
お気に入りに追加こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
よく楽器の練習、特にアドリブの練習では
「まず口で歌えるようになりなさい!」
というアドバイスがあります。
僕自身も学生時代よく目にしたアドバイスです。
結論から言うと、
この練習は最高に効果の高い練習法です!
でもなぜなのか?
答えから言ってしまうと
「空想力を鍛えるから!」
二枚舌なんて言葉が日本語にはありますが、
言っていることと思っていること、
考えていることが違う。
さらに日本的にいうならば
「本音と建前」
こういう使い分けが
元々人間はできるように、
アタマができています。
もちろん嘘をついたり、
悪用したりすれば、
この生まれつき備わった
素晴らしい能力は地に落ちます。
でも、有用に使いこなせば
素晴らしい効果を持ちます!
その一例が
何らかの技術習得に対する
練習時間を極端に短縮し、
しかもいつでもどこでも練習できるようにする
魔法の様な効果なのです!
例えば新しいフレーズを
マスターしようと練習をしたとします。
普通の人は、
まず譜面を読みこみ、
音符をたどり、
そして楽器のポジションを確認し、
体の動きを練習し始めます。
でも、「空想力」のある人は、
いきなり楽器を弾き始めません!
練習期間が短いのに
グングン上達する人は
「まず音源に合わせて歌い始めます!」
なにか理想とする音源を探してきて、
それに合わせてひたすら歌います。
するとはじめはタドタドしくて、
音源について行けません。
が、そのうち音源とぴったりに歌い始めます。
そうして「音が体に入った!」
と確信した瞬間に初めて楽器を持ちます。
もちろんこの時、
より正確にするために
譜面を参照することもあります。
でも、この時点で
確実にアタマの中で鳴らしたい音がなっているので、
基本はその音を楽器でたどっていく作業になります。
すると不思議なことに、
いきなり譜面とにらめっこし
楽器を弾き始めた人より、格段に早く、
しかも綺麗な音で
フレーズをマスターしてしまうのです!
さらに言うと、
覚えたフレーズを忘れにくいし、
アドリブにも比較的早く
応用することができてしまうのです!
もっと利点を付け足すならば、
「空想力」を鍛えているので、
その場に楽器が無くても練習できてしまいます。
アタマの中で鳴る音と、
アタマの中の楽器のイメージを
連動させて動かすだけで、
実際に楽器が上達してしまうのです!
こうなるといつでもどこでも
練習できるので上達が早いのは当たり前。
この違いは何なのか!?それは
【運動神経を鍛えているのか?
空想力を鍛えているのか?の違い】
ただ楽器を練習している人は、
単純に筋肉の動かし方だけ練習しています。
もちろんある部分ではこれも大事です。
が、はっきり言って
かけた時間の割にすぐ忘れるし、
アドリブに応用できません。
ところが「空想力」を鍛えている人は、
イメージをひたすら
はっきりくっきりさせることを練習しています。
そして、アタマがはっきり
そのサウンドと体の動きをイメージできれば、
勝手にそう楽器が鳴ってくれるのを知っています。
だからアドリブでも瞬時に
覚えたフレーズを繰り出せるのです!
「体はテキトウに動いて、
アタマの中とは全然違う音を出している。」
「アタマで空想したことと
体が直結している!」
どちらが説得力のある音かは、
きっと多くの方に明白でしょう。
子供の頃はみんな持っている「空想力」
これを鍛えれば音楽も人生も開けること間違いなし!
ピンときた方は是非参考にしてみてください。
今日も一日ガツンと
グルーヴさせていきましょう!
