こんにちは、畠山勇一です。
さて、今回もギターを練習していて
気づいた事を書いていきます。
今回の内容はギター特化ではなく、
音階のある楽器ならばどれでも、あったら便利なスキルです。
それは、答えから言うと
「メロディを数字に置き換えて覚える」です。
FTJS!では「ナンバリングシステム」と呼んでいます。
今回は講座で教えている内容を具体的にシェアしていきます。
ナンバリングシステムついて話す前に
まず、
テーマメロディを覚えて演奏する時に使われる一般的な手法は大きく2つです。
1つは、音源などから音を広い(=耳コピし)感覚的に演奏する。
もう1つは、譜読みして音符をなぞるように演奏する。
ロックギタリストやベーシストなど、
コードとポジションを覚えれば演奏できる楽器を演奏している人は前者
クラシックピアノ出身の人や管楽器奏者など
譜面に慣れていてそれを追える人は後者の傾向があります。
僕は譜面が苦手なので、ほぼ前者と言っても良いでしょう(笑)
しかし、これらの覚え方だけでは次のような問題が起こり
一向にアドリブには活かせません。
・譜面がないと演奏できない。
・覚えたけど、一部間違えるとリカバーできない
(拍ズレを起こしたり、そのあと真っ白になったり)
・覚えたけど、数ヶ月ですぐ忘れちゃう
・覚えたポジションでしか弾けない(特にギターやベース)
・覚えたキーでしか演奏できない。
このような症状が出てしまっている方は
冒頭に出した「ナンバリングシステム」をお勧めします。
これは何かというと、
「メジャースケールを数字に置き換える」考え方です。
※(中級以上向け補足)いわゆる「移動ド」「相対音」などと
呼ばれているものと似た捉え方です。
【ナンバリングシステムを覚えると以下のような利点があります。】
☆1音1音の特性が分かるので、アドリブメロディのフレーズ作りに活かせる!
☆転調や移調、ポジションチェンジなどしても、対応スピードが格段に上がる!
☆キーも雰囲気も全然違う曲に別のメロディをあてはめるような遊びが瞬時に出来る!
☆フレーズを覚えれば覚えるほど、アドリブが多彩になる!
では具体的な説明にはいります。
特殊な曲を除いて、
曲には調性(キー)があります。
そして、キーごとに中心として使われるメロディが違います。
キーCの曲ならば
ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シという
メジャースケールを中心にメロディが作られ、
キーFの曲ならば、
ファ、ソ、ラ、シ♭、ド、レ、ミという
メジャースケールを中心にメロディが作られます。
※(初心者向け補足)キーごとに♭や♯がつく音には法則が決まっています。
※(中級以上向け補足)アドリブ的にはマイナーキーはまずは
並行調のメジャースケールで捉えたほうがシンプルです。
このメジャースケールを数字に置き換えていきます。
キーCならば、
ドが1、レが2、ミが3…というように当てはめます。
全部で7番まであります。
同じようにキーFならば、
ファが1、ソが2、ラが3…というように当てはめます。
ポイントは「数字ごとに特徴がある」ということです。
具体的な説明は個々では省きますが、
ここでは1番目の音が王様とだけ覚えて下さい。
キーC(ドレミファソラシ)と
キーF(ファソラシ♭ドレミ)は
ただ譜面を読んでいるだけ、ドレミ…を追っているだけでは、
「『シ』と『シ♭』が違うだけで、後は使う音が同じじゃん!」
と考えがちです。
それも間違いではないのですが、
同じ「ド〜レ〜ミ〜」というメロディでも
キーCの曲中では「1〜2〜3〜」
そのままミ〜(3)を伸ばしてもあまり違和感がないし、
ド(1)に戻ってきたくなります。
それに対し
キーFの曲中では「5〜6〜7〜」
そのままミ〜(7)を伸ばしていると
次の音のファ(1の音)へ非常に向かいたくなります。
このように、
覚えたメロディを数字でもしっかり理解していると、
ある曲でアドリブしている時に
「347347ってメロディかっこいいな!?」とか思えば
他のキーになった時にも同じお気に入りのフレーズが飛び出しやすくなりますし、
「ここのコード進行ってキーは違うけどあの曲と一緒じゃん!?」とかわかれば
全然違う曲のメロディをそこにはめて面白く、かつ耳に残るアドリブになったり、
キーとキーが繋がってくるし、
曲と曲が繋がってくるし、
テーマとアドリブが繋がってきて、
色んなものが実は繋がっているという事に気づけます。
そうなると応用力もついて、理解や上達も早まり
ジャムセッションがますます楽しくなっていくかもしれませんね!
今回のまとめ
・メロディやフレーズは数字で覚える!(ナンバリングシステム)
・ナンバリングシステムを使うと、メロディの特徴が見えやすくなる。
・メロディの特徴が見えると、応用力が身につく!
文章解説では分かりにくいところもあるかと思いますが、
興味持たれた方は是非、覚えたメロディをいくつか数字に置き換えてみて下さい!
そうすると、今回書ききれなかった例外を発見すると思います♪
その時は是非、ご質問して下さいね!
またの機会に解説していきます!
今回の内容が少しでも役立って
みなさんの音楽ライフがより豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一でした。
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