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その1 まずはデモ演奏を聞いてみましょう!
(下の画像をクリックでYouTubeへ移動します。)
その2 曲のKeyとコード進行について
この曲はKey:Cで演奏されます。
まずソロなどの音使いは以下のようになります。
では次にコード進行の解説です。
こちらもディグリー(度数)での表記を行っています。
これに慣れると、コード進行の理解が深まり、様々なKeyや曲に対応できるようになります。
(FTJS!スタンダードナンバー集より。その1の11番目に載っています。)
まず注目すべきは16小節目のⅠ7です。
Ⅰは本来のダイアトニックコードではⅠ(もしくはⅠM7)なので、
Ⅰ7はノンダイアトニックコードです!
次のBメロの最初のコードを見るとⅣM7です。
Ⅰ7→ⅣM7はセカンダリードミナントという進行が使われています。
『補足』
Ⅳ(解決先)をⅠと見立てると、Ⅰ7→ⅣはⅤ7→Ⅰの関係と同じになります。
Ⅴ7からⅠへは非常に強力な引力があります。その力を人工的に作り出したものです。
『ポイント』
ノンダイアトニックコードが出て来たら次のコード(解決先)をチェックする!
ノンダイアトニックコードは意図的使わないと外れてしまうだけです。
多くの場合は次のコードが何なのかをチェックすると、
「なぜここでこの特殊なコードが登場するのか」が見えてくるでしょう。
【Ⅱ7の解釈】
上のセカンダリードミナントを理解した上でもう一度コード進行を確認しましょう!
そうすると、もう1つ曲中に何度も登場するノンダイアトニックコードが存在します。
それは『Ⅱ7』です。
では、これは先ほど同様「セカンダリードミナント」なのでしょうか?
ノンダイアトニックコードが出て来た時のチェックポイントに倣って
「次のコード」をチェックして下さい。
次のコードは「Ⅱm7」つまり、同じⅡのコードなのです。
「Ⅱ7→Ⅱm7」では「Ⅴ7→Ⅰ」の関係は成り立ちません。
なので、
『このⅡ7はセカンダリードミナントの例外!』と分かります。
ここでは「代理コード」というものが登場します。
(代理コードは役割が似ていて、置き換えても差し支えないコードのこと)
実はⅡ7はⅥm7の代理コード、つまり落ち着きコードなのです!
種明かしには2段階、理論的な説明が入りますので難しそうな方は読み飛ばしてOK!
まず、本来のコードⅥm7をツーファイブ分解してしまいます。
「Ⅵm7」→ツーファイブ分解→「Ⅵm7−Ⅱ7」
※Ⅵm7−Ⅱ7はツーファイブ(Ⅱm7−Ⅴ7)の関係にあります。
そして、ツーとファイブは代理が出来るので
Ⅵm7=代理できる=Ⅱ7
というわけで、本来Ⅵm7があった場所がⅡ7に置き換わっているのです。
Ⅵm7は落ち着きコードなので、Ⅱ7は落ち着きコードという解釈になります。
その3 具体的な構成の解説
【AABA形式】
この曲は8小節ひとかたまりで
AABA形式にて1コーラスが出来上がっています。
動画を撮影できる環境がある人は動画配信サイトなどにアップして頂ければ、
見させて頂いてアドバイスいたします。
その他質問などはコメント欄や個人ページに書き込んで下さい!




黒本の楽譜ではドラムソロを含むスケールを駆け上がるフレーズがあるのですが、それはいつ演奏するのでしょうか。
それは多分
Aトレ本家のデュークエリントン楽団
がやっていた、ホーンのバックリフだと思います。
4バースの時にソロの代わりにホーンが決めたり、
ソリストが盛り上がって最高潮になったときに
入ったりします!
ありがとうございます。