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こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
イメージトレーニングという練習法が
オリンピックレベルのアスリート
の間で叫ばれて久しいです。
でも、この方法は未だに
一般レベルでは全然浸透
していないし、
むしろ誤解が強く生まれている
ように感じます。
特に音楽の分野では、
これを有効活用できる人と、
端からバカにして
手も出さない人の差が激しい!
もともとイメージの世界から
生まれるのがサウンドであり、
音楽なのに。
ちょっと極端な例ですが、
エアーバンドで有名な
ゴールデンボンバーという
バンドがあります。
彼らは一切楽器をプレイしない。
パフォーマンスのみ。
でも、今では沢山のファンがいる。
もちろんここで、
音楽性がどうとか、
それがホントにバンドなのか?
とか小難しいことを言うつもりは
毛頭ありません。
むしろ、僕が常日頃考えている事を
代弁してくれているような気がして
応援すらしています!
僕が何を常日頃考えているのか
と言うと、
「どうやったら人は
感動するのか!?」
音楽ばかりやっていると、
どうしてもその他の世界に
疎くなってしまいます。
そうすると楽しみを見出すには
深く掘り下げるしかなくなる。
もっと早く弾くには?
もっと複雑なフレーズは?
もっと難曲はない?
もっともっと…。
でもこの時、
音楽を始めた本筋から
見事に逸れ始めています。
はじめは単純に感動して、
それを真似てみたくて
音楽がはじまります。
つまり、
「誰かが発した
頭の中のイメージを
音を通して受けて感動した!」
というのが、
多くの人の場合原点なハズです。
ところが周りが見えなくなると、
この感動の原点である
「イメージの具現化」
からドンドン離れ始める。
手段と目的の逆転ともいえます。
もっと上手くなれば
感動できるんじゃないか?
と、上手くなることや
知識を得る事そのものが
目的になってしまう。
そうすると必ず出てくるのが、
「自己満足」
とりあえず自分が楽しければよい。
周りは関係ない。
こと音楽の本質に迫ってしまうと、
これは成り立ちません。
なぜなら音楽自体が
「コミュニケーションツール」
だから。
自分の頭の中にある
(言葉にならない)イメージを
サウンドに乗せて発信する。
それを誰かが受け取って感動する!
もちろん感動と言うのは
プラスだけではありません。
時にはマイナスの評価も受けるが、
それも気持ちが動いているので
間違いなく感動です!
このやり取りが成立しなければ、
音楽の本質からズレているし、
何より本当に音楽を
楽しめていないと感じます。
なぜそうなるのか?
それは間違いなくコンプレックス。
本当は思い切って表現したいのに、
恥ずかしがったり、
否定されるのが怖いので
縮こまってしまう。
これが音が外側に向かず、
自分の中だけに向かってしまって
自己満足してしまう根本原因。
やたら上手かったり、
やたらウンチクを語るのに、
実際のプレイを聞くと
全然面白くない。全然感動しない。
こういう表現に成り下がってしまう。
そこで
「イメージトレーニング」
なのです!
イメージトレーニングのコツは
「環境全てを細かく
イメージすること。」
つまり、自分だけではなく
周りのバンドメンバー、
そして観客まで
詳細にイメージするのが
コツなのです!
ゴールデンボンバーが
なぜ沢山の人の心を掴むのか
と言うと、まさにこれ。
楽器弾けないのに、
思いっきり楽器を弾いた後の
観客の感動が強力にイメージ
できているからなのです!
観客は細かい楽器の
テクニックなんかより、
「そのテクニックを介して
届けられるイメージに感動する!」
という僕の考えを
見事に代弁しています。
まさにイメージの具現化です!
もちろん細かいテクニックを
素早く身につけるにも
イメージトレーニングは有効。
今日も一日ガツンと
グルーヴしていきましょう!
