
お気に入りに追加こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
前回の僕の担当記事で
速いテンポの攻略法の基礎をお伝えしました。
(前回の記事を読んでいない人はコチラから)
そうしたら、沢山の方から
さらなる詳細解説の希望をいただきました。
感謝!
そこで今回はさらに具体的に
速いテンポのアドリブのコツについて
解説していこうと思います。
前回の結論を簡単にまとめると、
「速いテンポのアドリブは
速く感じない大きなリズム感が大事!」
というお話でした。
では大きなリズム感ってそもそも何?
という疑問を持たれた方が多かったようです。
これをまず定義するならば、
【4~8小節をひと塊りに感じるリズム感】
と言えます。
例えばメトロノームを16分音符で鳴らした時、
普通の人は、その音を
全て正確に聞き取り、合わせようとします。
もちろん、それ自体は悪い事ではありません。
特に、テンポが遅い時は、
一拍を細かく捉える「リズムの分解能」
がグルーヴに強く影響してきます。
ところが、
テンポがBPMで130(4ビートの場合は260)
を超えてくると、
その頭の使い方では
いくらテクニックがあっても
追いつかなくなります。
また、決められた譜面を何度も練習して
ただ綺麗に弾くだけならば
ちょっと器用な人は
ギリギリ演奏できるかもしれません。
でも、リアルタイムで
アドリブするのはほぼ不可能でしょう。
ここで単純なテクニックではなくて、
【4~8小節をひと塊りに感じるリズム感】
という今回のポイントが大事になってくるのです。
では、具体的にこの「大きなリズム感」は
どうやったら身につくのでしょうか?
コツは2つあります。
コツ1
「リズムを心の中でカウントしないこと!」
コツ2
「ドラム(リズム隊)のフィルインをよく聞く事!」
4小節を大きく捉えることができない人は、
僕の経験上ほぼ100%
「心の中で1,2,3,4とカウントしています。」
でも、こうやって細かいリズムを
カウントすればするほど、
リズム感は小さくなっていきます。
そして、リズムの大きな流れが
感じれなくなるので、
結果的に速いテンポに対応することができません。
なので、まずは口や心の中で
カウントする癖を止めます。
そして、はやいテンポを
自分のなかのカウントではなく、
そのまま出音を聞き取るように意識をします。
さらにその時、
ドラムやベースなどのリズム隊に注目します。
ジャンルにもよりますが、
基本ドラムは4小節ごとに
「フィルイン」と呼ばれるテクニックで
リズムの区切りを表現しています。
細かいカウントではなく、
ドラムや他のリズム隊の出す
「4小節ごとのフィルイン」
を、細かい事は置いておいて
そのまま聞き取ることができれば、
自然と4小節を大きくとらえる感覚が身についてきます。
闇雲にはやいフレーズを練習するのではなく、
まずはこれらのコツを実践して、
「大きいリズム感」
を体で理解してから、
細かいテクニック練習に入っていく。
この順番で練習しプレイしてもらうと
少しづつ速いテンポのアドリブが
楽になっていくと思います!
ピンと来た人は
是非チャレンジしてみて下さい。
今日も一日ガツンと
グルーヴさせていきましょう!
