こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
成功には光と影の両面が
常につきまとっています。
まるで、春夏秋冬の
四季のように。
成功したと思ったら、
すぐに落ち目になる。
これはもう自然の
摂理といってもいい位、
必ず起きる人生の波です。
不思議なことに、
ミュージシャンがちょっと
成功して小金持ちになると、
大体以下の4つの
失敗パターンを踏みます。
1 投資に手を出して失敗する。
2 自分の趣味全開の店や
ビジネスを展開して失敗する。
3 女遊びで失敗する。
4 指導者として失敗する。
1,2,3は非常に
分かりやすいですね。
少しお金ができると、
上手い金もうけの話が
舞い込みます。
しかも、体を使って
演奏した分しか稼げない音楽稼業。
それが、自分で動かずに、
まとまったお金だけ出せば、
後は勝手に銀行口座に
バイバイゲームで
お金が振り込まれる!
こんな上手い話、
世の中にそうそう
転がっていないし、
もしあったとしても、
投資のプロたちが
既に手をつけているので、
素人で門外漢の一ミュージシャン
なんかに順番は回って来ません!
でも、本当によくこの話に
引っかかる人間が後を絶ちません。
(むしろ、音楽より、
他のもっと儲かる
ビジネスのオーナーの方が
この危険は多いかも!?)
そして、投資とはいかなくても、
自分でビジネスを
立ち上げてなんとかしよう!
という人も結構います。
これについては、
しっかり勉強して行動すれば、
それはそれで素晴らしい
結果が付いてきますが、
大抵はお客さんのことを考えずに、
自分のやりたい事、
趣味に走りまくった
商売を始めます。
そして、それがまかり通るくらい、
自分の知名度があるように
勘違いしていますが大抵の
ちょっと成功した位の
ミュージシャンには
世間的にそんな力はないし、
その程度ではお客さんは
お金を払ってくれません。
なので、一直線に
失敗していきます。
3の女遊びはいわずもがな。
(女性はあまり聞きませんが、
男遊び!?)
昔のミュージシャンは
「飲む、打つ、買う」
が芸の肥やしになるんだ!
なんて迷信がまかり通っていた
時期もあるようですが、
これだけ情報が氾濫し、
ネットが発展した現代では、
せっかくミュージシャンとして
築いてきた信用をいとも簡単に、
かなり速いスピードで
失っていきます。
こうして、やはり一直線に
落ち目に入っていきます。
ここまではとっても
分かりやすいのですが、
実は最後の
「指導者として失敗する」
これが最近一番よくみられる
ミュージシャン的成功の影です!
結論から言うと、
「指導者とは常に現役で
成長し続けなければいけない!」
この条件を満たさないと、
指導者としては不合格だし、
やはり失敗局面に入ります。
僕らの音楽教室を含め、
今は個人レベルも含めると、
沢山の音楽の先生が
いらっしゃいます。
これは、それだけ
音楽を習いたい人、
一生をかけて楽器と共に
歩みたい人がいる証拠なので、
素晴らしい事!
しかしだからこそ、
指導者としての質を
問われていると思っています。
一番多いのは、
「ミュージシャンとしては
あまり稼げなくなったので
先生でもするか。」
このマインドを持った
指導者に出会ってしまうと、
生徒は不幸だと
言わざるをえません。
そして、このマインドで
音楽にぶら下がっている人は、
やはりミュージシャンとしても、
指導者としても
パッとしなくなるので、
落ち目に入ります。
(きっとこれは、僕のような
ミュージシャンサイドの人間より、
消費者としての皆さんの方が
敏感に感じていると思います!)
そして、残念ながらこんな
マインドの指導者が、正直かなり
多いように見受けられる昨今です。
が!
実は、この指導者としての
ポジションこそ、純粋に、
一生音楽を楽しむ人生に、
一番近い場所なのではないか!?
そして、その周りにいる人や、
その生徒さんも一緒に
人生を成功させられる
のではないか!?
と、最近の僕は考えています。
もちろん、成功と言うと
人それぞれ解釈が違ってきます。
僕の言っている意味は、
【死ぬまで仲間と音楽を
楽しみつくせる人生!】
これを今回成功の
定義として考えています。
どうしてそう思うのかと言うと、
「指導者とは
常に現役で成長する姿を
見せ続けなければ
いけないから!」
指導者というとおおげさですが、
どんな業界、商売にも
後輩を導く人生の先輩はいます。
そして、ある程度歳をとれば、
無条件にそういうポジションに
行かされてしまうものです。
そういう人の世界の
大きな流れの中で、
先輩と言うのは、
常に成長し続けなれば、
どんどん信頼を失っていきます。
実は、チャートでトップの
現役で売れている
ミュージシャンたちを見ても、
見事にこの役割を果たしています!
コアなファンと言うのは、
その音楽はもちろん、
その人の考え方、
ライフスタイル自体に
強力に共感しています。
ということは、
その道の指導者です!
その道の先頭で常に走り続け、
成長し続けているので
ファンがついてこれる訳です。
そして、これは小さな町の
しがない音楽教室の先生にも、
実は同様に求められて
しまっている資質です!
人は皆、それこそ無意識に、
生徒の立場に立つと、
この指導者としての
資質を求めます。
なので、生半可な
気持ちで接すると、
すぐに見破られて、
みかぎられてしまいます。
が、ある意味しっかり
覚悟してちゃんと接すると
とっても面白い事が起こります!
【自分より上手くなってくれる
姿に素直に期待できる!】
本質を考えれば
当たり前の事ですが、
先生や指導者と
呼ばれる人の本当の仕事は、
「自分よりも素晴らしい
人間を育てること!」
この理屈に間違いは無いでしょう。
そして、真剣に人と向き合うと、
特に先生と呼んでくれる人
と向き合うと、
この事実が、
骨身にしみて分かってきます。
ミュージシャンとしてのエゴや、
無駄な欲が、
全てとは言いませんが、
かなり拭い去られていきます。
すると、初めて楽器で
音を鳴らした時のような、
純粋な楽しい!
という気持ちが
よみがえってきます。
そして、それが生徒にも伝わると、
その場全体がグルーヴし始めます!
後になってみると、
自分はもちろん、
生徒もミュージシャンとして
急激に成長していることに
気づきます。
この時の感動と言ったら
ありません!
この感じを掴んでしまうと、
きっと一生音楽から
逃げられないと思います!(笑)
と言う訳で、
ミュージシャンが指導者として
失敗するパターンが
繰り返される裏で、
実はこんなロマンも生まれている!
というお話でした。
まさにミュージシャン的
成功の光と影!
これからも常にチャレンジを続け、
そして高速で失敗し、
今の自分よりほんの
少しだけ成長するという
小さな成功を定期的に収める事!
これを求めて、
今日も一日ガツンと
グルーヴさせていこうと思います!