こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
【鉄砲に球を込めなくても
知らない土地で生きられるのが
真の外国語マスター!】
こんな話を昔ある先生から聞きました。
その先生は日本語はもちろん、
英語、中国語が完璧。
当時の僕から見たら
とっても才能に溢れていて、
素晴らしいキャリアを
歩んでいらっしゃる方でした。
でもその先生は言うのです。
「僕はその土地の言語という玉を、
自分という鉄砲に込めないと
海外にいく勇気が
湧かないタイプなんだ。」
当時は、正直いって
何を話しているのか分かりませんでした。
が、今ならその気持ちが良く分かります。
そしてこうも言いました。
「本当の外国語マスターというのは、
鉄砲に球を込めなくても
コミュニケーションが取れてしまう。
そんな愛の塊のような人だよ。」と。
これは当時、
本当に何を言っているのか
まったくチンプンカンプンでした。(笑)
でも、今ならほんの少しだけ分かります。
半分バックパッカーで
身軽な感じで飛行機に乗り、
海外を一周してしまうような人と話すと、
独特の感覚を感じます。
存在そのものが自由で、
他の全てを受け入れてしまう
ような大きな感じ。
それがあるので、
例え言葉が通じなくても、
悪い感じがしないし、
むしろ力になりたいと
多くの見知らぬ人が思ってしまう。
楽器一つ、
身一つで海外に渡る。
そして、ストリートから始まって、
それなりの場所でプレイできる
ポジションを確立してしまうミュージシャン。
このタイプの人にも、
いわゆる芸術家特有の
気難しさがほとんどなく、
何か制約のない
大きな自由、愛とも言うべき感覚を
強く感じます。
こういった
「大きな自由と愛」というと
大げさですが、
この類の器をもった人が
本当の外国語マスターだ!というのは、
今の僕にも少しだけ理解できます。
なぜ理解できるのか?というと、
「オールジャンルプレイヤー」の定義と
かなりかぶるところがあるからです。
「オールジャンルプレイヤー」
というと、
ジャズ、ロック、ファンク、
ブルース、ラテン、ボサノバ、
クラシックetc…、
と考えつく全てのジャンルを
プレイできる人だと、
多くの人は思っています。
もちろん、間違いじゃないですし、
結果的にそうなります。
でも、最近僕が感じる
「オールジャンルプレイヤーの定義」とは、
【どんな曲でも自分の色が出せる人】
こちらにシフトしてきています。
過程として必要なのですが、
ジャズ、ロック、ブルースその他
様々なフレーズやグルーヴを練習する。
これは先ほどの例で言うと
「鉄砲に球を込める行為」
でも、本当に突き詰めると、
それこそ1,2音で
その人の色が出せる境地に入ります。
すると、どんなジャンルでも、
その人の色のまま、
かつそのジャンルのサウンドを
壊すことなく溶け込むことが
可能になります!
こうして文字にすると
サラッと簡単なように感じますが。(笑)
この境地に行くとまさに
「鉄砲に球を込めなくても
コミュニケーションが取れる状態!」
心に力が入っていないので、
ほっておいても周りの人から愛され、
本当の意味で必要とされます。
これぞ「オールジャンルプレイヤー」
の真の姿!
外国語の達人と、
同じレベル世界を
感じてしまった僕なのでした。
ピンときた方は
是非参考にしてみてください。
今日も一日ガツンと
グルーヴさせていきましょう!