https://www.youtube.com/watch?v=Ki-U6YvTpJw
※これは今回の記事を書いていた思い出した動画です。
FTJS!では過去にこんな試みの動画を配信していました。
今回は【リズムだけでメロディを表現する】というお話。
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
前回までの内容をザックリ言うと
「テーマ練習するといろいろとアドリブに活かせるよ!」
という流れで書いてきました。
今回は番外編です。
目次
●ドラマーが出来て他の楽器が見落としがちな事
●嘘か真か?ビリーズバウンスの逸話
【ドラマーが出来て他の楽器が見落としがちな事】
突然ですが、
ドラマーに出来て他の楽器が見落としがちな事って何だと思いますか?
ヒントはドラム(もしくはパーカッション)の特性を考えてみると見えてきます。
それは
「リズムだけにフォーカスすること」です。
音程のある楽器のプレイヤーは音程にばかり耳がいきがちです。
もちろん、明確な音程が出せてしまうからこそ
出来るだけ正確なピッチで演奏するということが要求されてしまう
それがその楽器に与えられた宿命ですので半分は仕方の無い事です。
しかし、リズムにフォーカスして初めて見えてくるものもあります。
今までテーマの話をしてきましたので、
皆さんも練習した事のあるテーマを思い浮かべてみてください。
そのテーマのリズムだけ抜き出してイメージできますか?
実はソリストのメロディをしっかりと聴いている
ドラマーはそういう事が出来るのです。
歌心のあるドラマーは
時にはスネアドラム一台の抑揚だけで
時にはドラムセット全体のザックリとした音程感を利用して
テーマメロディやその時の印象的なメロディを
表現してしまいます。
当然そこには明確な音程はありませんが、
でも、
そのテーマが聞こえてくるのではないか思うほどの表現力で
演奏する人もいます。
音程楽器だと
どうしてもリズムにフォーカスするというのは難しいですが、
「1~2音だけでそのテーマを表現してみる」
なんてイメージで練習してみると面白いかもしれません。
そんな風にしてみると
「あれ?枯れ葉って実は最後の8小節以外ほぼ同じリズムじゃん」
とか分かってしまうんですよね。
フレーズのバリエーションを出すには
リズムがどうなっているのかを知ることが
とっても大事な事なので
「リズムにフォーカスして演奏する」というのをぜひ取り入れてみてください。
【嘘か真か?ビリーズバウンスの逸話】
上の話と関連した話で、
面白い話を聞いたのでシェアしたいと思います。
ジャズ好きの人なら
もしかしたらもっと詳しく知っているのかもしれませんね。
ジャズブルースのセッションナンバーの
チャーリーパーカーの作った「ビリーズバウンス」の逸話です。
「ビリーズバウンスはタップのリズムにメロディをつけた!?」
というもの。
チャーリーパーカーが
道ばたでタップをしているダンサーの
リズムを気に入りそれに音程をつけた曲で
そのタップダンサーの名前がビリーだったとかなんとか…
信じるか信じないかはあなた次第です(笑)
まぁその逸話はさておき、
チャーリーパーカーのテーマは
リズムがトリッキーなものが目立ちますね。
それはやはり
タップダンスが好きなくらい
リズムに強いからこそ出来たのではないかと思うのです。
作曲家、とまでは行かなくても
アドリブ演奏は「即興作曲」をしているようなものです。
作曲にはリズムは切っても切り話せない要素です。
名プレイヤーを見習って
リズムにフォーカスするのもたまにはいかがでしょうか。
はい、
これで一旦この「テーマ練習」シリーズを終わりたいと思います。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!