読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【
というお話。
前回の記事で
「細部まで空気感も含めてイメージできると成功する」
というテーマで書きました。
セッションホストだけにとどまらず
実際のセッション、ライブ・イベントなどにも言えることですね。
自分で明確にイメージできるなら成功するし、
イメージできない部分があると、
本番でその部分に足下を掬われて失敗してしまうのです。
今回はスタンダードナンバー以外の曲をセッション的にアレンジす
具体的な方法について書いて行きます。
ここで書いて行くのは
「その曲を知らないくてもその場のみんなが盛り上がれる」
ということを主軸にしたアレンジ方法です。
目次
●「やりたいだけ」では失敗する理由
●アレンジのポイント
●「あとがき」僕の前日準備
【「やりたいだけ」では失敗する理由】
たいていセッションで良くやられるようなスタンダードナンバーは
セッションブックなどに書かれていて、
イントロやエンディング、ソロをとる箇所などに「お決まり」
長年多くのプレイヤーにセッションで取り上げられたことで、
セッションナイズされていることがほとんどです。
シンプルなものから難曲と言われる類いのものまで、
どれもお決まりの型があるのですね。
そういう点からも
ただ「この曲が好きだから・やりたいから」という理由だけで
セッションスタンダード以外のものをやるのは
多くの場合失敗、グダグダになる傾向があります。
もしくは、コード進行・構成をなぞるだけで終わってしまいます。
また、
「この曲が好きだから・やりたいから」という個人的な理由の場合
例えば、自分のパートのリフがかっこいいからとか
リズムがこってるからなど
わりと自分視点で発想することが多いです。
もちろんそれが発端になってるのは悪いことではありませんが、
そういう場合の注意点として、
「その曲を知らない他のメンバーは
各々のパートの演奏イメージが出来ない」
ということを念頭に置いておくべきなのです。
では、次にポイントを書いて行きましょう!
【アレンジのポイント】
自分の好きな曲でセッションしたい!
という気持ちになったら
「みんながセッションしやすいアレンジ」
それが言い出しっぺの責任です(笑)
●それぞれの楽器のシンプルなバッキングパターンを提示する。
もちろんアドリブ主体のセッションなので全部のパートが
「原曲通り」演奏できる必要はありません。
なので、
フィーリングでついて来れちゃう人ならいいのですが、
イメージできない人も多くいます。
そういう場合に
「原曲っぽい」もっともシンプルな演奏をいざとなったら
伝えられるようにしておく必要があります。
例えば
「ドラムは8ビートでドドタツツドタツ」だよとか
「ここはコードをシンコペーションして伸ばす」とか
コード進行+核となっているリズムパターンが伝えられると
良いかな~と思います。
リフのある曲ならこの点は伝えやすいですね。
その曲っぽさは多くの場合
リズム、印象的なリフやフレーズで決まります。
●思い切ってコード進行や構成をシンプルにする
イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ…
多くの曲は構成がかなり複雑です。
しかも、セクションごとにコード進行もリズムも全然違う
ということもあります。
その曲を知っていて好きなら良いかもしれませんが、
そんなのをサクッとその場でやるには
伝える側も理解する側も相当の労力です。
これもまたコードや構成を追うだけで
つまらないセッションになってしまいます。
もちろん、集まってる人の演奏歴にも左右されますが、
多くの人がその場で譜面もなしにぱっと演奏できるのは
「8小節×2セクション」程度です。
コード進行の複雑さによって小節数、セクション数は増減します。
ジャズの曲も32小節が多いですが、
多くはAABAの8小節×2セクションですよね。
個人的には
4小節の1セクションでアガル曲くらいシンプルな方が
その場でパッとやるには楽しめる気がします。
コード進行も削られるだけ削りましょう!
また、
●イントロとエンディングは打ち合わせる、決めておく
特に結構大事なのは「エンディング」
実はこれがグダグダになるかならないかを大きく左右します。
終わりよければ、全てよし、です!笑
音源のように
盛り上がって楽しいままフェードアウトとは行きませんので 笑
先に打ち合わせておいてもいいし、
自分の中で「こうやって終わらせる」
あと細かいところですが、
何気に「最後にガシャーンとならしてジャカジャカするコード」
締まりが悪くなります。
これも決めておきましょう!
文章でかける概要はこんなところでしょうか!
もし、バンドのメンバーとかジャム仲間と実際にやってみたら
「この曲でセッションしてみましたー」
【「あとがき」僕の前日準備】
この文章の元ネタとなったエピソードは
僕がどうしてもGet Up And Danceという曲で
セッションしたかったというのが始まりです。
リフが印象的な曲です。
この曲には数展開ありますが、
メインリフのある部分以外は思い切ってカットしました。
そうしたら、
幸い4つのコードで構成された2小節の繰り返しだけになり、
しかもキーも原曲自体がCなので移調する必要も無く
5分もかけずメンバーに伝えきれる情報量になりました。
その、セッションナイズしたアレンジを
前日に動画に撮って文章でコード進行を細くした上で
Facebookにあげて
サックスプレイヤーにリフだけは覚えてきてもらいましたが…笑
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
スタンダードナンバー以外の曲でセッションする時のアレンジ方法
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