さて、今回は【ゴールが見えているか?】というお話。
先日講座でインストラクターの斉藤彰広が
「色々な手段を生み出せる人間はゴールから発想している」
と話していたことが印象的だったので、そのことについて
僕なりの考えを書きます。
目次
●自称クリエイターはクリエイティブではない?
●真のクリエイターはゴールを見据えている
●アドリブが出来る人、出来ない人の違い
【自称クリエイターはクリエイティブではない?】
自称クリエイター
つまり、「自分はアイディアマンでいろんなことが頭に浮かびます」
と言っている人の中で、
それが実際の役にたっていない「机上の空論」で終わっている人、
つまり想像だけしている人は
実はクリエイティブではないのです。
クリエイターを名乗るのは止めましょう。
どんなに下手でも不格好でも、
形にして表現した人、
つまり創造した人がクリエイターです。
スタート地点であれこれ
無いものをこねくり回す想像人と
今あるものでとりあえず形を作り
前進して行く創造人
大きな大きな違いがあります。
【真のクリエイターはゴールを見据えている】
なぜ創造人は想像人から抜け出し、
創造することが出来たのか?
それは、
「何でも良いからゴールを決めたから」です。
それが良いか悪いかもわからないし、
遠回りかもしれないし、
正反対に走ることになるかもしれない、
ゴールはイメージ通りでも、
結果がもたらすものは全然違うかもしれない。
未来のことは未だ来ないのだから
誰にも分からないのです。
「どっちいったって何が起きるかどうせ分かんないんだから、
ちょっくらこっち行ってみっか!」
と自分でゴールを決めて手段は後から考えるのです。
逆に、
「あれが起きたらどうしよう。こういう可能性もあるな~」
とか手段をいろいろ考えすぎてその場所から動かない人は
ずっと想像人なのです。
360°水平線しか見えない大海原で遭難し、
どっちに行くのも不安で、
ひたすら立ち往生し、
来るかも分からない救助をひたすら待つのです。
他力本願ですね。
そのときたまたま助かっても、
また違う状況で道に迷ったら、
またくるかわからない他人に依存しなければなりません。
かなり大きな話になってしまいましたが、
アドリブ演奏に関しても同じです。
ジャムセッションはむしろ
アクシデントの連続です。
同じ曲をやるにしても、メンバーや気分で
テンポ、リズム、メロディの癖、編成、構成
などがかわり、
毎回絶対一緒なんてことはまずありません。
必ず、アクシデントが起こる。
むしろその荒波をどうくぐり抜けるかを楽しむ。
そんな一面を持っているとも思います。
【アドリブが出来る人、出来ない人の違い】
アドリブが出来ない人は、
「自分はアドリブが出来ない」と思っているから出来ない人が大半です。
アドリブは誰にでも出来ます。
なぜなら、アドリブには傾向や美学みたいなものはあっても
正解は無いからです。
あなたや僕が演奏したその音が「アドリブ演奏」だからです。
「そんなのセンスがある人だからそうやって言えるんでしょ」
と言う人もいるかもしれませんが、
「センス」なんてのはやらない口実なんです。
センスは反復して実践して行くことで初めて養われるものです。
勘が鋭くてコツを掴むのが早い人はいますが、
そういう人だってやったことが無いことに関しては、
センスはないも同然です。
アドリブが出来る人と出来ない人の違いは
ゴールを見据え、そして結果を見つつ修正しながら
アドリブ演奏をし続けているか
目の前の条件や手段をあれこれと考えて何もしない、
もしくはちょっとかじってみただけで、
結果を恐れ、アドリブ演奏をしないでいるか
たったのその違いだけなのです。
たったのその違いが大きな大きな差になって行くのです。
今回はちょっと辛口になってしまいましたね。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。