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こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
「学ぶ」の語源は「まねぶ」。
音楽の世界で言うところの
いわゆる「コピー」のこと。
憧れのミュージシャンのサウンドを
一音、一音拾いコピーすること。
または譜面の通りに
注意深く音を再現すること。
コピーバンドなんていう
文化もあります。
もちろん音楽の世界に限らず、
色々な分野で大昔からある
効果の高い技術の習得方法。
でも、これだけ情報が発達した
現代でも、逆に有効な練習法が
「コピー」しかない!
というと大げさですが、
「コピー至上主義」
とでも言うべき状態が結構長く
続いている気がします。
もちろん「コピー」は
有効で強力で本質的な
技術習得法です。
でも、それならなぜこんなに
譜面や動画レッスンが
簡単に手に入る時代なのに、
スーパープレイヤーが
数えるほどしかいないの!?
単純に疑問に感じませんか?
答えから言うと
「人は自分の見かたでしか
世界を見れないから」。
同じものを見て、聞いて、触って、
嗅いで、味わっていても、
それぞれ微妙に感じ方が違うのです。
なので、「コピー」は
間違いなく有効な方法なのですが、
残念ながらその効果の振り幅は
その人のセンスに大きく
左右されます。
センスというと曖昧ですね。
もっと具体的に言うと、
「過去の経験」、
「今まで作ってきた信条」、
「ボディコントロール力」、
「音感とリズム感」、
音楽でいうとこの辺りの
能力によって差が出てしまいます。
もっと簡単に言うと、
1聞く前に予想できてしまう人、
2聞いて判断できる人、
3聞き取ること自体が不可能な人。
こういう差ができています。
さらに言うと、
1のタイプの人は、
その瞬間に音を再現する
楽器コントロール力を
持っていることが多いです。
2の人は時間をかけて
練習すると再現できる。
残念ながら3のタイプの人は
そもそも聞こえていないのですから
お手上げです。
そして僕が思うに、
これだけ便利な世の中なのに
上達に支障が出ている人が多いのは、
実はこの3のタイプの人が
想像以上に多いからだ!
という個人的な結論を
導き出しています。
ぼんやりした音像は捉えていても、
実は細部までは全然聞こえていない。
練習してもなかなか上達しません!
という人に細かく
インタビューするとこういう
結論になることがほとんど。
そして、一番やっかいなのは
本人が聞こえていないことに
気づいていないこと!
じゃどうすればいいの!?
そんな声が聞こえてきそうですが、
一つとっても有効な
練習法があります。
【普段から人の話をしっかり聞く】。
実は、音の細部が
聞きとれないタイプの人は、
同時に普段から人の話を
よく聞いていない傾向があるのです。
もちろん僕の自己統計ですが。
常に何か考えながらだったり、
自分の意見を言おうとして
人の話を聞いています。
なので、音としては聞いているけど、
相手の伝えたい意思や、
言葉の意味、感情は入ってきません。
聞いているようで
聞いていないのです。
そして、これを音楽を聞くときも
同じように無意識に適用しています。
今まで自分が作ってきた
色眼鏡で音を聞いているので、
細部が聞きとれないのです。
だからこそ
【普段から人の話をしっかり聞く!】
これを心がけると
劇的に耳がよくなります。
そして、聞こえれば練習を重ねて
体得することが可能です。
まずはしっかり聞くこと!
これがスーパープレイヤー
への第一歩!
今日も一日ガツンと
グルーヴさせていきましょう!
