
お気に入りに追加
こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
音には作った人、プレイした人、
そして関わった人たちの
心が現れる傾向が強くあります。
これは音楽が好きな人ならば、
きっとよく感じる事だと思います。
さらに行くと、
音楽には「香り」があるように
僕には感じられます。
特にインスト(楽器だけの楽曲)
によく感じる事が多いです。
「香り」というと
少しこまっしゃくれ
過ぎているかもしれませんね。
「匂い」とか、時には「体臭」
なんて泥臭い言葉の方が似合う。
そんな感覚を覚えることが多いです。
これは何なのか!?
と一時すごく考えたことがあります。
そしてある程度の答えが出ました。
その「香り」の正体とは
【土地と時代の香り】。
日本はもちろん、
世界中の色々な音楽を聞いていると、
その土地独特のにおい
というものがあることがわかります。
暖かい国、寒い国、
経済状況の良い悪い。様々。
そして、その土地独特の
においというものは
時代によってさらに洗練される。
その土地の香りは強く残しつつ、
時代時代でテクノロジーと
混ざったり、
逆に揺り戻しの純粋主義の
時代が来て、
サウンドの作り方自体は戻ったり。
と、時代によって
香りの純度が変わります。
もちろんそうは言っても、
ある1人の天才や集団が
生まれることで、
いきなり次元が変わって
しまう事もあります。
今振り返ってみれば、
ビートルズなんて、
なんであの時代に
イギリスのリバプールで
これが生まれちゃうの!?
という位、突然変異!
そういう例は
もちろん枚挙に暇がないです。
でも、基本的に
人間はその生まれ育った
土地のものを食べて育ち、
その時代の香りをかいで
生活しています。
なのでやはり音として表現すると、
自然とその体感した香りを
強力にまとったサウンドを
放出し始めます。
歌詞がのると、
時代という大きな流れではなく、
その人の生活の中の
一瞬を切り取った思いや、
個人の信条が表現されることが多い。
なので、もちろん
そういった音楽にも
香りはあるのですが、
どちらかというとインストの方が、
土地と時代の香りは
ノリやすいと思います。
そしてこの「音に香りを感じる」
という感性が働き始めると
さらに音楽が深く楽しめる
ようになる気がします。
なぜなら大河ドラマを楽しむ
ような感じで音楽を聞ける
ようになるから。
大きな時代の流れや、
離れた土地、
行ったこともない土地に
思いをはせながら音楽を楽しめる。
もちろん自分の個人的な心境を
代弁してくれる曲も大事だし、
世の中に必要。
でも、「音の香り」を
強力にまとった音楽も
やはり本質的に
人間は聞きたがっていると思う!
芸術には色々な表現方法が
あるのと同時に、
楽しみ方も色々ある。
その楽しみ方に
「香り」を入れるのは
面白いと思う!
今日も一日ガツンと
グルーヴさせていきましょう!
