こんにちは、畠山勇一です。
今回は僕の中でかなり
セッションと似ていると感じる「料理」と絡めて書いていきます。
僕はFTJS!で働く前は老人ホームの厨房で働いていました。
厨房に置いてある酒や砂糖などの調味料を
どうやって使えば良いのか分からない状態から働き始め、
実践と並行して様々な調理の知識や技術を吸収してきました。
なので、
相手に偏食傾向や食材の種類の制限がそんなになければ、
家庭で食べられているような料理ならば
飽きさせないローテーションを組めるだけのレパートリーはあります。
しかし、
そのどれも「正しい作り方」を知らないものばかりです。笑
これだけだと、語弊がありますが、
「こうすれば上手く行きやすい」という傾向があるだけで、
これが絶対だ!というものは少ない気がするのです。
前職場の先輩達の多くが
本格的なレストランやホテルで働いていた方々でしたが、
同じものを作るにしても細かい手順まで全く同じという事がないのです。
教えてもらう立場の僕はよく混乱したものです。笑
例えば、
パウンドケーキを頻繁に作っていましたが、
卵を泡立てること1つとっても、
冷やしながら行う方が良いという人もいれば、
ぬるま湯で湯煎をしながら行う方が良いという人もいる。
焼き方も
火力を時間を決めて段階調整する人もいれば、
同じ温度で、最後まで焼ききる人もいる
もちろん、作り方で仕上がりに違いが出ますが、
そのどれもが「美味しい」のです。
手順や解釈の違いは
「その人の求めるものの違い」のように思えます。
しっとりとしたものを作りたいのか、
ふんわりしたものを作りたいのか、
さっくりしたものを作りたいのか、
「その人の求めているもの」で違いが出ているのです。
なので、僕も
自分でもやってみて自分に合うものを取り入れていきました。
さぁ!全くセッションと関係ない話でしたが、
そろそろまとめますよ!笑
今回お伝えした料理に大切なものは
【『美味しい料理を提供する』という方向が同じであれば、
解釈が違って出来上がりが違っても構わない。】
これはジャムセッションも同じだと感じるところです。
ジャムセッションであれば、
【『ジャム=コミュニケーションで楽しみたい』という方向が同じであれば、
解釈が違って出てくるサウンドが違っても構わない。】
ジャムセッションでも
「コード一発でセッション!」と言われた時に
ブルーノートなんかを聴かせるソロをとる人もいれば、
バップフレーズのように仮想のコード進行を組み立ててソロをとる人もいるし、
モードという浮遊感漂う音使いでソロをとる人もいる。
「ファンクのリズムで」と言われた時に
スローで粘っこいリズムを演奏する人がいれば、
キレッキレのスピード感ある演奏をする人もいる。
その人それぞれの求めているもので解釈が微妙に変わってくる。
それを楽しめたらジャムセッションはもっと楽しいのではないかを思うのです。
『今回のまとめ』
●料理の手順・解釈はプロでも若干異なる
●手順・解釈の違いは、「その人が求めるもの」の違いから生まれる。
●ジャムセッションにも「その人が求めるもの」の違いで様々な解釈が生まれる。
そんなパウンドケーキにも明らかな失敗はあります。
・小麦粉が全て混ざらずダマになって粉のまま残る
・生焼けになる
・焼き過ぎて焦げる
小麦粉は生のまま食べるとお腹を壊したりしますし、
焦げたものはニオイも見た目も味も悪いです。(発がん性もあり)
「自分も相手も食べたくない」と思うものは
明らかに失敗ですね。
外しては行けない「根幹」にあたる部分です。
セッションにもそういうものはありますね。
それを、身を以て実体験で気づく場所に
FTJS!がなれたらと思う日々です。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフがより豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一でした。