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こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
人間が集まると、
無意識に必ず役割分担が行われます。
中学生や高校生、
まったく音楽に縁の無かった
社会人などなど、
音楽にそれまで
たずさわってこなかった人でも、
いざアンサンブルとなると
勝手に役割分担を始めます。
ある人は声がデカかったので、(笑)
バンドを引っ張りものごとを決める
リーダーになりました。
ある人はパソコンが使えたので
譜面を用意したり、
スタジオを予約したりする
マネージャーになりました。
ある人は器用だったので
フロントバリバリプレイする
花形のソリストになりました。
このように、
その人のもともと持っている性格や
目指している方向によって、
人は集まった人間の中で
勝手に役割分担をします。
ところがこのとき、
一番目立たない役割を
与えられる人が、
必ず少数出てきます。
普段話す声は小さく、
いつも隅でちぢこまっている
タイプの人。
シャイで人見知りで、
大きな声で意見を言うのは
心のそこからいやだと
思っているタイプの人。
こういう役割を担う人が、
集団になると必ず現れます。
でも、今回の答えから
言ってしまうと、
【こういう静かなタイプの人こそ、
バンド内の物言わぬ巨人
なのです!】
リーダータイプというのは、
決断力はあっても、
遂行する力は結構ないので、(笑)
周りの人に頼らないと、
実は何にもできません。
マネージャータイプと言うのは、
遂行力はあっても、
何かを決断してもらわないと
何も行動出来ないので、
やはりリーダーが必要です。
器用で花のある
スタータイプと言うのは、
一見華やかですが、
実はそれほど物事を知りません。
楽器を弾く事自体には
興味があるのですが、
それほど音楽自体を
広く聞いて研究していないので、
マネージャーの
コントロールがないと
わがままなだけの、
ただのじゃじゃ馬に
なり下がります。(笑)
このように、
表舞台に出てきやすい人たちも
実は相互に助け合って始めて
能力を発揮できます。
もちろん、これは
静かなタイプの人も同じです。
が!
他のタイプにはない
隠れた最高の武器を持っています!!
それは、
「物事をよく熟考し、
深く研究する粘り強さ!」
なんでも熟考するので、
なかなか意見を言わないし、
答えもいいません。
でも、よくよく意見を聞いてみると、
素晴らしいアイデアを散りばめた
最高の提案をしてきたりします。
バンドやアンサンブルの
方向性が煮詰まったときに、
間違いなくブレークスルーを
もたらしてくれるのは
この「静かに熟考タイプ」
の人たちです。
また、レコーディングなどで、
一つの方向から思考錯誤しても
なんとも上手くいかない
壁にぶち当たった時、
最高の力を発揮するのもこのタイプ。
時間をかけて、様々な角度から、
まさにマニアックと言えるレベルで
深く研究を始めます!
そして、皆が疲れて
寝静まったときには
すでに解決法を見つけ出し、
起き出した頃には
また静かに眠っています。
もうお分かりのように、
実際の現場レベルで
最高の能力を持っているのは
「静かな巨人タイプ」なのです!
ところが、一見押しが弱いために、
なかなかその能力を
発揮させてくれる場がありません。
だからこそ!
他のタイプの人たちが、
この静かな巨人の翻訳者となり、
バンド全体で最高の
サウンドを目指せば、
恐ろしいほど素晴らしいものが
出来上がります!
世の中には
必要のない人間は1人もいない!
という、よくある定義の
裏付けでもあると思います。
(こういう考え方の人が増えたら、
いじめもなくなるかも!?)
日本にも沢山のバンド、
音楽サークル、
その他チームがありますが、
物言わぬ巨人達が大手を振って、
(本人たちは振りたがらないけど笑)
意見を言い、音楽を楽しめる
状況を作れたら、
確実に日本の文化レベルは
上がると思います!
様々なチーム運営でお困りの方は
是非参考にして頂けたら幸い。
今日も1日ガツンと
グルーヴしていきましょう!
