読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回はジャムセッションの原点に返って
【演奏が失敗し、自分を責めてしまう原因】というお話。
目次
●弾き気ってなに?
●ネガティブな弾き気は自分を責める原因になる?
【弾き気ってなに?】
弾き気(ひきき)とは、FTJS!の造語です。(笑)
楽器を弾くの「弾く」です。
主に弦楽器や鍵盤楽器の人の使う言葉なので、
ドラマーの方は「叩き気」
管楽器の方は「吹き気」とでも言い換えてもいいかもしれませんが
叩き気とか言いにくいですよね。(笑)
(肩叩き機みたいです。)
ここでは「弾き気」で統一します。
これは読んで字の如く
「弾きたいと思う気持ち」です。
これが無いと楽器演奏は始まらない。
(楽器演奏したいという気持ちそのものでもあります。)
しかし、そればかりが出てしまうと
とんでもない失敗に陥ります。
弾き気には
ポジティブ(前向き)な弾き気と
ネガティブ(後ろ向き)な弾き気があります。
どちらもその気持ちが強すぎると
行き着く先は同じ
「視野が狭くなり、周りの音が聞こえなくなり、
結果的に大失敗に至る」というもの。
ポジティブな弾き気はそのまま
「弾きたい」という気持ちそのものですが、
これが肥大化してしまうと
「オレがオレが」となってしまうのですね。
そうなってしまっている人は
自分の楽器の音が大きすぎて
周りの音をかき消している事に気づいていなかったり、
そもそも大事な打ち合わせを聞いていなかったりします。
人の話を聞かないで
ずーっと楽器いじっている人は要注意です(笑)
この気持ちが強い人はちょっとおさえるくらいがちょうどいいです
しかし、このタイプよりも圧倒的に多いのが
ネガティブな弾き気の持ち主です。
【ネガティブな弾き気】
ネガティブな弾き気は
強迫観念から来る弾き気です。
つまり
「弾きたいから弾くという気持ち」ではなく
「弾かなきゃいけないから弾くという気持ち」です。
そんな強制的にやらされる事なんてあるの?
と思うかもしれませんが、あるんですよ。これが。
スパルタコーチのいる部活とかの「環境」
もっというと自分で自分を脅迫してしまうのです。
自分に対して
「絶対音間違えるなよ」
「メンバーに迷惑かけるなよ」
「聴衆に恥さらすなよ」
と脅しをかけて
「間違えちゃいけない、ちゃんと弾かなきゃ」と思わせるのです。
前回の僕の記事で、
「過度な緊張はパフォーマンスを著しく低下させる」という
話をしました。
そうなのです。
自分で自分を脅迫すればするほどに
自分のパフォーマンスは低下して行くという悪循環に入ってしまう
しかも、そこで失敗してしまえば
「やっぱり失敗した。言わんこっちゃない」
そうやって、
でも、考えてみてください。
何もかもどんな状況でも「完璧にできる」という状態以外はダメ
としてしまうのは無理な話ではないですかね?
集中力、体調、気候、聴衆の数、筋肉疲労、楽器の具合
様々な状況下で100回やって100回ともうまくできる保証って
音楽は事細かに採点される状況はカラオケマシンやコンクールくら
そういう採点基準で高得点過ぎると今度は
「機械みたいだ」とか「歌心が無い」
「完璧」「うまい」という表現ほど
曖昧でいて、
逆の意味の「下手」や「ダメ」もそうですね。
それならば、
「ベストを尽くす」
それを踏まえた上で、
「間違えても、止まらずに演奏できたらいいや」
「メンバーに迷惑かけちゃっても、謝って次頑張ればいいや」
「恥かいても自分もメンバーも聴衆も結果的に楽しめたらいいや」
って軽く考えて演奏できた方が、きっと楽しいですよね。
特にアドリブに関して言えば、ほとんど自由ですし。
そしてそれは、
いい意味での「また弾きたいという気持ち」になって
次の演奏機会に繋がって行くのです。
回数を重ねれば、どんなに歩みの遅い亀さんでも前には進みます。
もしネガティブな弾き気が強く出過ぎて
辛くなっているという方がいらっしゃったら
少し方の力を抜いてみてはいかがでしょうか?
もちろん、「そんな簡単に言うけど出来ない!」
という気持ちも分かります。
でも、速いパッセージを演奏するのだって
いきなり簡単に出来なかったはず…
徐々に徐々に出来ることが増えて、
徐々に徐々に速く弾けるようになってきたはずです。
身体的なことにも時間と経験が必要なのと
心も同じです。
「時間」が必要なこともありますから、
ゆっくりやっていってくださいね。
今回はここまで!
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
演奏が失敗し、自分を責めてしまう原因
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