FTJS!の大島直樹です。
これジャム読者の中にも
多くの方が持っているのではないでしょうか!?
「メトロノーム」
正確にリズムを刻んでくれる
とっても優秀な道具ですが
使い方一つで
練習が大嫌いになる原因にもなる
練習道具です(笑)
僕もリズムに自信が全くなく
ひたすらリズム感を向上させたい一心で
夜な夜な
メトロノームと格闘していた時期が
ありました。
メトロノームから聞こえてくる
無機質な
ピッ ピッ ピッ ピッ…
という音はなんとも
眠気を誘い(笑)
気づいたら半分寝てる状態で
スケール練習していたり
ギターのファンクカッティングで
グルーブ感を出したいと思い
練習するのですが
録音したものを聴いてみると
ノリがでるどころか
自分のリズムが
突っ込んだり、
遅れたりしている
粗ばかり聞こえてくる
ズレてる自分の演奏にイライラするし
自分のセンスのなさに
落ち込んで
忍耐が足りないのだと
またメトロノームに向かって
リズムコンプレックスへの
負のループをグルグル回っていました。
こういうことに陥ってしまう人は
典型的な「ダメなメトロノームの使い方」を
している可能性が高いです!
一つが【リズムを当てに行く】
二つが【カウントをしない】
この二つが、
やればやるほどリズムが悪くなってしまう代表的な悪い使い方です。
メトロノームは鳴らすと無意識に
それにぴったり合わせにいきたくなります。
この無意識に起こる気持ちが音楽にとっては
実はNG!
当てに行くだけだと
拍と拍の間の長さ
次へつながるグルーブ感を
感じられないまま演奏してしまうからです。
また、鳴っているメトロノームに対して
いきなり弾き始めていませんか?
カウントをしてグルーヴを掴んでからでないと
最初の一音がどうしてもズレやすくなります。
するとそのズレを修正しようと
当てに行ってしまうので
負の連鎖が出来上がります(笑)
では、
どうのようにメトロノームを
使って行けば良いのかというと
【心の中で常にリズムを歌うこと】
色々なジャンルや様々なリズムパターンがありますが
基本は1、2、3、4です!
ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、
という機械的な信号音として聴くのではなく
心の中で1、2、3、4、と必ずリズムを歌うことで
メトロノームと合わせても
1、2、3、4が感じられる
リズム感を作りましょう
そして1、2、3、4の中でも
例えば
1、3拍目をドラムのバスドラム
2、4拍目をドラムのスネア
のようなリズムパターンが
頭の中で歌っているように意識してみましょう!
クリック音に対して
「当てに行く」だけだったものが
「音楽的にリズムを感じられる」練習になるので
効果が出やすくなります。
メトロノーム地獄に
はまっている方、はまる一歩手前の方は
このように少し聞き方を変えるだけ
無機質なメトロノームのクリック音も
よりリズミカルに使えるようになりますので
ぜひ試してみて下さいね。
大島直樹