今回は【ゲーム性のもつ効果】というお話。
「ゲーム」
それは楽しみながら取り組むもの。
いろんなことに興味のあるお年頃の子供達は
自分たちでゲームを作ったり、
飽きもせずにテレビゲームに熱中したり…
ゲームって人の心に強烈な
楽しい印象を刻み付けるもののように思います。
FTJS!でもふざけたゲームを
本気でレッスンに取り入れています。
目次
●「ゲーム」の持つ効果
●アンサンブルレッスンならではの「ゲーム」
●「ゲーム」はセッション的音楽力を養っている!?
●「まとめ」童心にかえる
【「ゲーム」の持つ効果】
ゲームって言うと
僕はギリギリ昭和生まれの人間で、
テレビゲームが一気にいろんな機種、ソフトが誕生し
どんどん進化した年代に幼少期を過ごしています。
同時に小学校の低学年の頃は
まだ発展していなかった
横浜の空き地だらけのニュータウンに住んでいたので
外でも鬼ごっこやらでよく遊んでいました。
外でも家でもゲームばっかりして遊んでいました。
ゲームばっかりしてると
「ゲームばっかりして!」と親に怒られるのが
どこの家庭にも見られるあるあるでしたね。
(それは大昔から変わってないでしょうけども)
でもそれだけ
「ゲーム」には興奮し熱中させる何かがあるんですよね。
僕が印象に残っているのは「桃鉄」と呼ばれるている
日本全国を鉄道で旅して物件を買いまくる
モノポリーや人生ゲームのようなテレビゲームがありますが、
それにハマっている子供達は
地名とかを良く覚えていましたね。
(日本中の有名な地名が実際に出てきます。)
外での遊びもそうですね。
僕の体験では「高鬼」という高いところに上ることで
鬼から逃れることが出来る鬼ごっこが地元で流行った時に
「木登り」という日常生活では絶対に使わないであろう
技術を身につけましたし
ゲームにはただ遊んで楽しいだけではなく、
学校では教わらないような知識やスキルを得る
大きな要因になっているように思います。
【アンサンブルレッスンならではの「ゲーム」】
ゲームには目的がはっきりしていて分かりやすい面白さがあります
その特徴を利用して。
FTJS!では、音でのコミュニケーションを
より分かりやすく体得してもらうために「ゲーム」をしています。
誰かが出した音やアクションに対して反応する「ゲーム」です。
やってることは単純
アイコンタクトを送られた人がソロをとり、
ソロをとっている人がまたアイコンタクトを送って
リレーしていくとか
小さい音でソロをとっていたら
バッキングみんなで音量を小さくしたりするとか
コード1個をずっと鳴らしてて、
ベーシストがルートの音を変えたらソロを転調させるとか
それぞれルールは1つのシンプルなゲームです。
こうやって書くと
「そんなことやっているの?」って驚きそうですが、
しかし、これが単純なんだけど奥が深いんです。
ちゃんとセッション的な能力を養う重要なレッスンにもなっていま
【「ゲーム」はセッション的音楽力を養っている!?】
どんな風に能力が養われているのかというと
例えば音量の上げ下げにフォーカスしたゲームの場合。
取り上げられた自分以外の楽器の音を良く聞くようになります。
そして、その楽器の持つ音量の幅を把握するきっかけになります。
さらに、自分と自分以外の音とのバランスを
リアルタイムで調整することになります。
意外と自分の中での調整はしていても、
周りとの調和を気にしていないことが分かったりします。
転調セッションなんかも、
主にベースが行うと良いと思いますが、
仕掛人は他のパートでも良いでしょう。
これをすることで、
転調に気づかずにそのまま演奏していると気持ち悪いので
感覚レベルで調(キー)の違いに気づけるようになったり、
転調のあるような難解な曲などでアドリブをする上での
スケール把握にも繋がっていきます。
ハーモニーの感覚が身に付きます。
こういうように、
やってることは非常にシンプルだし、
端から見たら「ふざけてる?」と思われるようなゲームにも
セッション的な音楽力を向上させる力があります。
むしろ、
シンプルかつ楽しみながら出来るゲームだからこそ
そうなのかもしれません。
【「まとめ」童心にかえる】
ゲーマーってほど僕はテレビゲームはやり込んでないし
うまくもありませんでしたが、
ゲームをするのが好きでした。
そして、何でもかんでもゲームにして
楽しみに変えてしまう性質が養われたのかもしれません。
例えば、高校で初めてやったバイトが
「和食レストランの皿洗い」だったのですが、
非常に単調な作業で時間が長く感じていました。
そんな時にも
「いかに奇麗に、いかに速く、皿を洗えるか」
一人タイムトライアルをしていました(笑)
そうやって業務に従う形で遊んでるだけなのですが、
日々の改善をゲームで行っているので、
当然仕事も速くなりましたね。
そういうゲームを一人で作るのは好きでした。
きっとみなさんも
幼い頃は誰でもやっているはずです。
「童心にかえる」
もし音楽でもなんでも修行にして辛い思いをしているのであれば、
あの、幼い頃のなんでも学びをゲームに変えていた
素直な気持ちに立ち返ってみてください。
アンサンブルの音楽はみんなでやるものなので
みんなで遊べるものが好ましいですが、
こういったゲームで
楽しみながら音楽力を向上させていきましょうね♪
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
Category Archives: アドリブのコツ
意外とやってないリズムトレーニング
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【意外とやってないリズムトレーニング】
というお話。
最近ジャズのスタンダードナンバーのテーマを
譜面を見て練習しているのですが、
なかなか難しいですよね。
原曲はテンポ200近いので
速すぎて何やってるかよくわからない部分もあるし、
そもそも良くも悪くもリズムがよれてたりしてるので、
譜面では正確に表現できないのでしょうね。
こういった曲の譜面を本にして出している人も
著書で「フレキシブルに演奏に取り組んで欲しい」
と書いていますし正確に譜面通りにやる必要もないのです。
でも、読譜の練習も兼ねて行っているので、
僕はそこに書いてある譜面を
まずは正確に演奏する練習をしています。
そうすると自分の弱点に気づくことがあります。
目次
●意外な弱点
●チェンジアップ応用練習
●リズムフィギュアマスターになろう!
●「まとめ」順番は逆でも良い
【意外な弱点】
僕の弱点は簡単に言えば
「チェンジアップ」です。
チェンジアップとは
今はどんな楽器の教則本にも載っているのかと思いますが、
ドラマー御用達のメカニカルトレーニングで、
数小節ごとに
4分音符→8分音符→16分音符というように
小節の符割を変えていく練習法です。
もちろん、メトロノームを使って
一定の拍感覚の下でやらないと意味はありません。
3連符を間に入れたり、いろいろな応用編があります。
これを行うことで、
小節の符割をかえる分解能の精度があります。
つまり、細かいリズムに非常に強くなります。
「神は細部に宿る」なんて言いますが、
細かいリズムに強くなることは
小節やセクションというような
大きなリズム感にも強くなる下地を養うことが出来ます。
僕もドラマーの端くれなので、
ドラムでも他の楽器でもある程度は
チェンジアップの練習をしています。
メカニカルトレーニングは飽きるので熱心にやっていませんが、(
こういった姿勢もあり、
今回こんな弱点を見つけることができました。
怪我の功名ってやつですかね(笑)
・音階がつくとチェンジアップの難易度が増す。
・
・
このことから
僕はメカニカルトレーニングを
「やらないとうまくならないからやる」
という気持ちだけでやっていた
中身のないものだったことが分かりました。
【意外とやっていないトレーニング】
チェンジアップ自体はやっていたのですが、
その練習には応用力・実践力がありませんでした。
まず、ドラムでやっていた時はかなり顕著ですが、
「音程がなく、点のように伸びない音での練習」がメインでした。
しかし、
そこに音程が付き、
さらには音価のコントロールまで加味されると
相当イメージが変わります。
今はギターで練習していますが、
ギターには「異弦同音」というものが存在するので、
同じフレーズでも指板のポジションで
両手ともに弾きやすさが全然変わってきてしまいます。
そこまで意識した練習をしてませんでした。
次のポイントですが、
チェンジアップでは
大きなノリから細かくしていく練習を重点的にやっていて、
逆に細かいところから大きなノリになる練習は全然していなかった
これが、ハシリやすい僕の原因だったりする訳ですね。
最後ですが、
それこそ段階的に機械のように8分→1拍3連符→
16分音符で1拍半やった後、
はねた8分にチェンジし、
さらにはシンコペーションしちゃうような
譜面で表すのすら難しそうな符割になっていると
理解するのにすごい時間がかかります。
これらから、
【リズムフィギュアマスターになろう!】
どんな基礎練習が必要だろうか?
ジャストアイデアで書き出してみましょう!
例えば、
音程がつくと難しくなるのであれば、
チェンジアップとスケール練習を組み合わせるのも良いかもしれま
スケール練習も「ドレミ、レミファ、ミファソ」のような
応用系と組み合わせたらさらに面白いかも!?
ギターの弦移動が難しいなら
これと組み合わせても良いかもですね。
大きい符割に変化するのが難しいのであれば、
16分音符を基準に色々変化するリズムチェンジとかも面白いかも
16分→8分→16分→3連符→16分→4分とか
1小節内にめまぐるしく
リズムが変わっていくのが難しいのであれば、
パズル遊びのように
譜面に適当にリズムを1~2小節書いたあと
それを演奏してみるというのも面白いかもしれないですね。
いろんな練習が思いつきますが、
今回大事なのは
リズムフィギュアマスターになるということ!
フィギュアは「形」です。
なので「タッタ」とか「タタタタ」とか「タンタタ」とか
1拍の中には様々な形があります。
そして、それをシンコペーションで繋げれば
それはそれは膨大なリズムの形が登場します。
マスターになる!のは遠い話かもしれませんが、
このようにこれらの形を瞬時に使い分けられたら
リズム感は相当柔軟であり正確になりそうですね!
まぁこれらを実際にとりいれるかどうかは別の話です(笑)
【「まとめ」順番は逆でも良い】
今回の教訓としては、
基礎練習もとっても大事だってことを再確認しました。
しかし、
「ただやるだけ」では意味はないな~とも思いました。
(意味はあるけど効率的ではない、さらに漏れもある)
多くの場合、
基礎練習してから実際の曲や演奏へと
練習していくことが多いですが、
技術の習得の順番としては理にかなってますが、
モチベーションの順番としては良くない時もあります。
まずは実践してみて自分の足りないものを知り
具体的な基礎練習の理由を見つけてから
その基礎技術を習得するのも
近道のように見て回り道、のように見える近道
そんなような気がしました。
とはいっても、
冷静に自己分析して
自分にあった練習メニューを自分で考えるってのは難しいので、
音楽の師匠がいる人はその方に相談してみてくださいね!
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
ライブレポート「オルガントリオを見て」
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【ライブレポート「オルガントリオを見て」】
というお話。
吉祥寺には「サムタイム」という老舗のジャズクラブがあり、
そこで毎月ワンコインでライブが見られる企画をやっているので
今月も見に行きました。
この企画は、ザックリ言うと
第一線で活躍するジャズミュージシャンのプレイを見てもらい
安いチャージで若い人にもジャズの楽しさを知ってもらおう!
そして、ゆくゆくは海外の有名なミュージシャンを吉祥寺に呼んで
吉祥寺をジャズの街にしてしまおう!
というようなコンセプトで企画されているようです。
なんだかそれを聞くだけでもわくわくしちゃいますね♪
そこでのライブを見て感じたことのことの中から
各楽器のポイント一つずつピックアップして書いていきます。
今回のメンバーは
金子 雄太さん オルガン
岡 淳(まこと)さん テナーサックス、フルート
横山 和明さん ドラム
のトリオでした。
目次
●オルガンのいるトリオ「ハモンドオルガンについて」
●フレーズを歌うを体現する「吹奏楽器について」
●音作りの違い「ドラムについて」
●「まとめ」ライブとは?
【オルガンのいるトリオ「ハモンドオルガンについて」】
オルガンと言われてもピンとこない方もいるかと思うので
簡単に豆知識を。
今回使われていたのはハモンドオルガンと呼ばれるもの。
小学校なんかにおいてあるリードオルガンとは違います。
(
ハモンドオルガンは教会にある
パイプオルガンの代わりとして発明された電子楽器です。
高価なパイプオルガンを設置できない黒人地区の教会に導入され、
ゴスペル音楽とともに普及していきました。
幼少から教会などで慣れ親しんできた子供達がミュージシャンにな
ジャズやロックなどに取り入れられるようになっていきました。
ピアノと構造が違い
鍵盤が2段になっており、さらには足下にも足鍵盤があります。
両手両足を駆使して演奏します。
また、
「レスリースピーカー」
まとめると、ハモンドオルガンは
・倍音成分を多彩にコントロールしてだす太い音色
・減衰しない持続音と回転するように聞こえるサウンド
・両手両足を駆使した演奏スタイル
という特徴から、そのサウンドには根強い人気があります。
僕もオルガンは弾けませんが音色がとっても好きですし、
憧れている楽器No.1です。
構造のところで出てきましたが、
手元に2段、足下にも鍵盤があり、
左手や足を駆使して「ベース」を担当します。
今回のライブでは
バッキング時の基本スタイルは足はサブで使い、
左手で常に4ビートのウォーキングベースを弾き
右手でコードバッキングするというスタイルでした。
アドリブソロ時は
右手で上段の鍵盤を使いメロディ
左手で下段の鍵盤を使いコード
左足でベースライン
(ちなみにオルガンはタッチで音が変わらないので
ペダルを使って右足でボリュームを操作します。)
という完全に両手両足フルに使ったプレイを見せてくれました。
一般的な編成で入るベースギターと
役割に大差はありませんが、
音色が全然違うので、
また面白い独特のグルーヴ感をもつ編成だと思いました。
あと、単純にオルガンは一人でも遊べる楽器なので、
普段引きこもりな僕としてはとっても興味がある楽器でした(笑)
【フレーズを歌うを体現する「吹奏楽器について」】
まさにフレーズを歌うを披露してくれたのは
サックス奏者の岡さんでした。
フルートに持ち替えて演奏した曲があったのです。
それで、アドリブの仕掛けとして
ドラムとオルガンがブレイク(演奏を止めること)して
フルートの長尺の単独ソロが始まったんです。
フルートは構造上マイクを口元の近くに設置してあるのですが。
フルートの音色に混ざって「鼻歌」が聞こえてくるんですよ。
しかもフルートの音色とばっちり合ってる鼻歌。
そこからあえてなのか、
そのままどんどん鼻歌が大きくなっていき、
しまいにはフルートを構えて指も動かしているんだけどフルートは
スキャットで歌ってました!
観客も大爆笑で拍手喝采。
お笑いもとりつつ、
でもすごいのはフルートと鼻歌のフレーズの
イメージが完全にシンクロしていたこと。
なので、聞いている側としては
フルートから鼻歌、スキャットまで
全てがフルートから出ているような
そんな印象さえ受けました。
FTJS!でも「フレーズを歌えることが大事」
なんて話を良くしていますが、
その大事さを実感させてくれるプレイでした。
【音作りの違い「ドラムについて」】
ドラムについては一番は
音作りの違いが一番印象的でした。
これ、ドラマー以外の人は
気にも留めないことなのかも知れませんが、
ロックドラムとジャズドラムって
見た目同じ形しててもセッティングが全然違います。
一般的なスタジオにおいてあるのは
ロック仕様のドラムです。
僕もなんどかジャズバーや
ジャズドラムのおいてある練習スタジオ(結構珍しい)
に行った時に実際に叩いたことがありますが、
全く違います。
細かい話をしてもあれなので、
端的にまとめると
ロックのドラムは強烈なパワーを出しても
しまりの良いサウンドになるように設定されていて
ジャズのドラムセットは
繊細な叩き分けが出来るように設定されています。
セットの違いは歌わせ方の違いにも影響してきます。
もしジャズ的なフィーリングを身につけたいならば、
ジャズのセットで演奏する機会を設けてみてください。
セットの違いのニュアンスの違いは
ギターで言えば、クリーンな音色か歪んだ音か、
キーボードで言えば、生ピの音かエレピの音か
ってくらい変わります。
もちろん、
ジャズドラマーは叩き方が非常に表現豊かだから
様々な音色がだせているのが大前提ですけどね!
【「まとめ」ライブとは?】
本当に第一印象程度でしたが、振り返れば結構な文章量(汗)
最後に
このライブイベントでは「ライブとは?」という
お題目で一言コメントすることになっているようです。(笑)
そこで印象的だったのがドラマーの横山さんのことば
「ライブとは今から作り上げるもののプロセスを
そこにいる演奏者、聴衆みんなで共有し楽しむもの」
といっていました。
これはジャズ限らず、
アドリブに限らず、
音楽に限らず
「ライブ」と名のつくもの全てに言えることですね。
たとえ完成しているものを再現するライブでも、
そこに流れる時間、空気、熱気に混ざることで、
その場限りの一大スペクタクルが生み出される。
ライブの楽しさはライブでしか楽しめない!
非常に良い言葉だなと思い。
心のノートに書き留めたのでした。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
初めて演奏する曲の即興ドラムアレンジ術
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【初めて演奏する曲の即興ドラムアレンジ術】
というお話。
土曜日のメルマガの編集後記でもレポートしたのですが、
毎週FTJS!生徒限定のフリーセッション
「遊ぼうセッション」というのを開催しています。
そこで起きたことについてドラマー的な視点でコツを書いていきま
目次
●その場で即興で演奏するセッションの醍醐味
●メロディはオモテかウラか
●困った時の4分打ちとノーアクセント
●「まとめ」ドラマーが知っておくべき最低限
【その場で即興で演奏するセッションの醍醐味】
「遊ぼうセッション」は
シンプルなコード進行を決めて行うフリーセッションから
各ジャンルのセッションスタンダードまで
講座の予習復習もかねて遊んじゃおうというようなイベントです。
その時になぜか大学生から
「太陽にほえろ」のテーマでセッションしたい!
あの、昭和を代表する刑事ドラマです。
僕もぜんぜん世代ではないですが、
僕の世代は親が「懐メロ」とか「あの頃の名場面」とかを
テレビでよく見ていたので断片的には知っています。
テーマソングもうろ覚えですが口ずさめます。
そんな、曲でもいきなり演奏しちゃえるのが
ジャムセッションの良いところ。
後から
提案してくれた大学生から聞いたところ、
セッションでやった時は
だいぶ原曲から構成を端折ってくれたみたいです。
セッションで既存の曲をやる時は
構成を完璧に把握して間違えずに再現することよりも
突発的なものを如何にその場のメンバーで
アレンジして楽しめるかが大事になってきます。
そのとき僕はドラムで参加しました。
テーマソングのメロディは覚えていますが、
ドラムのパターンはどうなっていたのか
さっぱり分かりませんでした。
8ビートとか大枠が決まっていれば
一人だけ3拍子とか突飛なことをやらない限り
無難にセッションできると言ってしまえばそうなのですが、
それだと
「合っているけどハマってないな~」と
感じる部分が出てきてしまうのです。
このようなジャムセッションする時には
いくつかシンプルなポイントがあります。
【メロディはオモテかウラか】
まず、その曲の軸となっているものが何かを捉えます。
今回は何と言ってもメインメロディです。
というか、それ以外は
みんなうろ覚えなのでそれ以外の選択肢がありません。(笑)
その他の例として、
ギターやベースのリフが軸のものなどもありますね。
次に、軸となっているものが
どのようなリズムを含んでいるのかを把握します。
具体的に言うと
オモテにアクセントがあるのか、
ウラにアクセントがあるのかという点です。
もっとドラム的にかつシンプルに言えば
「ドンタンドドタン」というオモテリズムがメロディにはまるか
「ドンタドンドタン」というウラリズムがメロディにはまるか
という違いだと思ってください。
どちらもドラム初心者が
とりあえす練習する8ビートパターンです。
バスドラムが一カ所違うだけなのですが、
これをメロディーの特徴をつかんで
叩き分けられるドラマーは良いドラマーです。
とはいっても
捉えどころが分からない時もあります。
そういう時の対処法もあります。
【困った時の4分打ちとノーアクセント】
メロディをきいてもいまいちアクセントが分からない時は
「4分打ちかノーアクセント」で切り抜けましょう。
アクセントはバスドラムのパターンで生み出されることが多いです
また、
タテノリ系のリズムはこのバスドラムとスネアの呼応で
リズムパターンを作り出しています。
なので、これらを一切入れない
「ハイハットのみ」にすると
みんなのメトロノーム的な役割を果たしつつ
邪魔にもならないアレンジが出来ます。
これは、曲序盤に有効なアレンジです。
逆に言えばインパクトに欠けるので、
サビとかでは絶対やっちゃダメです(笑)
そして、もう一つは
「4分を強調する」
ワルツや8分の6拍子でもない限り
シャッフルでも8ビートでも16ビートでも
4拍は共通です。
ウラとかオモテもこの場合は関係ありません。
メトロノーム的な役割に徹する訳ですね。
バスドラムを4分打ちで、スネアは2、4拍
というパターンで乗り切ることが出来ます。
…完全にダンスビートなので
ノリノリでアゲアゲにはなりますが(笑)
最近の打ち込み系の曲や
アニソンはこういうノリが多用されていますので、
良い効果をもたらすことも多いです。
もう一つ4分を強調するパターンとして
「スネアを4分音符で入れる」というのもあります。
ロック系で盛り上がっている時に使うと超強力です。
【「まとめ」ドラマーが知っておくべき最低限】
初めて演奏する曲でセッションする前に
最低限ドラマーが知っておくべきは
・メインメロディ
・構成
・キメ
です。
メインメロディにはリズムの軸があり、
リズムパターンを作る上でのヒントが沢山隠されています。
コード進行も出来れば把握しておいた方が良いですが、
ドラマーはAメロやBメロなどの尺と順番さえ把握していれば大丈
セクションごとにメロディが変わるのでそれに併せて
上で解説したようなざっくりとした基準で
リズムパターンもいくつか準備できるといいです。
キメはバンドみんなで合わせるような派手な仕掛けのこと。
キメはリズムを強調する部分なのでドラマーが大きな鍵を握ってい
ここは入念に打ち合わせをしましょう。
セッションで打ち合わせできるといっても準備込みで
どんなに長く見積もっても5分程度です。
その短い打ち合わせで楽しいセッションしていくには
情報はなるべく絞ってやっていきましょう!
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
ギターを練習していたらドラムが上達した
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【ギターを練習していたらドラムが上達した】 というお話。
そんなバカなって思うかもしれませんが、 本当なんです。
目次
●ギターの自宅練習で行ったこと
●セッションでドラムを叩いていて感じた変化
●ギターにもドラムにもおこる「いいこと」の共通項
●「まとめ」共通項を繋げていく並行型上達スタイル
【ギターの自宅練習で行ったこと】
僕は最近ギターを自宅で練習するようにしています。
特に「立って演奏する」ということをやっています。
参考記事 https://jamsession-web.sakura.ne.jp/?p=9571
詳細は上の記事に書きましたが、 ただ立って演奏するだけではなく、
ゆっくり演奏し、身体の使い方に全神経を集中させて行うのです。
そうすると 「あ、肩が上がって力が入っている」とか 「右足に重心が乗っている」とか
演奏時のムリ、ムラ、ムダが見えて来たのです。
つまり、 ギター演奏を通して 「演奏時の身体の使い方」に 焦点を当てた練習をしていました。
そんなことをしていた矢先の話です。
【セッションでドラムを叩いていて感じた変化】
最近FTJS!の講座で サポートでドラム演奏をする機会が多いです。
生徒さんがそれぞれのアドリブ課題にチャレンジしている後ろで ドラム叩いています。
なので、僕も生徒の皆さんに負けじと
自分で課題を決めてセッションに加わっているのですが、
その時に 自然と「身体の使い方」に意識が向かうようになりました。
力んでいる瞬間とか 重心が偏り柔軟に動けなくなっている瞬間など
そういうことを意識して演奏できるようになりました。
僕にはまだまだ身体の使い方にムリ、ムラ、ムダはありますが
身体の使い方が楽になることでいくつか良いことがおこります。
【ギターにもドラムにもおこる「いいこと」の共通項】
これを突き詰めていけば、
身体への負担が圧倒的に楽になるので、
(というよりも負担がかかっているところを改善していく方向性なので、)
演奏で疲れにくくなりますし、
腱鞘炎やヘルニアなどの故障することもまずありえません。
それぞれの演奏そのものがよくなります。
また、肩に力が入っている状態で演奏していると
自分の演奏にばかり気を取られて、
周りの音が聞こえにくくなっている傾向があります。
もちろん、「自分の身体の使い方に全神経を集中させる」
という練習をやっている最中は
自分のことで精一杯になりますが、
ある程度肩の力が抜けてから
いざバンドサウンドに耳を向けると
聞こえ方が変わってくるのが分かります。
一般的に「集中」というと
一つのものに視野も意識も向かっている状態かと思いますが、
バンドアンサンブルにおいてはこの集中は逆効果になります。
多くの場合「自分の演奏」に
ほとんどの意識を持っていかれてしまうからです。
集中していると
「我を忘れる」なんて言葉がよく使われますが、
我どころか周りの存在すらも忘れてしまう。
でも粗だけは目立つのでそういうところだけ忘れない。 そんなプレイになりがちです。
もっと肩の力を抜いて、
自然体で、広い視野で、ドカッと構えてるのが
セッションにおける良い参加スタイルとも言えます。
ギターにもドラムにもおこる「良いこと」は
心にも身体にも余裕を生み出せることで、
視野や聴覚が より周りの様子や音をとらえられるようになるということです。
【「まとめ」共通項を繋げていく並行型上達スタイル】
一見、マルチプレイヤーは
それぞれの楽器の修練に使える時間が分散されるので、
なかなか上達できない
なにか極めるなら一つの楽器に絞るべきだ
という考えられがちですが、
今回のように共通項
つまり、楽器演奏そのものに共通した基礎能力を繋げていけば、
身体も心も柔軟な人はかけ算で上達していきます。
たとえば、今回のような身体の使い方に限らず
リズム感や音楽理論なども共通項です。
リズム感に関しては
やはりドラムを理解し演奏できると格段に感覚が鋭くなりますし、
音楽理論は
楽典で机で勉強するだけよりは、
ギターやピアノで実際に音を出して学んでいく方が、 圧倒的に理解は速いです。
もちろん、 他の楽器にも興味があればですが、
マルチプレイで共通項を繋げていく並行型上達スタイルも
結構面白いですよ♪
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
立って演奏する
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は【立って演奏する】というお話。
今更感満載のテーマですが(笑)
今回は立って弾くこととそれにまつわる本当に重要なことを
基本に立ち返って書いていきます。
目次
●本番と同じ姿勢で演奏する
●非常にゆっくりのテンポで演奏する
●全神経を集中させて最高の演奏をする
●「まとめ」ゆっくりでできないものは速いとできない
【本番と同じ姿勢で演奏する】
立たないと演奏できない楽器や
定位置に座って演奏する楽器の人は常に
意識していると思うのですが、
ギターやベースなどの竿モノと呼ばれる
お手軽な楽器は手を伸ばせば割とどこでも
どんな体勢でも演奏できちゃいます。
お遊びで演奏したい時に演奏できる手軽さは
どの楽器よりもありますが、
逆に本当に練習したいってなると
思わぬ落とし穴になるのです。
僕自身、最近毎日ギターを練習するようにしてる
と言ってましたが、
半分本当で半分嘘でした。
何が半分嘘なのかというと
「毎日あぐらをかいてギターを弾いてました」
…立って弾くのが面倒だったので(笑)
これがなんでダメなのか?
それは
「本番(セッションの時)の
ギターを弾く姿勢と全く違うから」です。
本番弾く体勢が違うと
パフォーマンスが全く異なります。
座って弾けても立ったら弾けないなんてことはよくあります。
なんでそんなに変わってしまうのかというと、
・ギターを構える高さが座っている方が高い傾向がある。
・ギターを支えている場所が違う。
(座っていたら足の付け根あたりに乗せる、
立ったら肩にかけたストラップで吊るして支える。)
・座っている方が姿勢が悪くなりやすい
こんなにも弾き方や身体のバランスに多大な影響がでます。
現に、立って練習してみた僕は
座って弾けてたものが全然弾けないことに
愕然としました(笑)
【非常にゆっくりのテンポで演奏する】
立ってるとか座っているとか
直接関係ないのですが、
非常にゆっくりなテンポで演奏する練習を
ぜひ取り入れてみてください。
立って本番を想定して練習するとなると
意気込んで、
本番演奏するであろうテンポで練習しがちですが、
そればかりでは見えてこないものがあるのです。
それは、
・音の粒一つ一つのタッチ
・身体のバランス
・力の入り加減
速く弾いてるとさーっと流れてしまうので、
見えにくくなっているのです。
なので、せっかくゆっくり弾くなら次の練習法も
取り入れてみてください。
【全神経を集中させて最高の演奏をする】
テンポを40~80くらいの超スローテンポにします。
ジャンルによって「遅い」の定義が違うので、
元のテンポの半分からそれよりも下に設定するイメージです。
そこまでくると
「速くて弾けない」ということはまずありませんし、
1音1音確実に処理しながら演奏することもできます。
(適当にごまかさないってことです。)
その状態で
「全神経を集中させて自分史上最高の演奏をする」のです。
神経を集中させるとは
ギターならば、
左手の運指はスムーズかどうか、
弦を押さえる力加減は一定かどうか
右手のピッキングは安定して脱力できているか
身体のどこかに無駄な力が入ってないか。
(肩が上がっている、足が踏ん張ってるなど)
フレーズごとの身体の変化に感覚を集中させて
奇麗な音色で演奏するということに集中するのです。
なので、リズムに関してはガチガチに考えるよりは
「自分のイメージ通り奏でられているかどうか」
という視点で判断すればいいでしょう!
それをテンポの上でリアルタイムで処理していくので
(間違えても止まらないようにする!)
結構疲れます。
でもこうすることで、例えば
ここの弦跳び(隣り合った弦以外の弦を弾く)で力んでしまうとか
ここで弦を押さえている左手がばたつくとか
そういった演奏上の粗が見えてきます。
そして、その多くは
テンポを戻した時にごまかしているところや
コンディションによって失敗する場所だったりします。
【「まとめ」ゆっくりでできないものは速いとできない】
細かいことを言ってしまえば、
ゆっくりのときと速いときでは身体の動きは異なります。
ゆっくりで演奏できたからといって
速く演奏できるとは限りませんが、
ゆっくりで演奏できないものは
速くしたら絶対に演奏できません。
ゆっくり演奏して身体の動きの
ムリ、ムラ、ムダをなくしてから
速い演奏に対応していく。
この順番が上達への近道となります。
「なかなかうまく演奏できないものがある」
とお悩みの方はぜひ
本番と同じ体勢で、ゆっくりなテンポで練習を
取り入れ見てください!
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
なんだか凹むとき
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は【なんだか凹むとき】というお話。
原因ははっきりしないのに、
なんだか凹んだり、
シュンっとなることってありますよね。
セッションで「なんかうまくいかなかったな~」って
思ったときも同じようなことが原因だったりします。
目次
●「あれば思想」からの脱却
●なんだか凹むとき
●セッションがうまくいかなかったとき
●「まとめ」時を遡る
【「あれば思想」からの脱却】
僕は以前はとんでもなくネガティブな人間でした。
とーっても自信がなかったので、
すぐ人を妬むような嫌な奴でした。
前回僕が書いた記事の「あれば思想」
このモデルは他でもない、僕自身です。
※「あれば思想」についてはこちら
→https://jamsession-web.sakura.ne.jp/?p=9379
(記事に出てくる最後のギターの生徒さんだけは違う人です。)
「あれば思想」って単純な能力だけじゃなくて
「家が音楽一家だったら」とか
「もっと練習時間があれば」とか
そういう「環境や条件」も欲してしまうんですよね。
「あれば思想」の頃は毎日が悔しかったし、辛かったし、
そんな自分がずーっと好きになれませんでした。
でも、「あれば思想」をやめてから
気持ちがすごく楽になりました。
こうやって書くとすぐパッと切り替えられた
ように見えますが、葛藤した期間はかなり長かったです(笑)
(今もゼロになったわけではありません。)
音楽が修行じゃなく楽しめるようになりました。
きっと、上達は短期的には緩やかになったと思います。
でも、一生長く広く音楽を楽しみながらやれるなら
それでもいいと思っています。
今あるもので楽しむ、
そして、もっともっといろんなことで楽しみたくなる。
そうやってマイペースに上達していければ、
僕はいいのです。
そんなポジティブ思考な僕でも
「転んで泥まみれになった」とか
「社長におこられた」とか
そういう分かりやすいものではないのに
なんだか凹むときがあります。
【なんだか凹むとき】
最初は理由が分かんないんです。
記憶を辿っても、
目に映った記憶には答えはありません。
では、どこにあるのだろう?
それは、自分の言葉にありました。
「なんだか凹むとき」
それは
「自分に嘘をついたとき」でした。
・自分の気持ちとは裏腹なことを言ってしまったとき
・言葉のあやで真逆の意味で相手に伝わってしまったとき
・強がって見栄を張って自分の主張を押し付けたとき
・感謝すべき時に照れくさくてツンとしてしまったとき
(ツンデレか!?笑)
その時は必死なんです。
だから、逃げるのに必死で気づかないんです。
気づかないというよりは
見たくないから見ないようにしている
といっても過言ではありません。
そんな時は後々凹みます。
セッションでもこういう時に
うまくいかなくて凹みます。
【セッションがうまくいかなかったとき】
FTJS!では
ジャムセッション=音でのコミュニケーションと
定義づけています。
バンドメンバーと
音やアイコンタクト、ボディランゲージで
コミュニケーションをとりながら
盛り上がる音楽
それがジャムセッションだと考えています。
なので、
言語によるコミュニケーションと
成功する秘訣も、失敗する原因も
共通する部分があります。
僕は今までリズム隊をメインにセッションしてきたため
未だにソロがすごく苦手なんです。
今はギターを毎日のように個人的に練習していますが、
セッション本番になると
緊張してあがってしまい全然周りに耳も目もいかなくなります。
(それでも一応基本は押さえてるので、
盛り上げることはできますが…)
なので、ぶっちゃけギターでセッションに参加した時は
失敗ばかりです。
・「自分の気持ちとは裏腹なことを言ってしまったとき」
セッション的に言えば
「手癖でテキトーにパラパラ弾いてしまったとき」にあたります。
これやってしまうと、起伏がつけられなくて盛り上げどころがなかったり、
自分自身ソロを終息させるタイミングを見失って
グダグダになってしまいます。
・「言葉のあやで真逆の意味で相手に伝わってしまったとき」
これに関しては、音の方が言葉よりもシンプルなので
思いがけず相手を傷つけるということはあまりありません。
むしろ、解釈の違いが思わぬ奇跡的なアレンジになったりして
それが面白かったりします。
でも、伝えるのは言葉よりも難しいので、
FTJS!では何度も反復して練習してもらっています。
・「強がって見栄を張って自分の主張を押し付けたとき」
緊張して、周り見えなくなって
よく分かってない状態であることを見透かされたくなくて
よけいに自分の中に入ってしまう時に似ています。
自分はやり切ったつもりでも、
終わってみれば、みんなが苦笑いしているかもしれません。
こういう時こそ
開き直って周りのメンバーに助けを求められると
バンド単位でいいプレイに発展したりするんですけどね~とほほ
・ツンデレにかんしては長くなったので割愛です。(笑)
【「まとめ」時を遡る】
はい、こうやって
言葉のコミュニケーションと
音のコミュニケーションの両方で
凹むときを見てきました。
まぁ、
過ぎてしまったものは凹んで後悔してても仕方ないんですよ。
でも、記憶に残ってしまうなら、
自分のことが許せないなら、
時を遡るんです。
SF的なものではなく(笑)
次に会った時にでも、
対象の相手にその時のこと謝る。
もしくはそれに変わる誠意を伝える何かをすればいいのです。
相手は忘れてると思いますけどね。
大事なのは「自分で自分を許すこと」です。
でも、謝るだけだと相手が申し訳なく感じたり、
自分がますます自己嫌悪に陥ったりするので、
ちゃんと誠意を伝えたならその10倍感謝します!
こっちの方が大事!
いつまでもみんなと楽しくセッションしたいですからね~
音でのコミュニケーション方法をお伝えする師弟の関係は
いずれ終わりますが、
音でのコミュニケーション方法を使って会話するジャム仲間の関係は
いつまでも終わりませんから。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
練習日記『ジャズ的フレーズ「ビバップ」を学ぶのに必要なこと』
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【ジャズ的フレーズを学ぶのに必要なこと】
というお話。
久々更新のギター練習日記です!
ご無沙汰の練習日記ですが、正直一時期さぼってました(笑)
また最近熱心に練習するようになってまた発見がありましたので
書いていきます。
ギター練習日記と言っていますが、
今回はソリスト全般に向けた内容です。
目次
●コード進行に沿ったフレージング「ビバップ」
●ビバップフレーズはコード理論が不可欠
●ビバップフレーズはリズム感が不可欠
●「まとめ」
【コード進行に沿ったフレージング「ビバップ」】
最近のギター練習はもっぱらビバップを練習しています。
ビバップとは、
ジャズの長い歴史の中で生まれた1つのアドリブスタイルです。
最も有名なビバッププレイヤーは
サックス奏者のチャーリー・パーカーです。
というか、
チャーリーパーカーのフレーズ=ビバップ
といっても過言ではありません。
ビバップフレーズの大きな特徴は
・単音でコードの流れを感じさせるフレーズである
・
・コード(もしくはそれを想定したメロディ)で
起伏を作ることでフレージングが生まれている
というような、特徴を持っています。
セッション、特にジャズの演奏に憧れてアドリブを始めた方は
真っ先にこのバップフレーズの勉強をする人も多いかと思います。
しかし、残念ながらビバップをアドリブで使えるようになるには
リズム、ハーモニー、メロディ
3要素全て兼ね備えたフレージングをインテンポで演奏できる
技術と知識とアドリブ力が必要になるのです。
【ビバップフレーズはコード理論が不可欠】
ビバップフレーズは前述しました通り
基本的には「単音」です。
意図は構造上和音が出せない管楽器プレイヤーが
「コード進行」を想定して演奏したものだからです。
つまり、ただフレーズを丸覚えしても
アドリブで使ったり、
オリジナルなビバップフレーズを作ることは出来ないのです。
そう、「コード進行の理解」が必要不可欠なのです。
ビバップと切り離せないコード進行に
「II-V-I」という流れがあります。
具体的なものでいえば
Dm7 G7 CM7や
Cm7 F7 B♭M7などです。
「II」とか「V」はローマ数字で「2」や「5」を意味します。
コードを示す時はローマ数字で表します。
Cを1とすると
DはCから数えて2番目
GはCから数えて5番目
なので、「II-V-I」というながれなのです。
IIからVにかけてハーモニー的に盛り上がっていき
Iでストンと着地します。
(解決するともいいます。)
そしてこのコード進行が組み合わさって
なかなか解決しないような流れも作り出せるのです。
Dm7 G7 Cm7 F7 B♭M7
上の二つのコード進行のCM7で着地すると見せかけて
Cm7にすり替えて次にF7を繋げることで
もう一回盛り上げられちゃう
そんなコード進行が連続して出来ていることが多いのです。
「ジャズってコードが複雑で難しい」という
話をよく聴きますが、
ほとんどが「II-V-I」の応用で出来ています。
コードの基本的な知識を勉強しつつ
フレーズを覚えるだけでなく
そのコード進行に「II-V-I」の流れになっている部分を
沢山探し当てることが大事になってきます。
ね?ビバップってこの時点で
一筋縄では行かないことが分かりますよね?
余談ですが、
逆にビバップフレーズをガチガチに学んでしまい、
コードを想定したアドリブスタイルでしかアドリブができないと
ファンクなどのコード1発の曲や
ジャズでもモードという演奏法などでは
ぜんぜんアドリブできないなんてこともあります。
それは、リズム感が身についてないからです。
【ビバップフレーズはリズム感が不可欠】
実は、リズムにも解決先があります。
それは、多くは4小節単位であったり、
場合によっては2小節、1小節なこともあります。
これはジャムセッションで
演奏されるどんなジャンルにも言えることです。
この「リズムの解決先」に向かって演奏が出来ないと
他のメンバーとリズムがズレたりしてしまうのです。
「II-V-I」にもIで解決するという特性を持っています。
もちろんコード進行はリズムがあって成り立ちます。
まずはフレーズ云々考える前に
「解決先」つまり、
「何処に向かってフレージングしているのか?」
に焦点をあてて、聴いたり演奏したりして
「インテンポでアドリブ出来る実践力」を
身につける必要があるのです。
【「まとめ」
このようにビバップには
・コードアナライズがしっかりできるハーモニー知識
・ハーモニーを単音で感じさせるメロディセンス
・
3要素のすべてが必要になります。
アドリブ的処理能力という視点で考えるならば、
ビバップは最高峰のソロの取り方の1つとも言えます。
つまり、ジャズのアドリブに憧れて勉強を始めた人が
いきなりビバップに挑戦するのは
いきなりエベレスト登頂を目指すようなものです。
一歩ずつ、それぞれの要素をアドリブで使えるようにして
そしてそれを組み合わせていき最終的に出来るようにすれば良いの
・
・
・
そんなシンプルなところから
「急がば回れ」
ジャズを勉強してもう何年も経つけど一向にアドリブできない…
という人は、もう一度この「バップフレーズ」の練習方法を
見直してみてはいかがでしょうか?
今ちょうど僕自身
斉藤社長からギターレッスンを受けているので、
また発見がありましたらシェアしていきます。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
今あるところから発想する
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【今あるところから発想する】
というお話。
音楽的なものに限らず、
話を聞いたり、SNSで読んだりしていると
悩みを抱えている人の1つの傾向として
「あれば思想」があるな~と思いました。
セッションのコツにも絡めて書いて行きます。
目次
●「あれば思想」
●今あるところから発想する
●倍々で生まれる差
●「まとめ」現状をどう捉えるか
【「あれば思想」】
完全に造語ですが(笑)
「もっと自分に○○があれば□□なのに…」
割と完璧主義者やこだわりの強いタイプに
多い発言のように思います。
実際に、過去の僕自身がこれでした。
でも、今回ははっきり断言しますが、
この発想で悩みが解決することはありません。
なぜなら
「アレが足りない、コレが足りない。
アレがあれば、コレがあれば。」
という「あれば思想」には
どこまで行っても終わりがないからです。
上手くなったらまた新しい欲が生まれるからです。
もちろん
そうやって考えたいなら止めはしませんが…
あまりにもこの思想に陥って
とても苦しい顔をしている人もいるので、
僕は「あれば思想」は捨てることをお勧めします。
【今あるところから発想する】
では、「あれば思想」をやめてどうするのか
それは、
「今あるところから発想する」のです。
「あれば思想」の人は
自分には能力が「無い」と思っていることが多々あります。
自分自身を過小評価して
自分に既に備わっている能力を
正当に評価していないことが多いです。
本当はみんな良いものをもっているのにね…
「自分には理論の知識が無い」
「キレイに速く弾くテクニックが無い」
など、自分の理想像と比べて
それに及ばないものは
すべて「無い」になってしまうことがあります。
でも、無いことなんて無いんですよ。
「今あるもの」が必ずあるはずです。
たとえば
「テンポ180で16分音符が演奏できるテクニックがない」
という人も
「テンポ60でなら16分音符を演奏できる」
かもしれません。
「理論が分からない」という人も
「コード進行を追うことが出来る」かもしれません。
「初心者過ぎて、リズム感も理論も何もありません」
という人だって
「楽器を演奏したい」って気持ちがあれば音楽は出来ます。
この「今あるところから発想する」という思考は
アイデア次第でいくらでも
現状で豊かな気持ちになれるのです。
「あれば思想」はどこまで上り詰めても
豊かな気持ちになることがないので、
真逆とも考えられますね。
じゃあ
現状で満足してそれで終わりでいいのか?
貪欲に能力を高めて行く必要があるんじゃないか?
ということを思う人もいるかもしれませんが、
実は「今あるところから発想する」ことが出来る方が
倍々で能力差が生まれて行くのです。
1から10発想できる人は
10に増えた時に100発想できます。
【倍々で生まれる差】
今出来る能力から何ができるか?
例えば
「あれば思想」で
「自分の大好きなテンポ180の曲を1曲演奏できるようにする」
という目標を掲げて
「あまり楽器演奏になれていないので速いテンポ演奏できない。
もっとテクニックがあれば…」
(嫌になっていないなら「あれば思想」ではないので大丈夫です 笑)
「今あるところから発想」し
「自分の好きな曲を10曲、テンポ60で演奏できるようにする」
という目標にしてみたらどうでしょうか?
これなら毎日楽しくなりませんか?
しかも、
いろんな曲をやることで様々な演奏法が身につき
身体の使い方も柔軟になって行き、
上のような「テンポ180の曲を演奏する」という目標に
いち早く到達する可能性もあります。
しかも、こちらの場合は10曲同時にです。
発想を豊かにすることで、
近道をし、さらに目標達成時には
大きな能力の差に繋がって行きます。
【「まとめ」現状をどう捉えるか】
「無いものから発想する」
違う言い方をすれば、
それは「ちょっとの勇気」なのかもしれません。
そんなことを考えていたら
とある生徒さんの軌跡を思い出しました。
習い始めの頃は
「楽器暦が浅くてヘタ、音楽理論分かんない、ジャズ分かんない」
というコンプレックスを抱えて
「あれば思想」に陥っていました。
動機の全容は僕には分かりませんが、
その生徒さんは「ジャズやってみたい!」と思い、
FTJS!のライブイベントで
ジャズの曲「A列車で行こう」にエントリーしました。
エントリーした時の状況
・曲のコード進行覚えてない
・テーマはもちろん演奏できない
・キーCでしかアドリブできない
・ジャズのセッションほとんど経験無し
こんな状態なので
「え?あの子がジャズ!?」と少し周囲には意外だったようです。
(今思い出しましたが、
僕が「キーCだから出来るよ」って勧めたんでした 笑)
当日の演奏は本当に素晴らしいものでした。
流石にコード進行は覚えて来たようですが、
Cメジャースケールだけで
2コーラス(64小節)のアツいソロを奏でました。
バッチリ備わっていたものがあったんですよ。
そして、
その成功体験は興味・やる気を最大限に引き立てました。
今はよく
「ジャズで簡単な入門の曲ありませんか?」
「このコードなんですか?」
「他のキーの曲にどうやって応用すれば良いのですか?」
などなど、具体的な質問を貪欲に聞いてくるようになりました。
これからまだまだ成長して行きそうですね♪
僕も負けじと楽しみながら上達していこうと思います。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
さまざまな呼吸の長さのフレーズを身につける
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【さまざまな呼吸の長さのフレーズを身につける】
というお話。
呼吸って言うとなんだか歌のようですが、
楽器演奏も歌と同じです。
楽器演奏の良さでありアドリブする上での弱点であるのが、
「自分の意図しない演奏ができてしまう」ということ。
適当なアドリブばかりしていると、
自分自身も、一緒にプレイしてくれるメンバーも
マンネリを感じつまらなくなってしまいます。
これはリズム隊にも応用できる話です。
目次
●自分の得意なフレーズの特徴を知る
●緩急を付けることの大切さ
●自分のやらないフレーズを練習する
●「まとめ」呼吸の長さを意識できるようになる練習方法
【自分の得意なフレーズの特徴を知る】
ある程度アドリブができるようなった人は
録音なりしてみて、
改めて自分のフレーズの呼吸の長さを分析してみるのが大事です。
呼吸の長さってかなり曖昧な言葉ですが、
自分の演奏を歌ってみて息継ぎのポイントが何処にあるのかです。
息継ぎの場所があっても一瞬なら
それは一呼吸のフレーズである可能性が高いです。
だいたいの傾向を見るとタイプは大きく分かれます。
2小節などの短いフレーズだけのタイプと
ずーっと呼吸が途絶えないタイプ
どちらもあまり良いとは言えません。
前者のように短いフレーズしか演奏できないと
盛り上がることが出来ません。
逆に
後者はバリバリ演奏してしまうことで
アンサンブルから孤立してしまいますし、
最初っからトップギアなので、
聴いている方は飽きてしまいます。
呼吸の長さは
緩急にも大きく関係してきます。
【緩急を付けることの大切さ】
ここでちょっと脱線しますが、
アドリブに緩急を付けることはとても大切です。
そして、これが意外と出来ないのです。
見栄っ張りの人は
最初っから全力投球です。
分かりやすく数値化すると、
テクニックレベルが
100あったら常に80の難度のテクで演奏します。
150あったら120使います。
そこから盛り上がっても
せいぜい20程度しか差がつけられないのです。
逆に自分に自信のない人は
100あっても失敗が怖いので
40くらいしか使いません。
150あっても、自信がなければ40くらいしか使いません。
そこから盛り上がっても
やっぱり20程度しか差を付けようとしません。
では、感動を呼ぶ一流の演奏者は?
もちろんテクニックの習熟度も
常に向上していますので、アマチュアとはレベルが違います。
200としましょう。
そうすると一流の人は
200あってもケースバイケースで
1~150くらいまでを自由に使い分けます。
そこには100以上の差が生まれます。
しかも余力を残しています。
ここぞってときに170くらい出しちゃうので
「凄い!」となるのです。
それが表現の幅なのです。
なので、
凄く初心者で
テクニックレベルが40くらいしかない人でも
1~30くらいまでをアドリブで自在に使い分けられると、
印象に残るプレイヤーとなります。
長年続ければ、
どんな人でもある程度は上手くなりますので、
緩急の表現力はテクの上限とともに上がっていきます。
しかし、そこに気づかないで
テクニックの追求だけして、どんなに上手くなっても
表現の幅は変わらないのです。
【自分のやらないフレーズを練習する】
録音したりした時に
自分の演奏をどうやって聴きますか?
「リズムがよれてる」とか
「このフレーズ間違えた」とか
そういう評価だけしてたら機会損失です。
せっかくなので、自分の特徴を知りましょう。
今回は呼吸の長さの話なので、
自分の呼吸の長さには先ほどのタイプ分けで
どちらの傾向があるかをまずは把握しましょう。
(もちろんタイプは多種多様ですので、
必ずしも当てはまるとは限りませんが…)
そして、
自分のやらないことを
シンプルなことからアドリブに取り入れていく練習をしてみましょ
例えば、
バリバリ演奏して止まることがない演奏を常にしているタイプなら
「アドリブ中に間を作る」ということをやってみましょう!
つまり、
最もシンプルなのは「演奏しない」瞬間を作るということ。
逆の、短いフレーズしか演奏しない傾向がある人は
「1音で良いから4小節以上演奏し続ける」
吹奏楽器なら「ロングトーン」で持続させるのも良いでしょう。
弦楽器などの音が途切れてしまうなら「1音連打」で!
ちなみにドラムやベースなどのリズム隊でいえば、
パターンとフィルインにわけて考えてみて下さい。
パターンはほとんどが1小節を繰り返すパターンですね。
これらを2小節で1まとまりになるようなパターンや
4小節で1まとまりのパターンを考えてみるのも良いですね。
フィルインも長いフィルインばかりなら短いフィルインを
短いばかりならフィルインなら勇気を出して長いフィルインを入れ
【「まとめ」呼吸の長さを意識できるようになる練習方法】
さて、これらをバンドで練習する方法があります。
「チェイス」と呼ばれるコール&レスポンスです。
例えば
8小節から同士のソロのやり取りから始めて、
4小節のやり取りになり、2小節、1小節とどんどん
短いやりとりになり、
最後はお互いにわーっと自由な長さで演奏する
なんて形式のコール&レスポンスなのです。
これは必然的にフレーズの長さを変えざるを得ないので
良い練習になりますよ♪
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!