

【音楽の三大要素】
音楽を構成する重要な要素として,
リズム(律動)
メロディ(旋律)
ハーモニー(和音)
の3つがあり,音楽には欠かせない
ものとなっています。
クラシックなどの譜面から再現する音楽では
そもそも譜面の中でこれらのどの部分を
表現するのかが決まっているので,
作曲者がこれらの要素全てを加味して,
その表現を譜面に落とし込んでいきます。
しかし,ジャズなどの即興音楽の場合は全く逆で,
実際の演奏中に,各パート楽器がそれぞれ
このいずれかの役割に回ることになり,
また,楽器ごとにどの要素に特化しているか,
またはどういう表現が得意,または不得意か
という特性があり,それらを加味して
同じ楽器であっても臨機応変に
どの要素に回るかをその都度判断し,
演奏で表現していく必要があります。
ここからは,三大要素の各要素を解説していきます。
【リズム(律動)について】
リズムはそれぞれの音楽の基礎・骨格部分
とも言える特に重要な要素で,
リズムを決めないことにはそもそも土台がない
状態なので,「肉付け」しようがありません。
また,一言でリズムと言っても実際は
・拍子(4拍子,3拍子,2拍子,変拍子…)
・ビート(8分音符,4分音符,3連符,16分音符…)
・テンポ(曲自体の速さ)
というような情報・条件があって,
これらを決めてから音楽を残りの
メロディやハーモニーという要素で
「肉付け」していくことになります。
基本的には一度決めたリズムは一定ですが,
時に曲調をガラッと変化させるために
拍子やビート,時にテンポも変える場合もあります。
楽器では特にドラムやパーカッションが
このリズムに特化した楽器だといえ,
ギターやピアノでももちろんリズムの
表現は出来ますが,ベースの方が低音や,
時には打楽器的な弾き方などで
よりリズムに特化した表現が得意なので,
特にドラムレスの演奏の場合だと,よりベースが
リズムに特化した役割を担う表現を
要求されることになります。