

仕事や家事など何事においても
「やることがありすぎてパニック!」
という状況経験がないですか?
パニックにならなくても、
あれこれと考えながら行動してると、
なかなか捗らないなんてことも。
僕らは日々何かしらに常に追われています。
「このメール送ったら、あの表を作成して、
あ、そのためには2階へ行って資料を取りにいかなきゃ。
空模様が怪しくなって来たな、洗濯物が心配だ。
あ〜エアコンのスイッチ消し忘れてきたような…
今夜何食べよう。」というように
次から次から雑念が入ってきて
なかなか思うように行動できないものです。
上の文章であれば「今」はとにもかくにも「メールを送ればいい」のに、
いろいろ考えてしまうのですよね。
人間は実際のところ
いろんなことを同時に行うマルチタスクはできないと言われています。
テレビを見ながら携帯でメールもしつつ、ご飯も食べる。
一見同時に行っているように思えますが、
これは単に「素早く作業を切り替えている」だけに過ぎません。
目はテレビを見て、片手で携帯で文字を打ちながら、片手で食事をする
これを「同時」には行っていません。
なれてくれば、処理速度が増して、切り替えが早くなるだけなのです。
なので、
「一度に多くのことをやろうとすると逆に作業が滞ります」
これはセッション中でも同じです。
全体の混ざり合いを聞いている時、
ギターのバッキングの音に集中している時、
自分の演奏に手中している時など
瞬間瞬間どこか1つの視点でものを見て、音を聞いています。
それを瞬間的にリアルタイムに切り替えて反応や仕掛けをしているのです。
なので、まずはひとつひとつに絞り込んで磨く必要があります。
そして、楽器演奏にも繋がっていきます。
楽器の練習をするときを思い浮かべてください。
何か新しいことを身につける時、
「あなたはちゃんと絞り込んで練習できていますか?」
例えば
いかにも「マルチタスク」なイメージの強いドラム演奏ですが、
(両手両足動かして難しそうって思っている方、多くないですか?)
これもマルチタスクなんてことはしていません。
人間は「無意識なこと」は同時にできるようになっています。
例えば、
歩きながら、地図を読む、髪をかきあげるなんかは
地図を読む意外は単調な動作で、無意識に行っています。
なので、
「確実に1段階ずつ楽器上達する方法」 とは
単純なレベルの動作・思考にまで絞り込んだものを
如何に効率よく「無意識化」できるかということなのです。
こうやって書くと難しいですが、
たとえば、先ほどのドラムのように
「シンプルな8ビートを奇麗に叩けるようになりたい!」と
思ったらどんな練習をしますか?
ざっと絞り込んで書き出してみます。
・両手のスティックの握り方を身につける
・スティックのリバウンドの拾い方を身につける
・右手のハイハットを叩く腕の振りを身につける。
・ハイハットの叩く位置を覚える。
・左手のスネアを叩く腕の振りを身につける。
・スネアの叩く位置を覚える。
・バスドラムの踏み方を身につける
・パターンを知る
・両手のコンビネーションを身につける
・足と片手のコンビネーションを身につける
・両手両足のコンビネーションを身につける
・テンポに合わせて演奏する
・いろんなテンポで演奏する
などなど
「シンプルな8ビートを奇麗に叩く」という目標を選ぶだけでも
これだけ細分化できるのです。
そう考えた時に、
・両手両足のコンビネーションの練習をしている時に
「ハイハットが奇麗に鳴らない」ということを考えて、悩んでしまうと
2つ以上意識してしまうので、どちらにも集中できずになかなか練習が捗らないのです。
とはいえ、
「スネアの叩き方をマスターしないとハイハット叩いちゃいけない」
とかそういう話ではなくて、
どれも別々の練習なので、むしろ
絞り込んで細分化したら、平均的に練習をするべきなのです。
だって、いくらスネアを叩いたって、
バスドラムは踏めるようになりませんからね(笑)
このようにして、確実な1歩を歩んで楽器を上達していってくださいね♪
本日のまとめ
・人間はいろいろなことを同時には処理できない。
・処理スピードが増し瞬時に切り替えていくことはできる。
・「無意識のこと」は同時に行うことができる。
・意識することは「1つだけの意識」になるまで細分化して絞り込む
参考にしてみてください!
今回の執筆は畠山勇一でした。