです
ほとんど全ての楽器は指や腕を使って演奏します。
いつもの演奏をわきをしめて肘を固定して演奏してみてください。
楽器が無ければ、パソコンのキーボード打つときや、
鉛筆で字を書くなど、指や手首を使って行う日常動作を
「肘ガチガチ」でやってみてください。
とってもやりにくくありませんか?
もちろん、こんなにガチガチになっていることはまれです(笑)
ですが、演奏がなんだか疲れる時は多少なり
肘や肩にも力が入ってガチガチになっています。
そういうときはぜひ、
実際に演奏している指先ばかりではなく、
連動している腕全体を意識してみてください。
【「あとがき」心にも遊びを】
今回は身体の関節部分の「遊び」についてのお話でした。
肘がゆるゆるで遊びがあると、
何かの拍子で無理な方向に負荷がかかることがあっても
スムーズに軌道修正ができます。
その「何かの拍子」
演奏中に誰かがぶつかってくるかもしれません。
ムリの無い方向への負荷がかかることが無いと考える方が無理なの
心もそうです。
いくら境界線を定めても曖昧な部分が0になることはありません。
0にしようとすればするほど次々わき起こる曖昧さに辟易してしま
心の中に遊びが無いと、
環境の変化や、
強烈な負荷となってのしかかります。
「遊びあれば憂いなし、これが本当のゆとり教育」なんつって(
僕の文体はカタくなりやすいので、
たまに遊びを入れるようにしています。
最後の「またね!」も遊びの一つです。
心にも身体にも遊びが必要!
そんな人間が作り出した「遊び」である音楽ですから、
音楽ってどこまで行っても曖昧なものなんだと思います。
気楽に楽しくやって行きましょう♪
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
ディズニー映画音楽からセッション的聴覚の気づき
(C)2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
さて、今回は
【ディズニー映画音楽からセッション的聴覚の気づき】
というお話。
遅ればせながら、「アナと雪の女王」映画館で見てきました。
映画館であまり映画を見ないのですが、
こう見えて(どう見えて?)ディズニー好きですし、
かなり話題になっているので、見てきました。
目次
●ディズニー映画の特徴
●映画中にセッション的聴覚を意識した瞬間
●まずは耳にはいるところから始める
【ディズニー映画の特徴】
これはジャムセッション及び音楽的なメルマガなので、
アナと雪の女王の物語についてはあえて触れません。
ただ、一言だけ感想を述べるなら
非常に愛情の形、愛情表現などについて考えさせてくれる映画。
僕はそう感じたので、結構好きな映画の一つになりました!
さて、物語についてはその辺にしておいて、
ディズニー映画に共通するポイントを書いて行きます。
それは、「ミュージカル調」であること。
そうです。
ところどころ、いきなり歌いだすのです。
道歩きながら、ヒロインが歌う
そこに、店のオヤジが絡んでくる
動物がコーラスを重ねてくる。
そういうのが物語の随所に挿入されているのが
ディズニー映画です。
これが現実的にあれば、
いつでもどこでもだれとでもアンサンブルできる。
究極のジャムセッションの形ですよね~!
とか思ってみたり。(笑)
「夢と魔法の世界」…
それはジャムセッション的にも
あながち間違いではないようです。
【映画中にセッション的聴覚を意識した瞬間】
「セッション的聴覚」については
こちらの記事を参考にしてみてください。
「身近なことからセッション的聴覚を意識する」
https://jamsession-web.sakura.
ようは
「一度にいろんな音を聞き分ける・聞き取る能力」のこと
ミュージカル調なので
このアナと雪の女王でも、
様々なキャラがいろんなシチュエーションで歌います。
一人で歌うこともあれば、
大人数で歌うこともある。
そして、
二人で歌うときがありました。
その中でも特に興味深かったのが
国を飛び出してしまったエルサ(雪の女王)と
それを迎えにきたアナが二人で歌う
「生まれて初めて」でした。
https://www.youtube.com/watch?
(公式ではないようなので削除されていたらごめんなさい。)
会話からミュージカル的に歌に入って行きます。
そして、交互にメロディに乗せて会話が行われます。
(こういうやり取りもまさにコール&レスポンスなので
セッション的な感じがしますね。)
そして最後のサビ!
ここがセッション的聴覚の見せ所です。
どうなっているかというと
「アナとエルサが同時に違うメロディで歌う」のです。
歌詞も違います。
「セッション的聴覚」とは
両方の歌を同時に聞き取る能力なのです。
はい、映画館で見た僕は初見でしたので
まったく歌詞の意味までは聞き取れませんでした!(笑)
でも、楽曲的にちゃんと良く練られていて
一方がロングトーンになったところで
もう一方が細かいリズムで歌い、
被るところはハモるようになってて…
非常によく呼応するように出来ています。
ちなみに
この文章を書くにあたり何回も聞きましたが
歌詞的には
生まれて初めてエルサと協力したいと願うアナと
自分の力が巻き起こしている事件を知り自己嫌悪するエルサ
お互いの心境そのままなので
噛み合っていません(笑)
そういうことを考えても
歌そのものに
噛み合っているんだけど噛み合っていない
絶妙なハーモニーが合って面白いなと思ったのです。
【まずは耳にはいるところから始める】
「セッション的聴覚」というと
ジャムセッション的には
自分はギター弾いているのに
演奏したこともないドラム奏でる音を聞き取れる
ということになりますが、
演奏したこと無いもの、
聞きなじみの無い音
これらはどんなに耳をすませてみても
なかなか聞き取れません。
ちょっと訓練が必要になります。
では、そういう
個々に楽器の音を聞き取る訓練をしてからでないと
身につけられないのかというとそういうわけでもありません。
今回のように
「歌」は音楽歴はほとんど関係なく聞き取れるはずです。
歌はとても耳になじんでいます。
しかも声は普段から使っているので。
「音色(声質)」
こういった
耳で聞いて入ってくるところから
「一緒に聞く」ということを実践してみると、
セッション的聴覚が養われて行きます。
それでも、
難しいなと思う方もいるかもしれませんね。
更に具体的な話は次回お話しします!
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
ベースの左手が疲れない押さえ方
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【レッスン解説『ベースの左手が疲れない押さえ方 』】
というお題目で、
FTJS!
動画自体は各楽器にフォーカスしてますが、
他の楽器の人も読んで得する内容にしていけたらとおもいます。
今回とりあげる動画はこちら!
https://www.youtube.com/watch?
目次
●左手の役割
●予備知識
●押さえる強さ
●「まとめ」認識をかえる
【左手の役割】
今回はベースですが、
以前ギターについても同じようなテーマで取り上げました。
(参考記事:ギターの音を奇麗にする方法 フィンガリング編)
https://jamsession-web.sakura.
そちらの動画レッスンの解説では
主に弦楽器は左右で違う役割を持ち、
それが連携することで演奏するのだよって話もしました。
今回は左手、つまり
「弦を押さえる手」について具体的に話をして行きましょう!
ギターとベースは
見た目はかなり似ている楽器ではありますが、
役割が違うので細かいところがいろいろと違います。
その点も今回の話で結構関係してくる部分ですね。
ギターよりも…
ベースの弦の方が遥かに太い
(ベースの弦の一番細い弦がギターの一番太い弦くらいです。)
→たくましい弦なのでガシッと押さえつけたくなる
ベースの方がネックが長い
→より広く指を開く必要があります。
主な役割として単音で弾く楽器である。
→また、低音は和音が濁りやすいので、
他の弦が共鳴しないようにすることに、
ギター以上に注意を払う必要があります。
セーハ(バレー)をほとんど使うことがない。
→ギターのように複数の弦を同時に鳴らすのに
一本の指をペタッと寝かせて複数の弦を押さえる
「セーハ」をほとんど使用しません。
いわゆる「ギターのFコードで挫折した」あるあるはこれです。
この点はベースの方が若干易しい気もします。
左手に関係しているのはこんなところでしょうか。
こうやってみると全然違う楽器だって分かりますね(笑)
【予備知識】
今回のないように直接的な関係はないけれども
知っておくとお得な補足的な予備知識を挟んでおきましょう。
ビートルズのポールマッカートニーなど
左利きのプレイヤーの一部は
左右逆のベースを使っています。
(レフティと呼ばれています。)
ただ、左利きだからといって
みんながみんな左利き用のものを使う訳ではありませんが
(レフティはあまり生産されていませんし)
もしレフティを使っている方は今回の内容を
右手に置き換えて読んでくださいね!
レフティのベースと言えば
アニメ「けいおん!」に出てくる澪ちゃんが
レフティのベースだったことで出回りの少ない
レフティベースがやたら売れた時期がありましたね~懐かしい!
ドラムではセッティングで逆に配置する人はいますけど
「左手用楽器」ってギター・ベース以外で
あまり聞いたことがないですね~
やっぱりその
「弦を押さえる手」「弦をはじく手」っていう
特殊な役割分担がなしたことなのでしょうか。
【押さえる強さ】
では今回の内容の一番大きなポイントをお伝えしましょう。
「左手の押さえる力を抜く」です。
もちろん、
「弦を押さえる」ことで音が出ます。
しかし、
押さえる強さについては
考えたことがあるでしょうか?
動画の中では
その「押さえる強さの基準」を提示しています。
・押さえてない状態から徐々に弦を押さえて行きます。
・弦に触れているだけの強さだと音はミュートされます
・さらに強くして行くとビリビリ鳴りながらも音程が出てきます。
・ビリビリ感がなくなってしっかりとした音が出てきます。
↑ここ!!
力加減はここが理想のポイントです。
指が疲れてしまうという同じ悩みを抱えている人は
今までよりも全然力を使っていないことに驚くでしょう!
動画内に登場するササキ君も
「身体が強く押せ!って言ってくるんです」
と言っていますが
自分の中で勝手な思い込みってあります。
そういう思い込みが
良いプレーの妨げになっているのです。
思い込んでいるので、
自分では自覚できないことが多い。
また、強く押さえつけしまうことの弊害として
手が疲れるだけでなく
弦が強く張られてしまうことで
ピッチが若干上ずってしまうということも
注意点の一つですね。
今回の内容はここまでです。
【「あとがき」言い訳って良いわけ?】
今回の解説は
最後の最後で
ようやく動画の内容に入って行きましたね。(笑)
動画内容書き起こし担当として
まるで内容が無いような対応ですが、
そんなぞんざいな訳でもなく
詳細が混在化したので
明快な展開が必要だと思い
段階を追ってまとめました。
この「あとがき」は言い訳なんかじゃないです。
ちょっとリズム感のいい文章に
挑戦したかっただけです。気分です。(笑)
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
身近なことからセッション的聴覚を意識する
(写真:Matthew Harris/アフロスポーツ )
今回は
【身近なことからセッション的聴覚を意識する】
というお話。
「セッション的聴覚」っていう言葉がこのメルマガやブログなど
FTJS!の人から良く出てきます。
どうせきっと社長が作り出した造語なんです(笑)
ウチには造語ばかり…(笑)
そんな、「セッション的聴覚」について
身近に意識できるところから
意識を始めて行きましょう。
はじまりはじまり~
目次
●セッション的聴覚とは?
●セッション的聴覚を遮る意識
●セッション的聴覚を身につけるには役割を知ること
●「まとめ」日常で思うこと
【セッション的聴覚とは?】
まずこの造語(?)の意味を
初めての人にも分かりやすいように説明すると
「一度にいろんな音を聞き分ける・聞き取る能力」のこと
なんかすごく難しそうに思えますが、
実は、アンサンブルをやっている皆さんは
それを常に行っています。
自分の演奏する音を聴きながら
他の人の演奏を聴いて合わせているのです。
というか、耳に入ってきていると
合わせざるを得ないのです。
例えばバンドメンバーが
個々に音だししている時なんかで良くある光景ですが、
テンポ120で演奏しているのに
隣でテンポ110で演奏しているとしたら
双方とも相手のテンポにつられます。
こういうのもセッション的聴覚により
無意識でもなんでも、耳には入ってきているのです。
しかし、
行っているけど行っていません。
無意識に出来ていることと
意識して出来ること
これもまた全然違います。
意識的に出来ることの方が強く作用します。
【セッション的聴覚を遮る意識】
先ほどのバンドメンバーの個々の音出しについてですが、
つられないようにも出来ます。
さっきは「つられる」なんて話をしましたが
実際は「つられないようにしている」光景を見ることの方が
多いのではないでしょうか?
そう、実は多くのプレイヤーは
セッション的聴覚どころか
真逆の方向に意識を向けていることがあります。
意識的にシャットアウトしてしまうのです。
いわゆる「自分の中にはいってしまう」
という状況ですね。
自分の音だけを聞きたい時に良くおこる現象です。
人間は認知(情報)という次元で、『ないもの』に出来るのです。
目には映っているのに、見ていないことにできます。
耳には聞こえているのに、聞こえてないことにできます。
そうしないと
あまりに多くの情報がありすぎてしまうからです。
誰かと待ち合わせしている時に
行き交う他人は「人間」や「動く物体」程度にしか
認識しておらず、
待ち合わせ相手のみ「○○さん」と
固有の人物として認識していることがほとんどです。
雑踏の中で知っている人を思わず発見するのもこの能力ですね。
こういう意識のピントを合わせることを
人間の脳は常日頃から行っています。
【セッション的聴覚を身につけるには役割を知ること】
「ウォーリーを探せ」なんて本が小学校の図書館にあり
僕は良く探していましたが、
※
赤と白のボーダシャツがトレードマークの「ウォーリー」
ほとんど変装などしないのになぜかなかなか見つけられないんです
こういうのも
ボヤッと全体を見ていても見つけられないし、
かといって一つ一つのオブジェクトを認識して
これは違う、あれも違うなんて探していたら、
いつかは見つかるかもしれませんが非常に時間がかかってしまいま
なので、意識のピントを合わせることで的を絞っているのです。
何百人と描かれているオブジェクトから「人物」だけに絞り、
さらに「赤っぽい服の人」
※しかし、
そして、最終的には「ウォーリー」という人物を知っているから
見つけ出すことが出来ます。
しかし、ウォーリーを知らなければどんなに探しても
見つけることは出来ません。
聴覚的な話に戻っても同じことです。
セッション的聴覚とは
「一度にいろんな音を聞き分ける・聞き取る能力」
これは、
全体をボヤッと聴くことと
特定の音を集中して聴くこと
その間をピントを調節するように自在に行き来できること
だと僕は思うのです。
そのためには
「他の楽器のことを知る」ということが
非常に重要になって来ます。
ドラムの音、さらには
「ハイハット」や「スネア」などが
絡み合って作られる「役割」
それを知らないと認識できないので
「聞こえているのに聞こえてない状態」
になります。
どんな構造でどんな音色で
どんな役割を担っているのか
まずは知識レベルで良いので
自分の演奏しない楽器のことを知っておくと良いでしょう。
【「あとがき」日常で思うこと】
例えば、
「4小節1まとまりの感覚」
僕は
ギターなんかでソロをとりながら
そんなに周りの音ばかりに気が向けられないときでも
4小節をリズムで知らせてくれるのがドラマーであること
そういったアクセントは
「クラッシュシンバル+バスドラム」で表現されることが多いこと
「クラッシュシンバル+バスドラム」
というような情報を下に
そのときだけは認識することが出来るのです。
なので、
アンサンブルで相互補完関係にあれば、
ほとんどロストすることはありません。
知っていることはその後の行動を選択する上でも
大事なことです。
日常で考えれば。
友達や恋人との電話に熱中している時
付けっぱなしのテレビは耳には入ってきていません。
消せば良いのに消すこともしない。
でも、ドアホンの音は耳に入るや否や
「ちょっと待ってて」て電話相手に告げ行動を起こします。
それは
ドアホンが
「誰かが訪ねてきて外で待っていることを知らせる役割」
を持っていることを知っているからなのですね。
実は全部自分で選んで認識し、行動していることなんですよね。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
ゲーム性のもつ効果
今回は【ゲーム性のもつ効果】というお話。
「ゲーム」
それは楽しみながら取り組むもの。
いろんなことに興味のあるお年頃の子供達は
自分たちでゲームを作ったり、
飽きもせずにテレビゲームに熱中したり…
ゲームって人の心に強烈な
楽しい印象を刻み付けるもののように思います。
FTJS!でもふざけたゲームを
本気でレッスンに取り入れています。
目次
●「ゲーム」の持つ効果
●アンサンブルレッスンならではの「ゲーム」
●「ゲーム」はセッション的音楽力を養っている!?
●「まとめ」童心にかえる
【「ゲーム」の持つ効果】
ゲームって言うと
僕はギリギリ昭和生まれの人間で、
テレビゲームが一気にいろんな機種、ソフトが誕生し
どんどん進化した年代に幼少期を過ごしています。
同時に小学校の低学年の頃は
まだ発展していなかった
横浜の空き地だらけのニュータウンに住んでいたので
外でも鬼ごっこやらでよく遊んでいました。
外でも家でもゲームばっかりして遊んでいました。
ゲームばっかりしてると
「ゲームばっかりして!」と親に怒られるのが
どこの家庭にも見られるあるあるでしたね。
(それは大昔から変わってないでしょうけども)
でもそれだけ
「ゲーム」には興奮し熱中させる何かがあるんですよね。
僕が印象に残っているのは「桃鉄」と呼ばれるている
日本全国を鉄道で旅して物件を買いまくる
モノポリーや人生ゲームのようなテレビゲームがありますが、
それにハマっている子供達は
地名とかを良く覚えていましたね。
(日本中の有名な地名が実際に出てきます。)
外での遊びもそうですね。
僕の体験では「高鬼」という高いところに上ることで
鬼から逃れることが出来る鬼ごっこが地元で流行った時に
「木登り」という日常生活では絶対に使わないであろう
技術を身につけましたし
ゲームにはただ遊んで楽しいだけではなく、
学校では教わらないような知識やスキルを得る
大きな要因になっているように思います。
【アンサンブルレッスンならではの「ゲーム」】
ゲームには目的がはっきりしていて分かりやすい面白さがあります
その特徴を利用して。
FTJS!では、音でのコミュニケーションを
より分かりやすく体得してもらうために「ゲーム」をしています。
誰かが出した音やアクションに対して反応する「ゲーム」です。
やってることは単純
アイコンタクトを送られた人がソロをとり、
ソロをとっている人がまたアイコンタクトを送って
リレーしていくとか
小さい音でソロをとっていたら
バッキングみんなで音量を小さくしたりするとか
コード1個をずっと鳴らしてて、
ベーシストがルートの音を変えたらソロを転調させるとか
それぞれルールは1つのシンプルなゲームです。
こうやって書くと
「そんなことやっているの?」って驚きそうですが、
しかし、これが単純なんだけど奥が深いんです。
ちゃんとセッション的な能力を養う重要なレッスンにもなっていま
【「ゲーム」はセッション的音楽力を養っている!?】
どんな風に能力が養われているのかというと
例えば音量の上げ下げにフォーカスしたゲームの場合。
取り上げられた自分以外の楽器の音を良く聞くようになります。
そして、その楽器の持つ音量の幅を把握するきっかけになります。
さらに、自分と自分以外の音とのバランスを
リアルタイムで調整することになります。
意外と自分の中での調整はしていても、
周りとの調和を気にしていないことが分かったりします。
転調セッションなんかも、
主にベースが行うと良いと思いますが、
仕掛人は他のパートでも良いでしょう。
これをすることで、
転調に気づかずにそのまま演奏していると気持ち悪いので
感覚レベルで調(キー)の違いに気づけるようになったり、
転調のあるような難解な曲などでアドリブをする上での
スケール把握にも繋がっていきます。
ハーモニーの感覚が身に付きます。
こういうように、
やってることは非常にシンプルだし、
端から見たら「ふざけてる?」と思われるようなゲームにも
セッション的な音楽力を向上させる力があります。
むしろ、
シンプルかつ楽しみながら出来るゲームだからこそ
そうなのかもしれません。
【「まとめ」童心にかえる】
ゲーマーってほど僕はテレビゲームはやり込んでないし
うまくもありませんでしたが、
ゲームをするのが好きでした。
そして、何でもかんでもゲームにして
楽しみに変えてしまう性質が養われたのかもしれません。
例えば、高校で初めてやったバイトが
「和食レストランの皿洗い」だったのですが、
非常に単調な作業で時間が長く感じていました。
そんな時にも
「いかに奇麗に、いかに速く、皿を洗えるか」
一人タイムトライアルをしていました(笑)
そうやって業務に従う形で遊んでるだけなのですが、
日々の改善をゲームで行っているので、
当然仕事も速くなりましたね。
そういうゲームを一人で作るのは好きでした。
きっとみなさんも
幼い頃は誰でもやっているはずです。
「童心にかえる」
もし音楽でもなんでも修行にして辛い思いをしているのであれば、
あの、幼い頃のなんでも学びをゲームに変えていた
素直な気持ちに立ち返ってみてください。
アンサンブルの音楽はみんなでやるものなので
みんなで遊べるものが好ましいですが、
こういったゲームで
楽しみながら音楽力を向上させていきましょうね♪
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!