
お気に入りに追加こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
よく、
「リズムが良ければ
他はダメでも大丈夫。」
「グルーヴが命!」
なんて、リズム偏重主義
とも取れる位の
主張や物言いを
見たり、聞いたりします。
もちろんだからと言って、
ハーモニーやメロディが
ないがしろになってもいい、
という意味ではないと思いますが、
昔からこの「リズムが一番大事!」
という話は
音楽をすこしかじった人ならば、
そこかしこで聞いてきているはず。
実際にプレイする立場の
僕のような人間からしてみても、
確かにこれは、体感として
言える事でもあります。
では、なぜこんなことが言えるのか!?
その答えは、
【どんな場面でも
柔軟にフィットした
アンサンブルが可能だから!】
これが、「リズムがいい」
という事の本当の意味だと思います!
例えば、
ちょっと専門用語になりますが、
音楽には「アウトフレーズ」
なんてものがあります。
コードやキーの外側の世界、
もっと言えばオンチな
外れた音程をわざと使って、
より強力なフレーズを
作る方法を言います。
このアウトフレーズ、
言ってみれば外れた音程なわけです!
でも、ハマるところにハマれば、
なぜか人間の耳はカッコいい
と感じてしまいます!!
このハマるところというのは、
間違いなくリズムの話になります。
なぜなら、
「メロディ、ハーモニーの枠で考えると、
完全にアウトなフレーズだから!」
音楽の3大要素で
「リズム」「メロディ」「ハーモニー」
とありますが、
アウトフレーズはこのうち
メロディとハーモニー
という2種類でアウトして、
「リズム」だけは逆に
完全にインサイドなのです!
そう、アウトフレーズとはいっても、
リズムだけはきっちり守る。
守るどころかしっかりグルーヴする!
という、暗黙のお約束があるのです。
これはまさに、
【他はダメでも
リズムさえ良ければ大丈夫!】
の実地の例だと言えます!
要は、リズムさえよければ、
本当にあとはダメでも
音楽として成立してしまう、
というシチュエーションが存在するのです。
こう考えるとリズムの柔軟性が
浮き彫りになってきます!
少し音程をハズそうが、
コードを間違えようが、
リズムさえアンサンブルの中で
フィットさせることができれば、
それだけで音楽になってしまうのです!!
もちろん、その域に行くには、
結局はメロディやハーモニーの事も
分かっていないといけないので、
やはり他をないがしろにしていい、
という話ではありません。
でも、「リズム命!」
と言いきってしまう人がいる事実も、
この【リズムの柔軟性】を考えると頷けます。
ピンときた方は
ぜひ参考にしてみてください。
それでは、今日も一日
ガツンとグルーヴさせていきましょう!
