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こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
社会学の用語で
「マタイ効果」
というのがあるそうです。
新約聖書のマタイ伝の
「富める者はますます富み、
貧者はますます貧しくなる」
という部分が、名前の由来。
もっと簡単に言うと、
【良い環境にいると
ますます良くなり、
悪い環境にいると
ますます悪くなる!】
ということ。
この話をする時に
必ず引き合いに出されるのが、
日本のスポーツ選手の生まれ月。
結論から言うと、
4~6月生まれの人に、
プロスポーツ選手になる人が
多いのです!
逆に、1~3月の早生まれの人は、
スポーツ選手として
大成する確率が低い。
子供の一年というのは、
体の成長の差が激しい。
日本の学校制度は4月で一区切り。
なので、4月生まれの子は
3月生まれの子よりも
約1年近く早く成長している!
すると、体格や運動能力に
自ずと差が出やすくなります。
ここで自然とポジティブ&
ネガティブスパイラルが
生まれます。
4月生まれの子は
運動会などでガンガン
1位を取ったりして、
褒められる。
3月生まれの子は、
逆にビリになったりして、
落胆する。
4月生まれの子は
「自分は運動神経が良いんだ!」
と思いこんで、
さらにガンガン運動にのめり込み、
結果を出し始める。
3月生まれの子は
運動については諦める…。
と、本人がもともと
持っている資質とは別に、
その環境そのものに
強く影響されて、
ポジティブスパイラルや
ネガティブスパイラルが
生まれる事を、
通称「マタイ効果」と
呼んでいるようです。
そして、このスパイラルって
いたるところで
生まれていますよね!?
世界的なジャズギタリスト
パットメセニーは言いました。
「上達するコツだって?
いつでもバンドの中で
一番下手なポジションに
いることさ!」
彼には才能はもちろんですが、
それ以上に行動力があった!
自分より眼上で、
実力者だらけのバンドに
潜り込んで、上昇のスパイラルを
勝ち取りました。
逆によくあるのは、
「2世は大成しない説!」
芸能人や有名な芸術家、
ミュージシャン、経営者などなど、
一代で名を成した人の子供は、
全員とは言いませんが、
その後、親の残した資産を
食いつぶしてしまうケースが
少なからずあるそうです。
これも「マタイ効果」で、
有名人の子供は、
小さいころから好奇の目に
さらされます。
この時に周りの友達に
コンプレックスを持ちやすく、
また比べられるので、
偉大な親自体にも、
無意識にコンプレックスを
持ちやすい。
そして、自信をなくし、
ネガティブスパイラルに
入っていく…。
ここまで見えてくると
一つ分かることがあります。
【大人になってからの
環境は自分で選べる!】
と言う事。
スポーツ選手の話や
2世の話は、どちらも
子供の頃の環境の話。
確かに不利な部分も
あるかもしれません。
が、本質的にはみな同じ。
大人になってからの
環境の選び方で、いくらでも
ポジティブスパイラルを
呼び寄せられる!
パットメセニーみたいに
劇的なものは、一般人の
僕たちには難しいかもしれません。
でも、少しでも良い環境を
選ぶ意思があれば、
世界は少しずつ変わる!
こんな指針が見えてきた、
本日の思考実験でした!
今日も一日ガツンと
グルーヴしていきましょう!
