
お気に入りに追加「お里が知れる」
なんて言葉が日本語にはあります。
結構悪い意味で使われる
シーンが多いとは思いますが、
もちろん良い意味でも使われる、
実は本質を突いたことわざです。
特に音楽の世界では
アドリブセッションをすると
一発でわかります。
あ、この人はブルースを
かなり聴いているな!とか、
ジャズが好きだな!とか、
ファンクのリズムを
だいぶかじったな!とかとか。
シンプルなセッションに
なればなるほどそれが見えます。
それはまさに言葉でいう「ナマり」。
よくクラシック出身の人が、
「ラテンのグルーヴは
譜面に書けませんね。」
なんて言ったりします。
でも、生まれた時から
ラテンが身近な人からしたら、
クラシックの発音、発声、
そして独特のリズムは
とてもナマって聞こえています。
もっとわかりやすい
例を出すならば「共通語」。
いわゆる
「東京で標準に使われていた言葉」
が日本の共通語に
なっているわけですが、
これを福岡の人に言わせると
「テレビの中の言葉」
に感じるらしいです。
一応、義務教育で
共通語を習っているはずなのに、
やはり非日常の言葉なのです!
つまり
「人間はみな生まれた土地の
ナマりを持っている!」
ということ。
実は標準なんていうものは
一つもなく、全員ナマっている!
というと大げさですが、
多分これは本質だと思います。
自分が標準だと思っていると
大分軸からズレていって
しまうのが常。
そこで大事になってくるのが
「ルーツ」!
自分がどこの出身で
どういうナマりを
持っているのかをしっかり
把握すること。
それをカッコつけずに、
そして卑下もせず
できるようになると、
不思議な事に
他のナマリが耳に入ってきます。
理解できるようになります!
俺はロックしか、
ブルースしかできないから…、
と消極的になったり。
ジャズが出来なくちゃ
アドリブはできない!と偏ったり。
私はクラシックだから…、
と世界を狭めたり。
こういうコンプレックスをぶち破り、
もっと自由に楽しく
サウンドさせるためには
「ルーツ」の確認が大事!
自分の「ルーツ」に
良い意味で誇りを持ち、
そしてそれを土台にして
外に踏み出す勇気の源泉にする!
こういう心の反応になれば、
他の人のナマリを理解し、
自分の体の中に取り入れられる。
自然と世界が広がっていく!
「ルーツ」を知る事には、
こういう効用もあるんじゃないか!?
今日も一日ガツンと
グルーヴさせていきましょう!
