こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
先日のセッション後の打ち上げで、
面白い話があったので
ちょいとシェアします!
音楽を聞いたり、
特に演奏したりすると
割とすぐに気持ちよくなって
ノリノリになれる体質の人がいます。
明らかにドーパミンなどの
脳内麻薬がすぐにドバッと出て
我を忘れて音楽に
没頭できるタイプの人。
違う言い方をするならば、
すぐにあっちの世界に行ける人!(笑)
これ生まれつき
ある程度決まっています。
生来の脳タイプによって
特定の脳内ホルモンの
出やすさや量が
決まっているそうです。
脳内ホルモンの分泌量によって
性格がだいたい決まる!
と言っても過言ではない。
と、現在の脳科学では
考えられているようです。
で!
話を戻しますが、
生まれつきハイになりやすい人。
我を忘れて没頭しやすい人に
多くの音楽人は憧れたりします。
実は僕もそういう時期がありました!
だってかっこいいですよね!
ステージの上で我を忘れて
がむしゃらに楽器をかき鳴らしたり、
歌を歌っている姿!
なにかと縛られることの多い
現代人の僕たちにとっては
一つの解放アイコンにもなり、
無意識レベルで憧れてしまう人が
多いのも頷けます。
でも!
人生は常に陰陽でできています。
演奏すると
一瞬で脳内麻薬がドバッと出て
音楽の世界に没頭
できるタイプの人。
一見素晴らしいように見えますが、
実は本人はまさに
この特徴で悩んでいたりします!
なぜなら
【没頭しているときは
自分を見失ってしまうから!】
まさに神話に出てくる
「バーサーカー(狂戦士)」
脳内麻薬がドバッと
出るタイプの人は
その瞬間自分の
コントロールを失います。
実際そういう人に
モードに入った時の感想を聞くと、
「突然周りのバンドの
音が消えてなくなる」
とか、
「ふわふわしていて
何を弾いたか記憶がない」
とか言います。
一緒に演奏していても
そういう感じ。
訳のわからない熱さとか、
次にどうなるか
わからないヒリヒリ感
など、素晴らしく
刺激的なサウンドではあります。
が、もちろんその反面、
悪い意味で予定調和を
飛び越えて着地に失敗
してしまう危険性も孕みます。
また、没頭することで
完全に外の世界と
意識が断絶してしまいます。
こうなってしまうと、
周りのメンバーが
いくら音の会話で
助け舟を出そうと
全く気づかない!
まさにのれんに腕押し、
なしのつぶて状態!!
「バーサーカーモード」
はまさにアンサンブルを
一瞬で破壊し、台無しにする
可能性を強く秘めているのです!
でも、ここで
二流以下のバンドマスターは
こういう反応をしてしまいます。
「お前、我を忘れて
演奏するの禁止な!」
これがさらなる悲劇の
引き金になるとも知らずに…。
なぜなら、
生まれつきの特徴なのに
それを禁止されてしまうと、
人は行き場を失ってしまいます…。
さんまさん的にいうなら、
「個性死んじゃってるよ!」状態。
それこそ全ては陰陽!
個性は活かせば
人生を輝かせますが、
押さえつけたり悪用すれば
途端に諸刃の剣となって
返ってきます!
我を忘れて
音の世界に没頭できる人に
それ禁止な!と
言い渡してしまうと、
間違いなく
近いうち離れていきます。
また、最悪の場合は、
そのバンドや周りの人間関係を
グチャグチャに壊して
去っていくでしょう…。
二流以下のバンドマスターは
よくこの状況を自ら招きます。
では、
優秀なバンドマスターは
どうするのか!?
その答えはこれ。
【今日のステージで一回だけ!
一番の見せ場で
モードに入ってくれ!!】
そして、バンド全体で
スッとモードに入れるように
サポートしてあげます。
すると、その人の個性が輝き、
ステージ全体のクオリティも
爆上がり間違いなし!
ここでポイントとなるのは
・あくまで一回だけ
・メンバー全員でサポート
これが鉄則です!
一つのセッションや
ライブで一回だけだと、
観客にとっては
パフォーマンスとして
ちょうどいいスパイスになります。
それ以上だとtoo muchです。
また、メンバー全員で
バーサーカーモードを
受け入れる感じがでると、
なぜか見ている方は
安心感を感じます。
そうなると
感動スイッチが入りやすくなり、
やはり会場全体で
「いい感じ」になり
「一体感」を
感じやすくなります!
これは何度体験しても
本当に不思議な感覚です。
という訳でまとめ!
串焼きを食いながら
だったのでこんな感じで。
【バーサーカーモード
は二度づけ禁止!】
【モードに入る時は
バンド全体でサポート必須!】
これが自然にできると、
みんなの個性が活きた、
素晴らしいサウンドが
生まれる可能性が
格段にあがります。
ピンときた人はぜひお試しを!
本日もガツンと
グルーヴしていきましょう!