読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【時には既成概念をぶち壊す発想も大事】
というお話。
オリジナリティについてずっと書いてきたのですが、
そこで自分なりに楽しむ方法として
ひとつ思いついたものがあるのでシェアして行きたいと思います。
目次
●ジャズミュージシャンの魂
●速弾きできないギターリストがあと1ヶ月間で「スペイン」
【ジャズミュージシャンの魂】
原曲のイメージが強い曲は、
かなり原曲のイメージに左右されます。
しかし、世の中にはカバーやリミックスなどの方法で
原曲をリスペクトしつつも全然アレンジを変えてしまうこともあり
そのアレンジが受け入れられると
それはそれでOKとなります。
良いか悪いかはやってみないと分からないので、
ある種、既成概念をぶち壊すのは
「やったもん勝ち」な部分もあるのではないかとも思います。
ジャムセッションを音楽の遊びとして定着させたのは
おそらく「ジャズ」なのかなと思うのですが
僕のジャズに対するイメージは
「小難しい」とか「4ビート」とか「テンションコード」とか
音楽的なものの前に「チャレンジャー魂」
昔のジャズミュージシャンは
映画音楽をアドリブの題材に使ってみたり、
既存の曲のコード進行を使って別の曲作ってみたり、
元の曲からコード分解しまくって別の曲作ってみたり、
ボサノバとかラテンとかワールドミュージックのリズムをドラムで
そして理論的にも技術的にも夜な夜な腕を競い合って磨き合ってみ
ジャズミュージシャンは
「チャレンジャーの集まり」だったのではないか?
と僕は個人的に思っているのです。
たまたま4ビート、
4分音符を貴重とする大きくゆるいビートを基調としているは
その間を8分で割っても良いし、
自由ゆえの解釈だったのでは無いでしょうか?
テンションコードやツーファイブ分解も同じような解釈だと思いま
ロックのような
バスドラムとスネア、
ルートを8分で刻むベースと、パワーコードのギター、
そのようなサウンドと対比すると
アドリブで崩せる自由度はジャズの方がはるかに高いですよね。
ジャズは開拓と進化の歴史ですね。
マイルスやハービーハンコックの後期は
典型的なジャズのスタイルから逸脱してますしね(笑)
「いろんな解釈で演奏できる自由」を含んでいる。
それがジャズの本質なのではないかな?と思っています。
でもやっぱり自由すぎて、
難しなと感じてしまう時もありますけども。(汗)
そんなこんなで
僕はジャズミュージシャンの
「
チャレンジャー魂を尊敬しています。
【速弾きできないギタリストがあと1ヶ月間で「スペイン」
と、言うわけで、
僕も既成概念に囚われずに
「速弾きできないギタリストがあと1ヶ月間で「スペイン」
考えて行きます。(笑)
え?さっきの前置きはただの言いわけだって?
そ、そんなことないです。(汗)
FTJS!で9月にイベントがあるのですが、
ドラムレスでパーカッションが入る
アコースティックスタイルなんですよ。
そこで、機会があれば「スペイン」
なぜなら、僕はメルマガで1月に
「年内にギターで「スペイン」を弾けるようにする」
という目標を立てて宣言してしまったからです。
紆余曲折ありましたが、
おかげさまで毎日ギターの練習をする習慣が出来ました。
とはいえ、未だに速く弾けません(笑)
12月にあるバンドスタイルのイベントがラストチャンスなので、
その前に本番を経験しておきたいなと思っております。
僕は運営側の人間なので僕の出番は優先されませんが、
もしこういう「テクニックは無いけど、この曲やってみたい」
というような人がいた場合を想定して方法を考えました。
方法は2つです。
1つはこういう場合は本人もチャレンジの意志が強いので、
「失敗覚悟でよくあるアレンジでやる」
その代わり、うまくて安定感のあるメンバーを入れて
大失敗にはならないようなセーフティネットを張ることを考えます
でもそれだと、もしかしたら凹んでしまうかもしれません。
ならば、ということで、既成概念をぶち壊してみます。(笑)
2つ目は
「思いっきりテンポを下げてボサノバアレンジにしてしまう」
「え~」という声が聞こえてきそうですね(笑)
本来ならラテンジャズ的なノリとキメがかっこいいスペインですか
でも、アレンジをしっかり固めて一生懸命やりきったら
それはそれでアンサンブルとしてかっこいいと思うのですよ。
それに本人にとっても
「(テンポはかなり遅いけど)
という成功体験になると思うんですよね。
そしたら自信に繋がりますし、
時間をかけて次第にテンポの速い状態で
できるようにして行けば良いじゃない。
楽しく、かつかっこ良く、そして上達にも繋がる方法
いろいろと考えて行きたいなと、
そんな風に思った今日この頃でした!
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
Category Archives: アドリブのコツ
わがままとありのままの違い
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は【わがままとありのままの違い】というお話。
引き続き「オリジナリティ」をテーマに書いて行きます。
一連の記事で
オリジナリティ=自分自身を受け入れていくことと
僕なりに答えを出しました。
そのヒントとして映画「アナと雪の女王」を題材に
前回の記事では
エルサが「氷の力」を隠してきた幼少期から旅立ちまでの心情から
「
ということを書きました。
https://jamsession-web.sakura.
力を解放して「ありのまま」生きると決めたエルサ
物語は終盤へ向かいます。
目次
●「ありのまま」と「わがまま」の違い
●「アンサンブルを自分に素直に、ありのままに楽しむ」とは?
【「ありのままで」とはどういう状態か?】
※ネタバレ含みます
実は「Let it go~ありのままで~」
には劇中歌とエンドソングがあり
歌詞が大きく違います。
エンドソングは映画のプロモーションでも
歌われるためにあるような感じで
あまり劇中の心理描写に触れないような
ライトな歌詞になっています。
あえて映画の世界から切り離されている印象です。
ところが、
劇中でエルサ(雪の女王)が歌う方は
かなりその時のキャラの心理描写が色濃く出ています。
そして、それを歌う場面は
ストーリーの中盤で大きな転機を迎えるところです。
なので、あの歌詞は映画の結末から考えると
まだ答えが出る前の気持ちなんですよね。
「自分を試したい」
「自分を好きになって、自分を信じて」
という歌詞があり
今まで押さえつけてきた気持ちや自分の力を
解放して自分のやりたいように生きることを試したい
その時の気持ちなのです。
これはこれで
「わがまま」になってしまいがちなのですが、
いつも今まで自分を押さえつけてきた人には
一度思いっきり反対側に振り切ってみるのも
大切なチャレンジの一つだと言えます。
というよりも、
一度振り切ってみないとちょうどいいバランスが、
自分にとっての中庸が、どこにあるのか分からないのです。
そして、
「ありのまま」と「わがまま」の違いに気づき
本当の意味での「ありのまま」の姿になって行く
それがアナと雪の女王の結末なのではないかと僕は解釈しています
エピローグでは
あれだけ自責の念を抱え隠し続けてきた「氷の力」は
人に迷惑をかける、人を傷つけるどころか、
国中の人に楽しい時間を提供する、人に喜ばれる
そんな力となります。
本質は変わらないのに、見方を変えれば価値が変わる。
自分を押さえつけている人の多くは
「わがまま」になってしまうことを恐れています。
「本当はもっと自分は自分勝手な人間だ。
だから素直になんて生きたら周りに迷惑をかける。
嫌われてしまう。」
そんな風に思い込んでいます。
そう、
実は「ありのままの姿=わがまま」と決めているのは
自分自身の思い込みなのです。
【「アンサンブルを自分に素直に、ありのままに楽しむ」とは?】
ここでセッション、アンサンブルの話に戻りましょう。
たとえば、
「アンサンブルを自分に素直に、ありのままに楽しむ」とは
どんな欲求がイメージできますか?
「迷惑をかけてしまうんではないか…」という気持ちは
いったん隅に置いて欲望のまま考えてみてください。
・これでもか!ってくらい他の楽器無視の大音量で演奏したい!
・一人だけ何十分もアドリブをとり続けたい!
・自分の好きな曲だけを演奏し続けたい!
などなど、
もしそうやって考えてしまっているなら
それをそのままだしたら、
確かに周りのメンバーに嫌な顔をされてしまいそうですね。
でもこれらは果たして
アンサンブルをありのままに楽しみたい気持ちでしょうか?
実は上のような周りに嫌われてしまうかもしれない欲求は
「アンサンブル」に求める、ありのままの欲求ではありません。
なぜなら、
上のような気持ちはどれもこれも一人で完結出来てしまうものだか
他の音が聞こえないくらいの音量で演奏したいなら
一人でスタジオ入れば良いし、
一人だけ何十分もアドリブとりたいなら
出回っているマイナスワントラックを
延々とリピート再生すれば出来ます。
楽器を演奏する欲求が先に立ってしまい
ありのままにアンサンブルを楽しみたいという欲求に
気づけていないことがほとんどなのです。
アンサンブルしたいという素直な気持ちはもっとシンプルなはず
「他の人と音を重ねてハーモニーを楽しみたい」
そんな気持ちなのではないのでしょうか?
わがままな気持ちばかり出てきてしまうなら
・ソロライブをやれるだけやる
・自宅で作曲にトライする
など、わがままになれる環境を作って
やりきってみてください。
最終的にはわがままではなく
ありのままが見つかり
自分が「迷惑をかける」と思っていた力は
人に喜ばれたり、その人らしいと言われたり
「オリジナリティ」へと変わって行きます。
それが僕の最近たどり着いた
「オリジナリティ」の現状の答えなのです。
まだまだ、この先変わって行くこともあるでしょうけどね(笑)
答えを出したら、先に進めます!
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
この話はもう少し続きます。
また次回の僕の記事で会いましょう
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
アドリブを最大限に楽しむには「ありのままで」いることが大事!?
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【アドリブを最大限に楽しむには「ありのままで」
というお話。
前回の記事で
アドリブ主体の音楽である
ジャムセッションに必要なものは「オリジナリティ」
「オリジナリティ」とは
「今の自分の現状を受け入れること」
という結論に至りました。
自分を受け入れることとはどういうことか
それをヒット映画「アナと雪の女王」
を題材に書いて行きます。
ちょっと音楽とは離れたお話ではありますが、
オリジナルサウンドとは密接に関わってくる話なので、
興味ある方はおつきあいください。
目次
●エルサがlet it go~ありのままで~に至るまで
●隠せば隠すほどに小さなほころびが大きな亀裂となるもの
【エルサがlet it go~ありのままで~に至るまで】
※少しネタバレも含みます。
映画にはエルサという
生まれつき雪・氷を操る力を持った女性が登場します。
主人公の一人です。
もう一人の主人公っである妹のアナを
幼い頃に氷の力で傷つけてしまったことから
その力を「恐ろしい力・嫌なもの」として
親以外の誰とも会わずに隠して生きて行きます。
(
誰にも言わない、隠し通すと決めて生きて行くのです。
しかし、感情に大きく左右されるこの力は
多感期を迎えさらに強大になって行きます。
自分自身否定してきた力をコントロールする術も知りません。
そして、お姫様なので
戴冠式で女王として大衆の前に姿を見せる時が来ます。
理由を作り隠れて生きてきたエルサと
理由も知らず隠されて生きてきたアナは
対照的な行動に出ます。
恐ろしい力を隠し通してこのまま式を終えられるかもというところ
アナとエルサは喧嘩をしていまいます。
とっても些細な親子や兄弟・姉妹によくあるような喧嘩。
お互いに「こっちの気持ちも理解してよ」となり
感情を爆発させてしまったエルサは
危険な形で氷の力を大衆の前で発動させてしまいます。
このまま
誰にも言わずに、迷惑をかけずに、
誰も傷つけずに、完璧に隠し通していけるはずだったのに…
遂にやってしまった…もうここにはいられない
とエルサは城を飛び出して山奥へ旅立ちます。
感情を解放したエルサの力で国には冬が到来します。
その時の気持ちを歌ったのが
「let it go ~ありのままで~」なのです。
【隠せば隠すほどに小さなほころびが大きな亀裂となるもの】
アニメですし、かなりディズニー的に
ファンタジー色の強い脚色がなされていますが、
これ、そこらでよく聞く話だと思うんですよ。
例えば、
「氷の力」の部分を「自分の嫌いなところ・コンプレックス」
に置き換えて上の文章をもう一度読んでみてください。
「あ~これは自分自身だ…」
「まさに今これ」
と思った方も中にはいるのではないでしょうか?
僕には心当たりがあります。
コンプレックスを隠そうとすればするほど
それはいびつな形で
そして、自分の望まないタイミングで
顔を出してきます。
押さえ込もうとコントロールすればするほど
その反動で出てきてしまうのです。
そして、いびつな形で生じた不信感が
望まない形で顔を出した刃で取り返しのつかない亀裂を生んでしま
「あ~またやってしまった…こんな性質無ければいいのに」
と自己嫌悪して、また繰り返す。
まぁこれは僕の過去の話ですけどね(笑)
みんなで同じテレビ番組を見ていた時代と比べて
かなりの多様性を認められるようになったものの
逆に言えば、
裁量は自分の判断に任せられることが大きくなってきました。
生きたいように生きられる自由は、裏を返せば
誰も知らない道を自分で切り開いていくことでもあります。
そんな時代の一つの生き方・価値感として共感を呼んだことが
大ヒットに繋がったのかな~と個人的には思います。
これは「音楽性」に置き換えても同じことが言えますよね。
ジャムセッションでも、バンドでも
ロックやジャズが好きな人がいれば、ボカロが好きな人もいる。
聴いている音楽や文化、年代も性別も違うメンバーが集まります。
音楽はかなり自由度が高いからこそ
自分の行いが「自分なりの解釈」なのか「マナー違反」なのか
そこの線引きが分からないものです。
それによって
「自分の現状を受け入れることが出来ず、
多いのかもしれませんね。
さて、この話もここで終わりにはなりませんが、
長くなったので次回に続きます。
アナと雪の女王は「Let it go~ありのままで~」を歌ったら
そこで終わりではありませんしね。
むしろストーリーは中盤です。
その後
「ありのまま」と「わがまま」の違いに気づいて
本当のハッピーエンドに向かって行くのです。
この話はまだまだ続きます。
また次回の僕の記事で会いましょう
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
ちょっとの勇気でオリジナルなサウンドは生み出せる
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【ちょっとの勇気でオリジナルなサウンドは生み出せる】
というお話。
最近になって「オリジナリティ」というものについて、
現時点での自分なりに一つ答えが出たので書いて行きます。
オリジナリティの定義なんて
それこそ
「個人個人違う(オリジナルな)もの」なので、
一個人としての考え方程度に捉えていただけたら幸いです。
目次
●どう弾くかよりも、誰が弾くか
●ちょっとの勇気でオリジナルなサウンドは生み出せる
【どう弾くかよりも、誰が弾くか】
この言葉、
斉藤社長がよくこの言葉を使います。
本人の考えや主張は過去のブログに書かれています。
「どう弾くかよりも、誰が弾くか」
http://ameblo.jp/jamsession-
要は「愛する妻の飯が最高にうまい」理論です(笑)
社長の結論(仮説の段階、らしい)では
「弾いている本人がどれだけ自分の事を信じられているか?」
ということみたいです。
これも「個性ありき」という話なんだと思います。
「うまさの定義」の問いかけですよね。
確かに、技術は洗練されていた方がいい。
でもそれだけでは人は
「うまい」「いい」「一緒に演奏したい」「また聞きたい」
僕も耳にたこが出来るくらいこの言葉を聞かされていますが、
これの僕なりの解釈が
「オリジナリティ」つまり
「現状の自分を受け入れる」ということなのです。
「現状の自分を受け入れる」とは
「下手でもいいやー」と「開き直る」のとは違います。
開き直る人は、実は受け入れてなどいないのです。
開き直りの特徴は「どうせ自分は…」という言葉から始まること。
自分自身を信じているどころか嫌悪していることが多いです。
そうやって出してしまった言葉や音は
自分への嘘を重ねることになり、
時には矛先の定まらない刃となり自分や相手を傷つけてしまい、
ますます自分を信じられなくなってしまう。
そんな負のスパイラルに陥ってしまうのです。
【ちょっとの勇気でオリジナルなサウンドは生み出せる】
技術に自分の存在価値を求めてしまうと
技術には際限がありません。そして、上には上がいます。
そこで存在価値を獲得し、維持するには
トップアスリートのようなメンタルと熱意、
そして生まれ持った素質が必要になってしまいます。
とはいえ…
自分を信じられるようになるには
多少なり技術を取得し続けて進化して行くこともまた必要なのです
オリジナルなサウンドを生み出す効果的な順番はやはり
まずは「現状の自分を受け入れること」だと僕は思っています。
プロのミュージシャンにだって
(
はじめはヘタクソバンドなんて言われていたのに
アルバムを一枚出すごとに見違えるようにうまくなって行く
なんてことはよくあることです。
もしかしたら、今現在のみなさんよりも
尊敬するミュージシャンのデビュー当時の方が
ヘタクソかもしれませんよ。
それでも現状を受け入れ、
自分の良い部分だけを見て慢心することもなく、
自分の悪い部分だけを見て卑下することもなく、
しかし
現状には満足せず前へ前へ進んできた結果がそこにあるのです。
そういう意味では
ジャムセッションに限らず
譜面通り演奏する音楽だって、
オリジナル曲なんてまさに、
表現すること全般に言えることなのかもしれませんね。
♪苦しいこともあるだろさ
悲しいこともあるだろさ
だけど僕らはくじけない
泣くのは嫌だわらっちゃお
進め~~
ってね!
ちょっとの勇気でオリジナルなサウンドは生み出せる。
だけど、ちょっとの勇気が出せないから
苦しかったり悩んだりしちゃうんですよね。
この話はまだまだ続きます。
また次回の僕の記事で会いましょう
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
オリジナルなサウンドを生み出す第一歩
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【オリジナルなサウンドを生み出す第一歩】
というお話。
最近になって「オリジナリティ」というものについて、
現時点での自分なりに一つ答えが出たので書いて行きます。
オリジナリティの定義なんて
それこそ
「個人個人違う(オリジナルな)もの」なので、
一個人としての考え方程度に捉えていただけたら幸いです。
目次
●オリジナリティとジャムセッションの関係性
●オリジナルなサウンドを生み出す第一歩
【オリジナリティとジャムセッションの関係性】
ジャムセッションと言えばアドリブ演奏です。
アドリブというとなんだか特殊な技術や本番力が必要だと
考えがちですが、今の僕は、答えは逆だと思っています。
その場・その時にその人が出来ることをやるのが
ジャムセッションです。
ジャムセッションは、その人が今持っている技術・本番力だけで
工夫次第で参加できてしまうアンサンブル形式なのです。
たとえば、「演奏をする」といえば
「曲」を演奏することを真っ先にイメージしやすいかと思います。
ほとんどの曲には、原作者がいて模範解答がありますね。
「この曲はこうあるべき」という大衆の強い認知があり
そこからかけ離れてしまうと
自他ともに「うまく出来ない=ダメ」
と判断し、判断されてしまい、
結果的に敷居が非常に高いものとなってしまいます。
もちろんジャムセッションをするとしても
そういう「原曲に似せる」という価値観はありますし、
それが面白い時もあります。
また、アドリブというリミッターの外れた音楽には
うまくなればなるほど次の遊びが待っています。
でも裏を返せば、下のリミッターもほぼ外れているとも言えます。
その場で敷居を限りになく下げることも出来るのです。
ジャムセッションは譜面通りの楽曲演奏とは
そもそも目的が違うのです。
譜面を覚えたり、耳コピして曲を演奏する時には、
間違えずに演奏するという
「再現する芸術」の楽しみがありますが、
ジャムセッションはそれ以上に
その場にいるメンバーと「アドリブ」という、
何がおこるかわからない偶発的なハーモニーを楽しむ
「偶然生まれる芸術」の楽しみの傾向が強いです。
ジャムセッションをするのに必要なものがもしあるとするなら
それは「オリジナリティ」だと僕は思います。
ここで言うオリジナリティは
「独創性のある唯一無二のもの」というものではありません。
その人が「今の現状を受け入れているか」です。
逆説的ではありますが、
それこそが「独創性のある唯一無二のもの」だったりもします。
僕にもあるし、
これを読んでいるあなたにも必ずあるものです。
似ている人はいても、自分と同じ人はいません。
その個性が他の個性と化学反応を起こす
その楽しみこそが
ジャムセッションの最高の楽しみなのでは、と僕は思います。
【オリジナルなサウンドを生み出す第一歩】
では、そのオリジナルなサウンドを生み出す第一歩は何なのか?
それはとにかく「本番の回数をこなすこと」です。
確かに、準備・練習は大切です。
練習すればするほどに
本番の成功率は高くなるでしょう。
しかし準備では絶対に得ることの出来ない経験値があります。
それは、本番力です。
本番力は本番でしか身につけることは出来ないのです。
本番力とは人前で演奏する時に
自分の実力をどれくらい発揮できるかということです。
本番力は自分の演奏にかけ算されます。
どんなに練習して家ではすごくうまく弾ける演奏も
本番力が低ければ、当日全く発揮できないのです。
とはいえ、ライブのような発表の場は
そんなに頻繁に作れるようなものでもありませんし
技術力がまだ低い状態で堂々と演奏できるメンタルの持ち主は
そんなにいません。
ライブのような大きな本番でなくても
本番のような体験を出来るものがあります。
それがジャムセッションです。
バンド内で行うのは練習の延長かもしれませんが、
たとえばセッションバーとかにフラッと寄って参加するセッション
一緒にやるメンバーも見ているオーディエンスも知らない人ばかり
初めてのメンバーと人に見られている状態で演奏する。
まさに小規模な発表のような緊張感があります。
なので、本番力も養うことが出来るのです。
え?そんな、自分なんかまだ何も知らないから恥ずかしい?
確かにそういう気持ちは芽生えますね。
でもそこを思い切って
「
「まだまだ下手かもしれないけど、
と今の自分の現状を素直に受け入れて飛び込めたら、
オリジナリティはすぐに見つかるのです。
セッションに必要なものはオリジナリティで
オリジナリティを見つけるにはセッションで
なんだか卵と鶏の話みたいですね(笑)
でも、そんな簡単に「えいや!」とセッションに参加して
自由に演奏なんて出来るものではないですよね?
この話はまだまだ続きます。
また次回の僕の記事で会いましょう
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
スタンダードナンバー以外の曲でセッションする時のアレンジ方法
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【
というお話。
前回の記事で
「細部まで空気感も含めてイメージできると成功する」
というテーマで書きました。
セッションホストだけにとどまらず
実際のセッション、ライブ・イベントなどにも言えることですね。
自分で明確にイメージできるなら成功するし、
イメージできない部分があると、
本番でその部分に足下を掬われて失敗してしまうのです。
今回はスタンダードナンバー以外の曲をセッション的にアレンジす
具体的な方法について書いて行きます。
ここで書いて行くのは
「その曲を知らないくてもその場のみんなが盛り上がれる」
ということを主軸にしたアレンジ方法です。
目次
●「やりたいだけ」では失敗する理由
●アレンジのポイント
●「あとがき」僕の前日準備
【「やりたいだけ」では失敗する理由】
たいていセッションで良くやられるようなスタンダードナンバーは
セッションブックなどに書かれていて、
イントロやエンディング、ソロをとる箇所などに「お決まり」
長年多くのプレイヤーにセッションで取り上げられたことで、
セッションナイズされていることがほとんどです。
シンプルなものから難曲と言われる類いのものまで、
どれもお決まりの型があるのですね。
そういう点からも
ただ「この曲が好きだから・やりたいから」という理由だけで
セッションスタンダード以外のものをやるのは
多くの場合失敗、グダグダになる傾向があります。
もしくは、コード進行・構成をなぞるだけで終わってしまいます。
また、
「この曲が好きだから・やりたいから」という個人的な理由の場合
例えば、自分のパートのリフがかっこいいからとか
リズムがこってるからなど
わりと自分視点で発想することが多いです。
もちろんそれが発端になってるのは悪いことではありませんが、
そういう場合の注意点として、
「その曲を知らない他のメンバーは
各々のパートの演奏イメージが出来ない」
ということを念頭に置いておくべきなのです。
では、次にポイントを書いて行きましょう!
【アレンジのポイント】
自分の好きな曲でセッションしたい!
という気持ちになったら
「みんながセッションしやすいアレンジ」
それが言い出しっぺの責任です(笑)
●それぞれの楽器のシンプルなバッキングパターンを提示する。
もちろんアドリブ主体のセッションなので全部のパートが
「原曲通り」演奏できる必要はありません。
なので、
フィーリングでついて来れちゃう人ならいいのですが、
イメージできない人も多くいます。
そういう場合に
「原曲っぽい」もっともシンプルな演奏をいざとなったら
伝えられるようにしておく必要があります。
例えば
「ドラムは8ビートでドドタツツドタツ」だよとか
「ここはコードをシンコペーションして伸ばす」とか
コード進行+核となっているリズムパターンが伝えられると
良いかな~と思います。
リフのある曲ならこの点は伝えやすいですね。
その曲っぽさは多くの場合
リズム、印象的なリフやフレーズで決まります。
●思い切ってコード進行や構成をシンプルにする
イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ…
多くの曲は構成がかなり複雑です。
しかも、セクションごとにコード進行もリズムも全然違う
ということもあります。
その曲を知っていて好きなら良いかもしれませんが、
そんなのをサクッとその場でやるには
伝える側も理解する側も相当の労力です。
これもまたコードや構成を追うだけで
つまらないセッションになってしまいます。
もちろん、集まってる人の演奏歴にも左右されますが、
多くの人がその場で譜面もなしにぱっと演奏できるのは
「8小節×2セクション」程度です。
コード進行の複雑さによって小節数、セクション数は増減します。
ジャズの曲も32小節が多いですが、
多くはAABAの8小節×2セクションですよね。
個人的には
4小節の1セクションでアガル曲くらいシンプルな方が
その場でパッとやるには楽しめる気がします。
コード進行も削られるだけ削りましょう!
また、
●イントロとエンディングは打ち合わせる、決めておく
特に結構大事なのは「エンディング」
実はこれがグダグダになるかならないかを大きく左右します。
終わりよければ、全てよし、です!笑
音源のように
盛り上がって楽しいままフェードアウトとは行きませんので 笑
先に打ち合わせておいてもいいし、
自分の中で「こうやって終わらせる」
あと細かいところですが、
何気に「最後にガシャーンとならしてジャカジャカするコード」
締まりが悪くなります。
これも決めておきましょう!
文章でかける概要はこんなところでしょうか!
もし、バンドのメンバーとかジャム仲間と実際にやってみたら
「この曲でセッションしてみましたー」
【「あとがき」僕の前日準備】
この文章の元ネタとなったエピソードは
僕がどうしてもGet Up And Danceという曲で
セッションしたかったというのが始まりです。
リフが印象的な曲です。
この曲には数展開ありますが、
メインリフのある部分以外は思い切ってカットしました。
そうしたら、
幸い4つのコードで構成された2小節の繰り返しだけになり、
しかもキーも原曲自体がCなので移調する必要も無く
5分もかけずメンバーに伝えきれる情報量になりました。
その、セッションナイズしたアレンジを
前日に動画に撮って文章でコード進行を細くした上で
Facebookにあげて
サックスプレイヤーにリフだけは覚えてきてもらいましたが…笑
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
スタンダードナンバー以外の曲でセッションする時の成功法則
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【スタンダードナンバー以外の曲でセッションする時の成功法則】
というお話。
先日FTJS!内のイベントで
「お誕生日セッション祭り」というのをやりました。
まぁ、ただ、飲食可のスタジオを使って
飲み食いしながら3時間セッションして遊ぶだけなんですけど、
(
開催すると毎回大盛況で嬉しい限りです。
そこで一つ成功法則を見つけました。
結論を先に述べましょう!
「細部にわたるまで空気感も含めてイメージ出来れば成功する」
今回の成功法則はセッションホストに限らず、
バンドのリーダーなどにも活かせる内容です!
目次
●久々のセッションホスト
●前準備という遊び
●イメージがゴールを決める
【久々のセッションホスト】
FTJS!では、
セッションイベントの司会進行をする「セッションホスト」
を養成する講座も行っていて
この日のイベントはホスト生と呼ばれる方々に
半分研修も兼ねて司会進行を行ってもらっていました。
参加者にやりたい曲のリクエストを聞いて
ホスト生グループが連携してセッションをまわすというスタイル。
で、僕もどうしてもやりたい曲があったので
半分無理矢理(笑)やらせてもらいました。
僕は今となっては事務局の事務員ですが、
一時期FTJS!内でセッションホストもやっていたので、
久々に1曲限定でセッションホストまで勤めさせてもらいました。
順番的にトリのセッションとなってしまい
結構プレシャーはありましたが、
みなさんの反応を見る限り
「またこの曲やって欲しい」
「こういうのを待っていた」
「リフが頭に残って離れない」
という感想を頂けたし、
何より僕自身がめちゃくちゃ楽しかったので、
大成功だったのではと個人的には思っています♪
あ、ちなみに取り上げた曲は
「Get Up And Dance」という曲のAセクションです。
https://www.youtube.com/watch?
(公式音源ではないので削除さていたらごめんなさい。)
僕が知っているのはスチャダラパーがサングしてる方ですが、
同名の元ネタのファンキーダンスナンバーもあります。
FTJS!内でやるのも僕自身この曲でセッションするのも
全く初めてでした。
参加者の中にもこの曲を初めて聴く人が多くいました。
でも、会場みんなで
「パーパーパッパパラー…」と歌って一体になれたのです。
なぜそうなったのか?
もちろん皆さんが盛り上げてくれたことが一番の理由ですが、
セッションホストとしてのポイントがあるとすれば
僕自身
「セッションして楽しんでいる光景を
細部に至るまでイメージしてから本番に臨んだ」
というのがありました。
【前準備という遊び】
そもそも
なぜこの曲をやろうと思ったのか?
そのきっかけは些細なものです。
「前日に仕事中の作業BGMとして聞いていたから」
ただそれだけだけです。
それをそのときの気分で
「今日はこんな曲を聞いてました~」みたいな
軽い投稿をFacebookでしたんですよ。
(僕は普段は全く投稿しません。)
セッションでやるイメージはこのときはまだありませんでした。
そうしたら、FTJS!生の人を中心に食いついてくれまして、
特に僕は世代の違うFTJS!講座生の方から
「その元ネタの曲がクラブでかかったときは
テンションMAXで踊りまくり!」
というコメントを頂きまして、
しかも次の日のイベントということもあり、
すぐにその方がノリノリに踊っているイメージが頭に浮かびました
そしたら
自分の中のセッションホスト魂(?)に火がついて
楽しくなってきちゃってですね
どんどんセッションするイメージが膨らんできて
みんなでセッションしたら楽しいんじゃないかな~と思って
セッションネタとして使えるかという視点で何回か聞いてみたんで
そうしたら
キーもCだしコード進行もシンプルだし、
アレンジの細部が聞こえてきたんですよ。
これだったら5分もあればほとんどの人が初見で出来るなと思って
そこで、仕事ほっぽり出して(おい!?)
この曲をシンプルにセッションするためのデモ音源的なものを急遽
またもやFacebookに投稿!
そしてそれとなく
「あしたやりたいな~」とか
「サックスの○○さん、このリフ吹いてくれないかな~」とか
そんなことを呟いて
当日を迎えたわけです。
(○○
【イメージがゴールを決める】
僕は本番までに
この曲でセッションするイメージ
更に細かく言うと
その曲っぽい一番シンプルな演奏パターン
そこに管楽器でリフ乗せるアレンジのイメージ
みんなで合唱するイメージ
自分がかけ声をかけてみんなとコール&レスポンスするイメージ
当日参加するメンバー、
Aさんがドラム叩いて、○○さんがサックスでリフ吹いて
クラブが好きなBさんCさんが思い思いに踊っているイメージ
イントロ、エンディングのイメージ
空気感も含めて細部にわたるまで
「楽しくなるイメージ」がありました。
もちろん、
良いことも悪いことも全部ひっくるめてアクシデントがあります。
その上で成功へ導くにはイメージが何よりも大事になってきます。
細部にわたるまで空気感をイメージすることは
その物事の道筋を決めると同時にゴールも決めてくれます。
「みんなが楽しんでいるゴール」
手段が無いので、そこにみんなを連れて行くことは出来ませんし、
「これはこうしてこうする」という細部のイメージ(手段)
1、2カ所脱線しただけで、ゴールを見失ってしまいます。
セッションホストには両方大事なのです。
今回は半分遊びの軽いノリでプレッシャーも無く
(トリになってしまったのは想定外のアクシデント 笑)
自分自身が楽しみながらわくわくしながら
細部にわたるまでイメージできたので、
それが伝わったのではないかなと僕は思っています。
イメージが大事なのは分かったけど、
セッションについてどうやって
イメージすれば良いのか分からない…
というかたもいるかと思いますので、
次回は僕がこの曲をセッションネタとしてアレンジした
具体的なポイントを書いて行きます!
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
聴覚的ニュートラルポジション
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【聴覚的ニュートラルポジション】
というお話。
前回ディズニー映画を見た気づきということで
身近なところからセッション的聴覚を養って行く方法をお伝えしま
「ディズニー映画音楽からセッション的聴覚の気づき」
https://jamsession-web.sakura.
今回はその続きで、
目次
●ニュートラルポジションとは?
●セッション的聴覚との関係性
●「あとがき」昔から機会はあった
【ニュートラルポジションとは?】
ニュートラルポジションという言葉は
聞いたことが無い人も多いかもしれません。
僕が学生の頃に
テニスのゲームソフトのCMで使われて
ちょっと流行ったものがありました。
「打ったら戻る真ん中へ」
この言葉が
まさにニュートラルポジションを分かりやすく捉えています。
テニスをやったことないので専門的なことは分かりませんが、
簡単に言うと、広いコート上を1人または2人で守りながら
前後左右どこを攻めるのかの駆け引きする
そんなスポーツだと認識しています。
例えば、
自分の陣地の右側に打ち込まれれば
当然右に走って球を拾いに行き打ち返します。
この時、右側に残り続ければ、
正反対の左側に打ち込まれたら
距離が遠くて打ち返せないかもしれません。
もちろんまた右に打ち込まれるかもという可能性もあるので
かなり瞬間的な駆け引きですが。
どこに打ち込まれても瞬時に反応するには
コートの真ん中後方にいた方が
最も柔軟に最短距離で反応できます。
(後方にいるのは後退よりも前進の方がしやすいため。)
また、このようにコートの場所をさすのではなく、
身体の「重心」がニュートラルな状態ということを
意味することもあります。
片足に重心が乗っていると瞬時な対応が出来ません。
さらに、からだには重心に限らず、
肩の位置や腰の位置などにもあります。
車のハンドルや
ゲームのコントローラーにも使われたりする言葉でもありますね。
まとめると
ニュートラルポジションとは
「ムダな負荷が無く自然な状態で、柔軟に反応できる位置」
というような意味です。
【セッション的聴覚との関係性】
全く音楽に触れてきませんでしたが、
セッション的な聴覚と密接に関係してきます。
前回の記事で
ディズニー映画「アナと雪の女王」の劇中で歌われる
「生まれて初めて」という歌について触れました。
この歌はサビでアナとエルサ(雪の女王)
これを同時に聞くことが
「セッション的聴覚を養う」ことに繋がるという話でした。
実はこれ、
どちらかの歌詞であったり
メロディばかりに気を取られてしまうと
「セッション的聴覚」で聞き取ることは出来ません。
全体をボヤーッと聞くことが大事です。
しかし、ボヤーッと聞いてるだけでも
作業用BGMのように耳には入っているんだけど
耳に入ってないような状態になってしまいます。
ボヤーッと聞きながらも
要所要所でしっかり音を聞くのです。
これを言うなれば
「ニュートラルポジションにいることを意識する」のです。
アンサンブル全体が耳に入っている状態で、
瞬間的に何かのパートにフォーカスする。
これが大事になります。
「生まれて初めて」の話にもどりますが、
二人のメロディを(もっと余裕がある人は伴奏も)
同時に耳に入れておきつつ、
瞬間的にどちらにもフォーカスを切り替えられるようにしてみる。
そんなふうに練習してみてください。
そして慣れたら
実際にバンドで好きな曲を演奏しながらやってみてください。
ここが大きなポイントですが、
自分が演奏で加わっていてもニュートラルポジションは同じです。
「自分の音もアンサンブルの一部」として
客観的に捉えることが大事です。
これだけで、
だいぶアンサンブルの調和に意識が行くようになります。
【「あとがき」昔から機会はあった】
今回の一連の「セッション的聴覚」についての話。
書いているうちに、
意識したらもっとうまく行ったであろう思い出が蘇りました。
それは、
「音楽の授業の合唱」です。
学生だった頃は、歌うこと自体は好きだったので
ただ自分のパートを覚えて歌っていましたが、
(僕の場合元々他のパートを覚えるのも好きでした。)
学校で扱っている合唱は
女声でアルトとソプラノ、男声でテナーとバリトンで
最大で混声4部合唱なんてやったりしますよね。
あれ、
セッション的聴覚を養う絶好の機会だったな~、
と今になって思います。
ハモりは当然あり、曲によっては
パートごとに全然違うメロディ歌ったりして
実はかなり面白いアンサンブルしてたんですよね。
う~む…
学生の頃の合唱と言えば、思春期真っ只中!
合唱コンクールなんかでは
「恥ずかしい」「ダサい」「怠い」とかで
声変わりしたての男子が歌わなくて、
女子が泣き、それを乗り越えて
クラスが一体となったところが優勝するという光景が浮かびますが
パートごとの練習でも
クラス全体での練習でも
他の人の声と自分の声が合わさってどんなコーラスになっているの
他のパートと自分のパートが絡まってどんなアンサンブルになって
そんな視点で出来たらもっと楽しかったんだなって思います。
そんな機会が今もまだあって
「つまんね~」って思ってしまっている方は
ぜひセッション的聴覚で楽しんでみてくださいね♪
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
ディズニー映画音楽からセッション的聴覚の気づき
(C)2013 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
さて、今回は
【ディズニー映画音楽からセッション的聴覚の気づき】
というお話。
遅ればせながら、「アナと雪の女王」映画館で見てきました。
映画館であまり映画を見ないのですが、
こう見えて(どう見えて?)ディズニー好きですし、
かなり話題になっているので、見てきました。
目次
●ディズニー映画の特徴
●映画中にセッション的聴覚を意識した瞬間
●まずは耳にはいるところから始める
【ディズニー映画の特徴】
これはジャムセッション及び音楽的なメルマガなので、
アナと雪の女王の物語についてはあえて触れません。
ただ、一言だけ感想を述べるなら
非常に愛情の形、愛情表現などについて考えさせてくれる映画。
僕はそう感じたので、結構好きな映画の一つになりました!
さて、物語についてはその辺にしておいて、
ディズニー映画に共通するポイントを書いて行きます。
それは、「ミュージカル調」であること。
そうです。
ところどころ、いきなり歌いだすのです。
道歩きながら、ヒロインが歌う
そこに、店のオヤジが絡んでくる
動物がコーラスを重ねてくる。
そういうのが物語の随所に挿入されているのが
ディズニー映画です。
これが現実的にあれば、
いつでもどこでもだれとでもアンサンブルできる。
究極のジャムセッションの形ですよね~!
とか思ってみたり。(笑)
「夢と魔法の世界」…
それはジャムセッション的にも
あながち間違いではないようです。
【映画中にセッション的聴覚を意識した瞬間】
「セッション的聴覚」については
こちらの記事を参考にしてみてください。
「身近なことからセッション的聴覚を意識する」
https://jamsession-web.sakura.
ようは
「一度にいろんな音を聞き分ける・聞き取る能力」のこと
ミュージカル調なので
このアナと雪の女王でも、
様々なキャラがいろんなシチュエーションで歌います。
一人で歌うこともあれば、
大人数で歌うこともある。
そして、
二人で歌うときがありました。
その中でも特に興味深かったのが
国を飛び出してしまったエルサ(雪の女王)と
それを迎えにきたアナが二人で歌う
「生まれて初めて」でした。
https://www.youtube.com/watch?
(公式ではないようなので削除されていたらごめんなさい。)
会話からミュージカル的に歌に入って行きます。
そして、交互にメロディに乗せて会話が行われます。
(こういうやり取りもまさにコール&レスポンスなので
セッション的な感じがしますね。)
そして最後のサビ!
ここがセッション的聴覚の見せ所です。
どうなっているかというと
「アナとエルサが同時に違うメロディで歌う」のです。
歌詞も違います。
「セッション的聴覚」とは
両方の歌を同時に聞き取る能力なのです。
はい、映画館で見た僕は初見でしたので
まったく歌詞の意味までは聞き取れませんでした!(笑)
でも、楽曲的にちゃんと良く練られていて
一方がロングトーンになったところで
もう一方が細かいリズムで歌い、
被るところはハモるようになってて…
非常によく呼応するように出来ています。
ちなみに
この文章を書くにあたり何回も聞きましたが
歌詞的には
生まれて初めてエルサと協力したいと願うアナと
自分の力が巻き起こしている事件を知り自己嫌悪するエルサ
お互いの心境そのままなので
噛み合っていません(笑)
そういうことを考えても
歌そのものに
噛み合っているんだけど噛み合っていない
絶妙なハーモニーが合って面白いなと思ったのです。
【まずは耳にはいるところから始める】
「セッション的聴覚」というと
ジャムセッション的には
自分はギター弾いているのに
演奏したこともないドラム奏でる音を聞き取れる
ということになりますが、
演奏したこと無いもの、
聞きなじみの無い音
これらはどんなに耳をすませてみても
なかなか聞き取れません。
ちょっと訓練が必要になります。
では、そういう
個々に楽器の音を聞き取る訓練をしてからでないと
身につけられないのかというとそういうわけでもありません。
今回のように
「歌」は音楽歴はほとんど関係なく聞き取れるはずです。
歌はとても耳になじんでいます。
しかも声は普段から使っているので。
「音色(声質)」
こういった
耳で聞いて入ってくるところから
「一緒に聞く」ということを実践してみると、
セッション的聴覚が養われて行きます。
それでも、
難しいなと思う方もいるかもしれませんね。
更に具体的な話は次回お話しします!
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
身近なことからセッション的聴覚を意識する
(写真:Matthew Harris/アフロスポーツ )
今回は
【身近なことからセッション的聴覚を意識する】
というお話。
「セッション的聴覚」っていう言葉がこのメルマガやブログなど
FTJS!の人から良く出てきます。
どうせきっと社長が作り出した造語なんです(笑)
ウチには造語ばかり…(笑)
そんな、「セッション的聴覚」について
身近に意識できるところから
意識を始めて行きましょう。
はじまりはじまり~
目次
●セッション的聴覚とは?
●セッション的聴覚を遮る意識
●セッション的聴覚を身につけるには役割を知ること
●「まとめ」日常で思うこと
【セッション的聴覚とは?】
まずこの造語(?)の意味を
初めての人にも分かりやすいように説明すると
「一度にいろんな音を聞き分ける・聞き取る能力」のこと
なんかすごく難しそうに思えますが、
実は、アンサンブルをやっている皆さんは
それを常に行っています。
自分の演奏する音を聴きながら
他の人の演奏を聴いて合わせているのです。
というか、耳に入ってきていると
合わせざるを得ないのです。
例えばバンドメンバーが
個々に音だししている時なんかで良くある光景ですが、
テンポ120で演奏しているのに
隣でテンポ110で演奏しているとしたら
双方とも相手のテンポにつられます。
こういうのもセッション的聴覚により
無意識でもなんでも、耳には入ってきているのです。
しかし、
行っているけど行っていません。
無意識に出来ていることと
意識して出来ること
これもまた全然違います。
意識的に出来ることの方が強く作用します。
【セッション的聴覚を遮る意識】
先ほどのバンドメンバーの個々の音出しについてですが、
つられないようにも出来ます。
さっきは「つられる」なんて話をしましたが
実際は「つられないようにしている」光景を見ることの方が
多いのではないでしょうか?
そう、実は多くのプレイヤーは
セッション的聴覚どころか
真逆の方向に意識を向けていることがあります。
意識的にシャットアウトしてしまうのです。
いわゆる「自分の中にはいってしまう」
という状況ですね。
自分の音だけを聞きたい時に良くおこる現象です。
人間は認知(情報)という次元で、『ないもの』に出来るのです。
目には映っているのに、見ていないことにできます。
耳には聞こえているのに、聞こえてないことにできます。
そうしないと
あまりに多くの情報がありすぎてしまうからです。
誰かと待ち合わせしている時に
行き交う他人は「人間」や「動く物体」程度にしか
認識しておらず、
待ち合わせ相手のみ「○○さん」と
固有の人物として認識していることがほとんどです。
雑踏の中で知っている人を思わず発見するのもこの能力ですね。
こういう意識のピントを合わせることを
人間の脳は常日頃から行っています。
【セッション的聴覚を身につけるには役割を知ること】
「ウォーリーを探せ」なんて本が小学校の図書館にあり
僕は良く探していましたが、
※
赤と白のボーダシャツがトレードマークの「ウォーリー」
ほとんど変装などしないのになぜかなかなか見つけられないんです
こういうのも
ボヤッと全体を見ていても見つけられないし、
かといって一つ一つのオブジェクトを認識して
これは違う、あれも違うなんて探していたら、
いつかは見つかるかもしれませんが非常に時間がかかってしまいま
なので、意識のピントを合わせることで的を絞っているのです。
何百人と描かれているオブジェクトから「人物」だけに絞り、
さらに「赤っぽい服の人」
※しかし、
そして、最終的には「ウォーリー」という人物を知っているから
見つけ出すことが出来ます。
しかし、ウォーリーを知らなければどんなに探しても
見つけることは出来ません。
聴覚的な話に戻っても同じことです。
セッション的聴覚とは
「一度にいろんな音を聞き分ける・聞き取る能力」
これは、
全体をボヤッと聴くことと
特定の音を集中して聴くこと
その間をピントを調節するように自在に行き来できること
だと僕は思うのです。
そのためには
「他の楽器のことを知る」ということが
非常に重要になって来ます。
ドラムの音、さらには
「ハイハット」や「スネア」などが
絡み合って作られる「役割」
それを知らないと認識できないので
「聞こえているのに聞こえてない状態」
になります。
どんな構造でどんな音色で
どんな役割を担っているのか
まずは知識レベルで良いので
自分の演奏しない楽器のことを知っておくと良いでしょう。
【「あとがき」日常で思うこと】
例えば、
「4小節1まとまりの感覚」
僕は
ギターなんかでソロをとりながら
そんなに周りの音ばかりに気が向けられないときでも
4小節をリズムで知らせてくれるのがドラマーであること
そういったアクセントは
「クラッシュシンバル+バスドラム」で表現されることが多いこと
「クラッシュシンバル+バスドラム」
というような情報を下に
そのときだけは認識することが出来るのです。
なので、
アンサンブルで相互補完関係にあれば、
ほとんどロストすることはありません。
知っていることはその後の行動を選択する上でも
大事なことです。
日常で考えれば。
友達や恋人との電話に熱中している時
付けっぱなしのテレビは耳には入ってきていません。
消せば良いのに消すこともしない。
でも、ドアホンの音は耳に入るや否や
「ちょっと待ってて」て電話相手に告げ行動を起こします。
それは
ドアホンが
「誰かが訪ねてきて外で待っていることを知らせる役割」
を持っていることを知っているからなのですね。
実は全部自分で選んで認識し、行動していることなんですよね。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!