

こんにちは、畠山勇一です。
以前
「感覚で捉える」のも
「理論的に分析する」のも
どちらも大事。
というような内容を書きましたが、
「感覚で捉える」
というのはそれこそ
感覚でなんとなく分かるみたいですが
「理論的に分析」
となるとよくわからない
人が多いみたいですね。
今回は「理論的に分析」の具体的なことを書いていきます。
ところで、皆さんの中で
「自分のアドリブ演奏を録音しています!」
という方はどれくらいいますか?
講座生の方でも結構いらっしゃいます。
(私的に使う分には録音OKなので)
では次の質問ですが、
録音したものをどんな視点で聞いていますか?
結構多いのが
「ここでリズムがもたってる」とか
「ピッチが悪い」とか
「ここ一瞬ぶつかる音使っちゃった」とか
奇麗に弾けなかった部分の
「粗探し」してしまう人
読者の中にも多いのではないでしょうか?
そうして、最終的な結論が
「自分のソロがボロボロで聞いちゃいられない」って
へこんじゃうんですよね。
そんな粗探しは自分のためにならないので
今すぐやめることをお勧めします。
もちろん、
リズムもピッチもハーモニーも
奇麗に演奏できた方がいいでしょう。
ただ、僕が言いたいのは
アドリブ(即興演奏)なんだから
上手くできない部分があって当たり前だから、
そんなことで自分を責めないでください。
ってことです。
むしろ、アドリブのような生モノの演奏で
どこをとっても奇麗な演奏ができるなんて
プロ中のプロかロボットくらいなもんですよ。
せっかくの音”楽”ですし、
それでへこんで嫌になるくらいなら
もうちょっと気持ちを軽くして
楽しんでしまえばいいと思うのです。
そもそも
「ここのリズムがもたってる」って
現状を把握できたところで
改善策はあるのですか?
もたる理由が何でかわかりますか?
リズム感がないって具体的になんですか?
体の使い方に
原因があるかもしれないってことに気づきますか?
たいていの場合は
自己評価では減点ばかりするだけで、
粗が出てしまう「本当の原因」には
辿り着けないことが多いです。
そんな無意味に
自分を責めることは今すぐ止めてください。
それこそ自分の才能を
自分で抑え込んでいる行為と変わりません。
そこで出てくるのが「分析」なのです。
どんなことをするのかというと……
分析とは「自分の特徴を探る」ことです!
録音を聞いて、たとえば、
・ソロのスタートはどの音から始めることが多いか?
例:いつもミからフレーズがスタートしている
・どんなリズムでフレージングしていることが多いか?
例:2拍3連の連打を多用する
・ストーリー展開はどんな感じが多いか?
例:最初はロングトーンで、最後はオクターブ奏法がお決まり
などなど
あらゆる視点から
「自分の演奏の特徴を分析」してください。
そうすることで
あなたのオリジナリティが見えてきますし
具体的な課題として
「16分音符も取り入れたリズムの
イメージも取り入れてみよう」とか
「オクターブ奏法以外の
盛り上げ方にもチャレンジしよう」とか
「このフレーズばかりなのは
アップピッキングが苦手だからかも」とか
すごく前向きな向上心が生まれます。
そうやって多角的に
どんどん自分の強みを増やしながら
演奏を重ねることで、
演奏の基礎技術そのものも上達していきます。
FTJS!代表の斉藤社長が言っている言葉で
僕が大好きな言葉があります。
『一生続ければ誰でも達人!』
ストイックにやりたいならば、
止めはしませんが、
せっかくジャムセッションするなら
一生楽しく音楽やっていきたいと
僕は思うのです。
本日のまとめ
・アドリブの粗探しにはあまり意味がない
・粗を探して自分を責めるのは止めよう
・自分の演奏を「分析」して特徴を知ろう!
「やらなきゃ」という脅迫じゃなくて
「やりたい」という前向きな気持ちを
大切にしてくださいね♪
今回の執筆は畠山勇一でした。