こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
今日の吉祥寺は風が吹いています。
そして風が吹くという事は
大気が動くことなので音が出ます。
この時ミュージシャンの僕は
こんなことを考えてしまいます。
「この音が聴こえている人は
何人いるんだろう?」
風自体の音はもちろん、
草木が揺れ、ビルに風があたり、
時には風と風がぶつかる時にも
音が出る。
音楽をやっていると良く
「耳がいいんですよね?」とか、
「耳を良くするには
どうしたらいいですか?」
何て聞かれる事があります。
もちろんリアルで
そう聞いてくれる人には、
ちゃんと答えてます。
が、ほぼ同時に
【本当に耳がいいって
どう言うこと?】
という疑問が脳内の
どこかでわき上がります。
特にこんな風の日は尚更感じます。
「風の音がちゃんと
聴こえている人が耳がいい人」
なのではないか?と。
現代の日本、
特に東京は非常に雑音が多い。
これはもちろん
街が活発に動いている
証拠でもあるので
一概に悪いことではありません。
だけれど、
そこで生活する僕たちは
明らかに耳が悪くなっている!
雑音をいちいち一つ一つ
聞き分けていたら
大変なことになるので、
人間の脳は「雑音」として
一くくりにし、
情報処理を楽にする
素晴らしい特殊能力を
みんな持ち合わせています。
が、この能力がゆえに
みんな耳が悪くなっている!
何故なら、自然の音に
どんどん興味がなくなって
しまうから。
例えば僕は、こんな時に
耳のよさを感じます。
「自分の心拍の音が
ちゃんと聴こえているので、
大丈夫です。」
これをあるミュージシャン
から聞いたときには、
本当に耳がいい人だと思いました!
又は、
「心がざわつく音がするので、
今は曲は書かないよ。」
これも個人的に度肝を
抜かれた言葉です!
そしてこういうレベルの
耳のよさを持つ人の共通項として
【風の音がちゃんと聴こえている】
のです!
もっというと、
自然の小さな音に超敏感なのです!
風が吹けばちゃんと
それを察知している。
でも多くの人は体感として
感じずに「風」という
一文字の情報として簡略化し、
流してしまう。
更に言うと、
こういうレベルの耳のよさを
持つ人は大抵
「他人に対しても耳がいい!」
もしかしたら僕の心拍数や、
血液の流れる音まで
聴こえているんじゃないか!?
と、勘繰りたくなるくらい、
人への気づかいが上手い。
逆に耳の悪い人は
大抵自分の事しか考えてなくて
気が利かない。(笑)
絶対音感があるとか、
相対音感を身につけるとかも
音楽的にはもちろん素晴らしい。
でも、そんなもの無くても
素晴らしいミュージシャンは
いっぱいいる!
そして、その素晴らしさを
体現しているのは、
単純な音感ではなく本当の耳の良さ。
つまり日々の忙しさにかまけずに
ちゃんと
「風の音が聴こえているか?」が
大事なのではないか。
そんなことを
ツラツラ感じた穏やかな日でした。
今日も一日ガツンと
グルーヴさせていきましょう!