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こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
「意思力」に関する
ある実験のお話を聞きました。
どんな実験なのかと言うと、
学生を集めて、
AとBという2つのグループに
分けます。
両方とも実験前に
何も食べないように指示して、
腹をすかせておきます。
その後、Aグループには
チョコチップクッキーを
腹いっぱい提供する。
Bグループには
大根の煮物を提供する。
それぞれ同じ部屋に入れて、
BグループはAグループが
美味しそうにクッキーを
食べているのを眺めながら、
そうでもない味の大根を
食べる訳です。(笑)
素晴らしい事に、
Bグループの人で、
チョコチップクッキーを
盗み食いした人は0。
まじめな学生が多かったんですね。
そしてその後、
難しい課題を解かせます。
実はその課題は
絶対に解けない仕組みに
なっているのです。
すると、Aグループの人は
平均19分も頑張ったそうです。
逆にBグループの人は
平均8分で簡単に諦めて
しまったそうです。
つまり、
チョコチップクッキーを我慢する!
という時点で、
多くの人が意思力を
使い果たしてしまっていたのです。
その点、Aグループの人は
我慢に意思力を使っていないので、その後の課題に
最大の意思力をもって当たった!
この実験を通して、
多くの人が勘違いしている
人間の本質が見えてきます。
「人間の意思力は
ほんの少ししかない!」
多くの人は、
「自分は意思が
弱い(無い)人間だ」、
もしくは
「自分は意思の強い人間だ!」と、
大きく二つに分けて
どちらかだと思っています。
でも、それらは
どちらも大きな勘違い。
人間には、意思力が
無いわけではない。
でも、無尽蔵にあるわけでもない。
【意思力は少ししかない!】
のです。
だとすると、
もう一つ大きなポイントが
見えてきます。
【一番大事なことに
少ない意思力を注ぐのが大事!】
これは僕の個人統計ですが。
仕事のできる人や、
楽器の達人は、
かなりの確率で
【朝、一番大事な仕事や練習を
終わらせています。】
少しずつ意思力が削られていく
午後や夜ではなく、
起きたばかりで意思力が
一番溜まっている時間帯に、
一番大事なことを片づけてしまう!
こんな傾向があります。
またアドリブセッション
を見ていても思います。
下手くそな人は大抵
「細かい理論に意思力を
使い果たしています。」
このコードの時は
このスケールで…、
なんてリアルタイムの
アドリブなのに考えています。
こんなのろまな思考では
まず間に合わない!
考えているうちに
バンドは何小節も先。
そして、案の定
意思力を使いはたして、
集中力がなくなり、
グダグダな結末を迎えます。
逆にアドリブの上手い人は
「ストーリー展開に
意思力を使っています!」
周りとの音の会話をしながら、
いつ仕掛けるのか?
どうやってバンドを
盛り上げるのか?
どう落ち着けるのか?
に気を使っています。
意思力はすぐに無くなってしまう。
だからこそ、
一番大事なことに
使いきることが大事!
間違っても、
イライラすることや、
自分ではどうしようもない事に、
無意識に意思力を
使い果たさない事。
こんなポイントが見えてきた、
面白い「意思力の実験」
のお話でした。
今日も一日
ガツンとグルーヴさせていきます!
