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コード進行をチェックしましょう!

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「リズムサイドのポイント」
この曲はミドルテンポの「4ビート」で
プレイされる事が多いです。
とても綺麗なメロディの曲で
マイルスのバージョンが有名でしょうか。
マイルス以外にも沢山カバーされている
ジャズスタンダード中のスタンダード
と言っていいでしょう。
リズム隊的なポイントとしては
「バラードとミドルの間位の絶妙なテンポ」
というのが一番意識すべき点です!
ベースの視点からいえば
「2ビート」のラインなのか
それとも「4ビート」のラインなのか?
ドラマーの視点からいえば
「ブラシ」の方が雰囲気に合うか?
それとも「スティック」の方がいいか?
こういった判断が、
絶妙に難しいテンポです。
最終的にはソリストとの
駆け引きで決定していくことになります。
が、慣れないうちは、
自分の中のストーリー展開として
1コーラス目は「2ビート&ブラシで落とす。」
2コーラス目から「4ビート&スティックでスウィングさせる!」
のように、ある程度反応の型を作っておいた方が
周りを聴く余裕が生まれやすいかもしれません。
是非参考にしてみて下さい。
「リードサイドのポイント」
リズム自体はミドルの「4ビート」なので
そんなに苦戦はしないでしょう。
でも、コード進行が意外と
転調していて入り組んでいます!
この転調を綺麗に乗り越えるのが
この曲のアドリブソロとしては
一番の関門になると思います。
具体的には
メインキーは「B♭(Gm)」
そこから(Gmから見ると)
「半音転調」でキー「G♭」へ
そしてメインキーの「同主調」である
「B♭m」の「マイナーII-V」を経て
なんとメインキーの「B♭」へ解決!
これはジャズではよくある手法で、
ざっくり言うと、解決先が大事なので
ずっと「B♭」の「メジャースケール」
でフレージングしてしまっても
そんなに問題はありません。
コードの感じを精密に出したければ、
しっかり「B♭mのII-V」で
フレージングしてもよい。
位に大きく捉えておいた方が、
初めはいいでしょう。
さらに「Bサビ」で
かなり細かく転調します。
まずメインキーから見て
明るい「3度転調」であるキー「D」
に転調します。
そして「2度転調」である
キー「C」に行きます。
ここで戻るかと思いきや
「短3度転調」である
キー「D♭」のIIーVを挟んで
もう一度キー「C」のII-Vに戻ってきて
ようやくメインキーの「B♭」に
戻ってきます。
この「半音上のII-V挿入」
というのは、ジャズでよくある
コードの装飾方方法です。
「裏コード」の「II-V分解」
に由来しているのですが、
難しく感じる場合は
とにかく半音上の「メジャースケール」
で対応すればOKです。
また極端な話、1小節間だけの
短い部分転調なので
無視してそのままキー「C」
でフレージングし続けてしまってもOKです!
メインキーに戻るタイミングだけ
見失わなければ、意外と綺麗にサウンドします。
また、それぞれのキーで
「II-V」が出てきますが、
もちろん「バップフレーズ」や
「簡単オルタード」などで
コードを意識してアドリブしてもOKです。
が、そればかりにとらわれて、
全体のストーリー展開に意識が行かなくなると
バンド全体とのコミュニケーションが取れなくなります。
すると、綺麗だけれど
盛り上がりのないつまらないソロ
に苦労の割になってしまいます。
かっちりやるよりも、
大きく各キーのメジャースケールを
「ピボットトーン」や「半音、一音転調」で
繋げて、大きく歌うことが
実は隠れたポイントです!
「ストーリー展開」
構成は基本的な「AABA構成」です。
なので、転調を乗り越えつつ
2コーラス位でしっかり
ストーリー展開できると
まずは理想的です。
1コーラス目
【前半AA】「」
【後半BA】「」
2コーラス目
【前半AA】「」
【後半BA】「」
で大きくストーリー展開を考えましょう。
また、転調が多いので、
どちらかと言うとリズムで攻めたり
音域をオクターブ変えるなど、
分かりやすいテクニックで
ストーリーをまとめると
転調と相性がいいと思います。
是非バンド全体でスウィングさせて下さい!
