※写真はこの日新しい楽器でのジャムデビューという一歩を踏み出した女子たち。
今回は、
改めてジャムセッション講座の行っている事を再確認した
とあるエピソードをお話しします。
ちょっと長いですが、おつきあいいただけたら幸いです。
まずは、僕の話で恐縮なのですが、
僕は昔から未だに拭えない最大のコンプレックスがあります。
それは「英語」です。
僕の年代の教育では「英語」の学習は中学からでした。
中学に入り、
いきなり未知のものを教わるのです。
「暗記」なのかと思えば、
「文法(理論)」もあるし、
「対話」もあるし、
「リスニング」だってある
いきなり、「英語」のあらゆる面を目の当たりにするのです。
もちろん多角的に知るという事は大切な事です。
しかし
僕は最初の単語を覚えるところでつまづいた。
僕は「どうして?」「どうして?」と理由を知りたがる
性格なので、
「なんでケーキなのに、kekiじゃなくてcakeなの?」
とか、そんなんばかり気にして
一向に単語を覚える事ができませんでした。
小学校から進学塾に通っているような友達は
そんなところ改めて覚えるまでもなく
スラスラドンドン先に行ってしまうのです。
アドバンテージのある塾通いの友達
初回からいきなり転んだ僕
そこには大きな溝ができてしまいました。
以前もどこかで書きましたが、
負けず嫌いだった畠山少年のとった行動は
「試合放棄」でした。
それなりの点は維持していましたが、
心は完全に「テストでとりあえずいい点とれるような勉強」
それだけになっていました。
「英語」そのものは大嫌いでした。
でも、「英語」のこと知りたいし、
海外の人とコミュニケーションはとりたいのです。
英語嫌いを克服するために、
1週間程度アイルランドで宿も予約せずにバックパッカーしたり
超国際色豊かなコミュニティに参加してみたり、
いろいろと試したけども、
ますます怖くなるばかり…
ぶっちゃけ、逆効果でした(笑)
そして、時は23日に行われたFTJS!の忘年会まで進みます。
今年から通い始めて下さっている生徒さんで、
英会話教室を営んでいるお姉さんがいるのですが、
その人と英語について話をする機会がありました。
上のような話を端的にしたら、
「英語もFTJS!が教えていることと同じですよ!」と
言われました。
衝撃的な展開です。
もうかれこれ生徒の時から換算して
6年近くFTJS!にいる在籍しているわけですが、
こんなに近くに突破口があったなんて…
しかも
「英語苦手なのに一人旅なんてむちゃですよ!?」
って驚かれました。
「だってそれって、楽器まともに弾けないのに、
いきなりセッションバーに行くようなもんですよ!」
とのこと。
た、確かに、セッション挫折組の辿る道に酷似している…
それこそ、楽器も言語もぶっとばしてやりとりができる
コミュニケーション力があれば、そのような形で
セッションできるようになったり、英語が話せるようになったり
するかもしれませんが、
それは僕には無理な話です(笑)
「英語もドとレの2音からなんです!」とその先生
はて?
「FTJS!が1、2音から次第に音を増やして自由になっていくのと同じで、
英語もまずは1、2単語からなんです。」
そして「Hi」と叫ぶ先生!
思わず「Hi」と叫ぶ僕
そしてハイタッチする。
「ほらね!やり取りできたでしょ?」
ちょっと嬉しくてニヤニヤしてしまった。
しかし、そこで意固地な僕は言う
「えでも、単語の意味とか文法とかよく知らないんですけど…」
「発音とかよくわからなくて自信無いのです…」
そこで、待ってましたと言わんばかりに返す英語の先生
「じゃあ畠山先生は
『音楽理論とかよくわからなくて…』とか
『ピッチが悪くて自信ない』とか
生徒が言っていたらなんて言ってあげますか?」
と
そこで、その話の深意に気づきました。
そうか、
ジャムセッションスキルを身に付けたいのも
英語を話せるようになりたいのも
全ては「コミュニケーション」するため。
だから、
ドとレの2音でも
単語の1、2語でも
会話ができればそれで良い、
そこから始まるんだな
ってことを改めて認識しました。
その後、
2つの単語でのやりとり、
3つの単語でのやりとり、
とドンドンバリエーションを増やしていきました。
そこには、
ドレの2音の次はドレミの3音で
コール&レスポンスをするような楽しさがありました。
セッションも英語も
会話があると生きたスキルが身につくし、
凄く面白いな~と感じた瞬間でした。
今回のまとめ
・英語学習とジャムセッションはよく似ている
・「コミュニケーション第一」1音からでもできるところか始めよう!
・一歩ずつ増やしていくのが大切。
執筆は畠山勇一でした。