FTJS!の大島直樹です。
そして元メタラーですw
そんなメタル少年もいつしか時を経て
セッションや講座でボサノバを演奏するようになりました
お母さんありがとう(笑)
ということで今回は
ボサノバセッションの時の
地味だけど大事なコツについてご紹介したいと思います。
それは
「ベース以外の楽器も、ルートの低音を鳴らしてもOK!」
解説にあたり
まずはボサノバの歴史とハーモニーについて
見ていきましょう!
1940年代頃
アメリカで流行っていたジャズのハーモニーと
ブラジルのサンバのリズムがゆっくりになったものが
融合してできた音楽=ボサノバです。
ジャズのハーモニーを継承しているので
コードの横に何だかいろんな記号がついてる
見慣れないコードネームがでてきます
その昔、頭を振ってパワーコードでリフを刻むだけで
ハーモニーとかテンションとかに縁の遠かった僕は
よく目を丸くしたものでした。
「C△7」は
しー、さんかく せぶん!?
「C69」は
ロックなC!?
と心で思っていましたが
本当の読み方を誰かが話すまで
黙っていました(笑)
ボサノバではよく使われる
「テンションコード」
テンションの意味を大まかに
おさらいすると
「コードトーン以外のメジャースケール」
例えばさっきの
「C69」
というコード
※理論が苦手な良い子の為に
「Cのシックスナインス」と読みます♪
ド レ ミのコードトーンに
メジャースケールを
ドから数えて六番目の音「ラ」と
ドから数えて二番目の音の「レ」の一オクターブ上(2+7で9)
を重ねてできたコードです
ピアノやギターで鳴らしてみると
ただのメジャーコード比べて
独特の響きがでるのがよく分かるかと思います!
メジャースケール以外にも
テンションには♭9とか#11どか
また沢山出てきますが
詳しい解説は今回は割愛(笑)
ボサノバがこのようなテンションコードの
独特な響きを使って表現している
音楽というのが分かって頂ければと思います。
この「テンションコード」の響きを
活かすためには
ルートの低音の音が
必用不可欠です!
他のジャンルでは
ルートの低音を色んな楽器から出してしまうと
他の楽器の音と干渉したりして
サウンドが損なってしまいます
でもボサノバはロック等と違って
「音量のダイナミクスで演奏しない」
というセッションマナーがあります!
その為、基本的にボサノバは
音量が静かめであるため
低音を出してもOK!
むしろテンションが入っている場合は
低音がちゃんとあったほうが
テンション特有の響きが良く現れます
試しに
C69コードから
一番低音のドを抜いてみると
途端に響きが薄れるのが
分かるかと思います
テンションを響かせるには
ベースの音が必要!
なので
ボサノバセッションでは低音を出してしまってOK!
だからといって出し過ぎは禁物ですが(笑)
ということで
ボサノバのハーモニーを楽しむ為の
セッション的プチポイント
「ベース意外の楽器も、ルートの低音を鳴らしてもOK!」
でした!
元メタラー目線から見た
小っちゃいけど
今まで分からなかった
いろんなジャンルの
気付きを今後もご紹介していけたらと思います
どうぞお楽しみに!
FTJS!大島直樹