読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【今あるところから発想する】
というお話。
音楽的なものに限らず、
話を聞いたり、SNSで読んだりしていると
悩みを抱えている人の1つの傾向として
「あれば思想」があるな~と思いました。
セッションのコツにも絡めて書いて行きます。
目次
●「あれば思想」
●今あるところから発想する
●倍々で生まれる差
●「まとめ」現状をどう捉えるか
【「あれば思想」】
完全に造語ですが(笑)
「もっと自分に○○があれば□□なのに…」
割と完璧主義者やこだわりの強いタイプに
多い発言のように思います。
実際に、過去の僕自身がこれでした。
でも、今回ははっきり断言しますが、
この発想で悩みが解決することはありません。
なぜなら
「アレが足りない、コレが足りない。
アレがあれば、コレがあれば。」
という「あれば思想」には
どこまで行っても終わりがないからです。
上手くなったらまた新しい欲が生まれるからです。
もちろん
そうやって考えたいなら止めはしませんが…
あまりにもこの思想に陥って
とても苦しい顔をしている人もいるので、
僕は「あれば思想」は捨てることをお勧めします。
【今あるところから発想する】
では、「あれば思想」をやめてどうするのか
それは、
「今あるところから発想する」のです。
「あれば思想」の人は
自分には能力が「無い」と思っていることが多々あります。
自分自身を過小評価して
自分に既に備わっている能力を
正当に評価していないことが多いです。
本当はみんな良いものをもっているのにね…
「自分には理論の知識が無い」
「キレイに速く弾くテクニックが無い」
など、自分の理想像と比べて
それに及ばないものは
すべて「無い」になってしまうことがあります。
でも、無いことなんて無いんですよ。
「今あるもの」が必ずあるはずです。
たとえば
「テンポ180で16分音符が演奏できるテクニックがない」
という人も
「テンポ60でなら16分音符を演奏できる」
かもしれません。
「理論が分からない」という人も
「コード進行を追うことが出来る」かもしれません。
「初心者過ぎて、リズム感も理論も何もありません」
という人だって
「楽器を演奏したい」って気持ちがあれば音楽は出来ます。
この「今あるところから発想する」という思考は
アイデア次第でいくらでも
現状で豊かな気持ちになれるのです。
「あれば思想」はどこまで上り詰めても
豊かな気持ちになることがないので、
真逆とも考えられますね。
じゃあ
現状で満足してそれで終わりでいいのか?
貪欲に能力を高めて行く必要があるんじゃないか?
ということを思う人もいるかもしれませんが、
実は「今あるところから発想する」ことが出来る方が
倍々で能力差が生まれて行くのです。
1から10発想できる人は
10に増えた時に100発想できます。
【倍々で生まれる差】
今出来る能力から何ができるか?
例えば
「あれば思想」で
「自分の大好きなテンポ180の曲を1曲演奏できるようにする」
という目標を掲げて
「あまり楽器演奏になれていないので速いテンポ演奏できない。
もっとテクニックがあれば…」
(嫌になっていないなら「あれば思想」ではないので大丈夫です 笑)
「今あるところから発想」し
「自分の好きな曲を10曲、テンポ60で演奏できるようにする」
という目標にしてみたらどうでしょうか?
これなら毎日楽しくなりませんか?
しかも、
いろんな曲をやることで様々な演奏法が身につき
身体の使い方も柔軟になって行き、
上のような「テンポ180の曲を演奏する」という目標に
いち早く到達する可能性もあります。
しかも、こちらの場合は10曲同時にです。
発想を豊かにすることで、
近道をし、さらに目標達成時には
大きな能力の差に繋がって行きます。
【「まとめ」現状をどう捉えるか】
「無いものから発想する」
違う言い方をすれば、
それは「ちょっとの勇気」なのかもしれません。
そんなことを考えていたら
とある生徒さんの軌跡を思い出しました。
習い始めの頃は
「楽器暦が浅くてヘタ、音楽理論分かんない、ジャズ分かんない」
というコンプレックスを抱えて
「あれば思想」に陥っていました。
動機の全容は僕には分かりませんが、
その生徒さんは「ジャズやってみたい!」と思い、
FTJS!のライブイベントで
ジャズの曲「A列車で行こう」にエントリーしました。
エントリーした時の状況
・曲のコード進行覚えてない
・テーマはもちろん演奏できない
・キーCでしかアドリブできない
・ジャズのセッションほとんど経験無し
こんな状態なので
「え?あの子がジャズ!?」と少し周囲には意外だったようです。
(今思い出しましたが、
僕が「キーCだから出来るよ」って勧めたんでした 笑)
当日の演奏は本当に素晴らしいものでした。
流石にコード進行は覚えて来たようですが、
Cメジャースケールだけで
2コーラス(64小節)のアツいソロを奏でました。
バッチリ備わっていたものがあったんですよ。
そして、
その成功体験は興味・やる気を最大限に引き立てました。
今はよく
「ジャズで簡単な入門の曲ありませんか?」
「このコードなんですか?」
「他のキーの曲にどうやって応用すれば良いのですか?」
などなど、具体的な質問を貪欲に聞いてくるようになりました。
これからまだまだ成長して行きそうですね♪
僕も負けじと楽しみながら上達していこうと思います。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
今あるところから発想する
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