
お気に入りに追加まずは曲を聴いてみましょう!
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コード進行をチェックしましょう!

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「リズムサイドのポイント」
この曲は「ボサノバグルーヴ」でプレイされます。
基本ボサノバはテンポが遅い事が多いのですが、
この曲は割と早めのテンポでプレイされます。
なので、「2ビート(2拍子)」
の感覚を失って、「タテノリ」になり
バンド全体のリズムがチグハグに
なってしまうことが多いです。
なので、しっかり
「ボサノバ基本パターン」を体にいれて
自然に2ビートでのれるように、
まずはイメージを掴んでみて下さい。
その上で、
この曲は1コーラスが68小節と
とても長いです!
でも、原曲はギターの弾き語りで
そんなに「ダイナミクス」で
ストーリー展開をつけてはいません。
これもボサノバ特有のマナーなのですが、
「ダイナミクス(音量)」ではなく、
「ハーモニーで会話する!」
譜面を見て頂くとよくわかりますが、
非常にコロコロ転調しています。
この転調自体が
ストーリー展開となっているのです!
そして、ソリストはこのコード進行に沿って
ハーモニーで駆け引きをしてきます。
その時に、音量で仕掛けてしまうと
肝心の細かいハーモニーが聞こえなくなってしまいます。
なので、リズム隊に求められるのは
「ダイナミクス以外で会話をすること。」
ベースやギター、ピアノなど
コードに関わる楽器は
「裏コードの駆け引き」などが
代表的な会話の仕方です。
ドラマーは「2小節パターン」や
「ボサノバフィルイン」などで
パーカッション的にバンド全体に
色彩を付けるようなアプローチが
求められることが多いでしょう。
「リードサイドのポイント」
この曲は「転調」にどう対応するかが鍵です!
大胆に言ってしまうと、
この転調にしっかり対応して
スケールを変えるだけで
ストーリー展開できてしまいます。
そのくらいコロコロ転調していますので
それ自体が劇的な変化を付けてしまっているのです。
なので、まずは大づかみに
転調の動きを見ていきましょう。
メインキーは「F」
そこからすぐに
「4度転調」して「Gm(B♭)」
さらにすぐに
「6度転調」の「D」へ
厳密に言うとまたすぐに
「2度転調」してGへ
※ここは短いので無視してもOK。
そして再びメインキーの「F」
に戻ってきます。
ここまでが「Aメロ」「Bメロ」の
16小節間で起こっています。
さらに突っ込むと、
「Bメロ」最後の「♭II△7」
これは「サブドミナントマイナー」の代理。
なので、キーFの「ブルーノート♭3」で
フレージングするとばっちりハマります。
そしてここからさらに転調の嵐が続きます!
「Aメロ」ははじめと同じなのですが、
「B’メロ」がかなり変わります。
まずキー「D」に転調していたところが、
「同主調」の「Dm」へ
これはメインキーの「F」から見ると
♭の数が同じ「平行調」の関係なので
変わりません!(ちょっと楽ですね。笑)
でもすぐに
「3度転調」してキー「A」になります。
そしてキーAの状態が
「B’Cメロ」通してしばらく続きます。
でも、その中に「I#dim」という
特殊なコードが出てきます!
でも、これは「VI7」の代理。
つまり「盛り上がりコード」です!
なので、「簡単オルタード」や
「ブルーノート」で対応しておけば
問題ありません。
そしてそこから「Dメロ」で
「5度転調」してキーCになります!
そしてすぐにまたメインキーの「F」
に戻ってくるので、かなりめまぐるしいです。
しっかり整理しておくことが大事です。
さらに転調こそしないものの、
最後の「Eメロ」はちょっと見慣れない
メジャースケール以外の音でできている
「ノンダイアトニックコード」が出てきます。
「IVm6-♭VII7」ですが、
これは「サブドミナントマイナー2-5分解」です。
なので、やはり「ブルーノート♭3」を
入れるとハマります。
また「♭IIIdim」も少し出てきますが、
これは「トニックディミニッシュ」と言います。
要はちょっとブルージーな響きのする
「盛り上がりコード」です。
やはり「ブルーノート♭3」で
対応できます。
全体通して難しそうに見えますが、
1つ1つ整理していけば
必ずアドリブできるようになります。
シンプルに捉えて、
とにかく数小節先を見る
セッション的スピード感を鍛えるには
最適の曲です!
「ストーリー展開」
「ABAB’CDAE構成」と
かなり複雑です。
なので、クライマックスを決めて、
そこに向けて徐々に盛り上げていくイメージが
基本として曲に合うと思います。
ここは意見の分かれるところですが、
多い意見としては
「Dメロ」または最後の「Eメロ」
のどちらかを
クライマックスに感じる人が
多いようです。
細かくストーリーを考えるよりも
まずは転調にしっかり乗り切り、
自分がクライマックスだと思うところで
リズム等で変化を付けて盛り上げる!
こんなシンプルな発想が
この曲のアドリブには合うと思います。
また、1コーラスが長いので
基本的に2コーラス以上とると
まとまらずに嫌がれるでしょう。
1コーラスでばっちり歌いあげてみて下さい!
