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こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
いきなりですが、
想像してみてください。
あなたがまだ子供で
ピアノのレッスンに
通っているとします。
ピアノに座らされ、
目の前に譜面を置かれる。
そして、
その譜面を間違いなく
正確に演奏する
練習が始まります!
その時、どうしても
ミスをしてしまう
あなたに向かって
ある先生は
「ブー!間違い!」
とミスを指摘してきました。
もう一人の先生は
「ピンポーン!
正解に近づきました!」
と指導してきました。
さて問題です!
倫理的にとか、
道徳的にとか、
あいまいな部分は
全部切り捨てて
考えてください。
あくまで科学的で
心理学的な見地から
前者のピアノの先生と、
後者のピアノの先生、
どちらの方がのちに生徒に
「譜面通り正解のピアノ」
を弾かせることが
できるでしょうか!?
勘の良い方は
お気づきでしょう!
この問題の答えは
「ピンポーン!」
を連発した先生です!
これは心理学的にも
証明されていて。
否定を食らい続けると人間は
行動することができなくなる。
逆に肯定をもらい続けると
行動できるようになる。
従って次第に上達し、
正確にピアノを
演奏できるようになる。
要はミスをしても止まらず行動し、
チャレンジし続ける
メンタルを養成できれば
人は常に正解にたどり着ける!
ということなのです。
そして、
ここまで真理が追求できると
次に僕はこんなことを
考えてしまいます。
もし「ピンポーン!」と
言われ続けることが
音楽的、そして
人間的成長に繋がるなら
どうしても正解、
不正解が生まれる
「譜面の音楽」ではなく、
基本答えのない自由な
「アドリブセッション」を
子供の頃から教えればいいのに!
でも、こっちの方が
絶対理想的なのに!
と思うことが
現実になっていない
ということは、
そうなれない理由が
必ずあるものです。
案の定
「子供アドリブセッション教室」
が今の日本でなかなか
受け入れられない理由が
すぐに見つかりました。
その理由とは
【答えを自分で作ることが
苦手な大人たち】
学校教育の問題か?
国民性の問題か?
色々理由は
あるかと思いますが、
とにかく
【答えのある問題を解く】
経験をもった大人は多くても、
【自分で答えを作る!】
経験を持った大人が
異常に少ない!
これがそもそも
「アドリブ」という概念が
日本では受け入れられ
づらい根本原因なのでは!?
アドリブはもちろん、
楽器演奏というのは
最後はクリエイティブなので、
自分独自のスタイルを
作ることになります。
つまり音楽は
そもそもが
【自分で答えを作る!】
作業なのです。
でもこの
【自分で答えを作る!】
感覚が薄い大人が多いので、
自然と子供にも
すでに正解のある
既存の問題を解かせたがる。
するとやっぱり
「譜面の音楽」が
相性がいいし、安心!
という発想に
なるのだと思います。
もちろん、これ自体が
間違いではありません。
僕自身、譜面の音楽の
素晴らしさを感じていますし、
なんならそれで
飯を食ってきました。(笑)
だから決められた
正解を求める行為も
意味があるし、
大事なのを知っています。
が!
さらに重要なのは
順番だと思うのです。
【常に自分に
ピンポーンを
出せるメンタル!】
何かチャレンジする時に、
自然と自分に向かって
「よし、このチャレンジは
成果に関わらず成功だ!
行動した自分ピンポーン!!」
と心の中で
セルフトークできる土台作り。
心理学的に言うならば
「自己肯定感」
この土台があってこそ、
子供は、いや子供に
限らず人間は
前に行動し続け、次第に
【自分の中の独自の正解】
を見つけ出し、
最後には
【自分の作った
心の正解にたどり着く!】
のだと、今の僕は思っています。
ここまで考えると、
やはりまだまだ
【ジャムセッションを
日本の文化に!】
という僕の中の
心の正解を求め、
仲間たちと人生を
グルーヴさせる行動を
楽しんで行かなければ!
と帯を閉めなおすのでした。
