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【fly me to the moon 曲解説】

Posted on 2014年4月6日 Posted in スタンダードナンバー攻略
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まずは曲を聴いてみましょう!



曲リンク



コード進行をチェックしましょう!

flymetothemoon



ディグリーの詳細はこちら





「リズムサイドのポイント」



この曲は基本的にミディアムスイング(テンポ120~200の4ビート)

でプレイされることが多いです。



が、たまに「ボサノバ」でプレイされたりもします。



ボサノバでテーマは演奏し、

アドリブに入ってから4ビートに変わる。

というのも、よくリズム隊の間でランダムに駆け引き、展開されます。



また、コード進行の色分けをチェックしてみましょう!



「ABAC構成」ですが、

【Cのみ落ち着きコード(青)が一つだけ!】

なのが見てとれると思います。

(他のパートは全て青が2~3個ありますね。)



つまり、コード進行全体でみると

「Cメロ」が一番の盛り上がりを呼んでいるのです!



また、コーラス単位で見てみても、

最後のパートになりますので、

ここでバンド全体が盛り上がって

さらにストーリー展開するのか?



それとも、ソロ落ち着けて終わりにするのか?



という駆け引きが、

リズム隊とソリストの間で起こるポイントです。



「Cメロ」での駆け引きを中心にして、

他のパートでどういうアプローチをするのかが、

この曲上でのリズム隊の主な会話のポイントになるでしょう!




「リードサイドのポイント」



コード進行表を今一度見てみて下さい。



特に「Aメロ」の部分にご注目。



メジャーとマイナーの2-5がありますが、

(VIIとIIIはマイナーをIとすると2-5)

よく見ると格段の【4小節目で解決しています。】



確かにコード進行自体は

2-5で解決していますが、

リズムから見ると、

4小節目なので切りが悪い。



よって、ここの解決感は比較的弱くなります。



でも、「Bメロ」、「Cメロ」の

コード進行の色分けを見てみて下さい。



こちらは綺麗に格段の【3小節目で解決しています!】



こちらの方が、リズム的にも偶数で区切りがつくので

より解決感が強くなります。



つまり、

【B、Cメロの2-5に向けてコード進行が動いている!】

ということ。



なので、もちろん悪いという訳ではありませんが、

「Aメロ」のメジャー、マイナーの2-5に合わせて

バップフレーズなどを入れても、

全体のストーリー展開をみると

あまりサウンドしない事が多いです。



逆に、Aメロは大きく

メジャースケールでフレージングして、

「Bメロ」や「Cメロ」の2-5にめがけて、

大きい単位でストーリー展開を考えた方が、

この曲が呼んでいるソロになりやすいでしょう!



また、細かいコード進行として大事なのは、

ノンダイアトニックコードの

セカンダリードミナントがポイントです。



特に「VI7」がこの曲のメロディと重なって

一番大事なポイントです。



でもこのコードにあったスケールを探す!

という考え方は、まず止めましょう。



アドリブがスムーズに繋がらなくなります。



考え方はシンプル!



【キースケールの1の音を♭2にする!】



コードごとに全てのスケールを切り替えるのではなく、

あくまで中心のキーの1の音を半音あげて♭2にする。



こういう風にシンプルに捉えて下さい。

それだけで、十分このコードのサウンドが聞こえ、

かつ歌うような自然なフレージングが可能なハズです。





「ストーリー展開」



バンド全体のストーリー展開としては、

やはりリズム隊のグルーヴチェンジ

が第一のポイントになってくるでしょう。



リズム隊のポイントでもお伝えしましたが、

特にテーマだけボサノバで

ソロに入ると4ビートになるのは常套アレンジ!



しかも、テーマ最後の2小節をブレイク

(バンド全体が止まってソリストのみになる即興アレンジ)

にして、4ビートに移行するのも、

半分お決まりのリズムアレンジです。



また、ソリストを中心にした

バンド全体のストーリー展開としては、

「ABAC構成」を軸に

考えるとよいでしょう。



コード進行から考えて、



1 1コーラスを「前半(AB)、後半(AC)と2つに分ける」



という解釈が大事!



例えば、合計2コーラスソロをとる予定だとすると、



【1コーラス目前半】「 」

【1コーラス目後半】「 」

【2コーラス目前半】「 」

【2コーラス目後半】「 」



という風に細かく展開すると曲調に合いやすくなります。



是非この空欄を

今の自分のテクニックを使って

埋めてみて下さい。

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