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こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
「街作り」のコツの一つに
「風俗店を必要以上に
締め出さない。」
と言うのがあるそうです。
風俗店が幅をきかせて、
暴力団が街に出入りする姿が
日常の風景になってしまったり、
犯罪が多発するようになる
レベルだと、もちろん
それはアウトオブコントロール。
ところが、逆に
真面目に考え過ぎて、
完全に風俗店を街から締め出し、
排除してしまう。
すると不思議な事に、
初めはクリーンになったような
気がして皆喜ぶのですが、
次第に街全体から活気が失われ、
過疎化していってしまう…。
という実例が結構ある
らしいのです。
これはまさに音楽でも共通します。
よく、
「このアルバムは捨て曲なし!」
なんて宣伝文句がありますが、
実際はそんなアルバムは
ほとんどありません。
だって、そういうアルバムは
ただの「ベスト盤」に
過ぎないから。
良いアルバムには
必ず山場となる曲と、
そこに向けてアルバム全体の
コンセプトをうっすら
暗示する曲のバランスが
絶妙の配置でおかれています。
いい意味で「捨て曲」がないと、
普通の人はアルバムを通して
聴いていられないのです!
アルバムのように、
数曲が集まってコンセプトを
出す形はより分かりやすいですが、
実はもっと細かく
一曲単位でも同じことが言えます。
ずっとサビだけ
繰り返している曲は、
どれだけそのサビが
秀逸でもほとんどの人は
飽きてしまって、
聴いていられません。
秀逸なサビがあって、
そこに向かうAメロ、Bメロ等の
「ストーリー展開」があって
初めて、多くの人は
サビに感動します!
ここが山場なんだ!
という明確な意思を感じないと、
その存在にすら気づき
にくいのです。
強い光を放つと
必ず陰が生まれます。
どこかにスポットライトを
当てると、必ずその脇に
陰が生まれます。
実はこれは
自然の法則であって、原理原則。
陰というと嫌なイメージを
持つ人が多いかもしれません。
が、絶対に必要なものでも
あります。
「街作り」でも
「音楽制作」でもなんでも。
何かを生み出したり、
何かを変える時には
必ず強力な光が必要になり、
同時にそれ相応の陰が
必要になります。
それら全てを否定することなく
上手く調和させることが
0から1を生み出す時のコツだ!
と個人的に感じたお話でした。
今日も一日ガツンと
グルーヴさせていきます!
