こんにちは、畠山勇一です。
お読み頂きありがとうございます!
先日、吉祥寺講座生徒さんと話していた時にこんな質問を頂きました。
その方はアドリブだけでなく、作曲などもして音楽活動をしていらっしゃる方です。
「もう作曲もアドリブもネタが尽きて来たんですが、
ただ闇雲に色んなジャンルを吸収しようとしても上手く行きません。
どうやったら、音楽的な幅を広げられるでしょうか?」
音楽活動と切っても切れない悩みなのだと思います。
僕もFTJS!で生徒として通っていた頃に同じような悩みを抱えていました。
でも、ふと考えてみれば、今現在そのような悩みを感じていません。
…確かにテクニックや知識も過去の自分と比較すれば、
身についたから悩まないとも言えますが、それだけではありません。
僕以上に楽器暦もテクも知識も凄いのに
「ネタがない」という悩みに囚われて苦しそうな人をお見かけした事があります。
そういうのを踏まえて、
僕は次のようにアドバイスをしました。
「『自分らしさ』の逆を行ってみてください」
それが、今回みなさんにも
頭の片隅にとどめておいて欲しいたった1つの言葉です。
自分で思う強みであったり、他人に評価されているポイントってありますよね?
「ブルースのこの曲なら○○さんだよね~」などの他人からの好評
「自分の得意なフレーズは□□」というような、
美味しいところで使いたい十八番フレーズ
それらは、
自覚・無自覚関わらず、「自分らしさ」です。
その人の味が出る強烈な良い個性です。
しかし、それが知らぬ間に
「自分を縛るもの」になっている事があります。
「ブルースならみんなから求められるけど、ジャズは自分には出来ない」とか
「この十八番フレーズ入れなきゃ自分の良さが出ない」とか
「自分らしさ」に囚われ
自分らしさを出さないと自分でなくなってしまうような
そんな感覚に陥ってしまうのです。
実はこの状態で
闇雲に吸収しようとしても身につかないのです。
「自分らしさの殻」に閉じこもってしまっていると
自分らしさの殻の外側にあるものを「知る」事は出来ても
身につけるまでには至らないのです。
なぜなら、心のどこかで
「それを身に付けたら自分らしくない」とか
「自分が自分でなくなっちゃう」と思っているから。
新しい事をしたいのに、
新しい自分になるのが怖い、
そんなジレンマが生まれます。
でも安心して下さい。
あなたは過去に「自分らしさ」という強みを手に入れた。
ならば、
新しいことでもまた「自分らしさ」を手に入れる事ができるはず。
もし「ネタ切れ」に悩んでいるならば
あなた自身が思う、
あるいは周りの人が言ってくれる
「自分らしさ」は何ですか?
その自分らしさが分かったらぜひ
「自分らしさの逆を行く」という事を思い出して
思い切ってやってみて下さい!
いきなり、全部を180度変えるのはしんどいので、
いくつかある自分らしさから1つだけ選んで変えてみて下さい。
今回のまとめ
・ネタ切れの大きな原因は「自分らしさ」に囚われてしまっている事
・「自分らしさ」は「自分の強み」であり「自分の可能性を縛るもの」である
・自分を縛っている心の状態では新しいものを吸収できない。
・「自分らしさの逆をいく」
僕も以前は作曲したりしてバンド活動していました。
その時は
☆シンプルな8ビートばかりだから他のリズムにしてみる
☆今まで使った事ないコード進行にしてみる
☆上昇系のメロディが多いから下降系にしてみる
☆音の詰まったメロディが多いから伸ばしてみる
☆バンドメンバーの個性をフィーチャーしてみる
☆メロの構成をサビ始まりにしてみる
などなど、
そのまま何となく作るといつも同じ感じになるので(笑)、
一部を意識的に変えて曲を作っていたことを思い出しました。
そういうことに焦点を当てるようにしていたら、次第に
「ネタが尽きる」という自分の中の悩みがでる事はなくなりました。
あ!!
とんでもない事を思い出しました。
メルマガの「これジャム」
たまーにネタが尽きそうになってヒヤヒヤします…
「自分らしさの逆を行く!」
自分自身に言い聞かせてこれからも書いていきます。(笑)
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフがより豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一でした。