こんにちは、畠山勇一です。
どんなに一生懸命練習しても、
どんなに得意分野でも、
なぜか、人前に立つと
パニックになったり
本来の力が発揮できなかったりすることありませんか?
簡単にいうと「緊張しているから」なんですけども、
では
なぜ緊張するのでしょうか?
ステージに潜む魔物の正体は何でしょうか?
FTJS!ではこれを「弾き気」と言っています。
斉藤彰広の造語です(笑)
吹奏楽器の人は「吹き気」
ドラマーは「叩き気」
とか読み替えてもいいです。
ようは
「演奏する時にわき起こる気持ち」です。
この「弾き気」には
ポジティブとネガティブの2種類あります。
ポジティブな弾き気はその名の通り
「弾きたい!」と思う前向きな気持ちです。
ステージの場合は「目立ちたい」とも言えます。
しかし、これが出過ぎると
オレがオレがとなって
体に力が入り、周りが聞こえなくなり
失敗します。
その時本人は気持ちよくても、
終わってから見返すと、
完全に浮いてたりとか…
気持ちが高まりすぎるのも冷静さを欠くので
この「弾きたい!」というポジティブな気持ちは
おさえるようにするのが吉です。
では、一方ネガティブな弾き気とはなんでしょうか?
内向的な日本人にはこちらの問題が多いです。
こちらは
「弾かなきゃ」というプレッシャーです。
・上手く弾かなきゃ迷惑がかる
・失敗したら恥ずかしい
・次のBメロのあそこ難しいから意識してやらなきゃ
こうやって考えているうちに
「弾かなきゃ弾かなきゃ、どうしようどうしよう、あ~頭真っ白」
となってしまうのですね。
これがかなり厄介です。
ゼロにするのは難しいですが、
無くしてしまえたら大吉です。
ポジティブでもネガティブでも
この「弾き気」はなぜわき起こるのでしょうか?
これは、「周りの目を気にしすぎるから起こります。」
目立ちたい人も
失敗したくない人も
周りの人にどう見られているかばかりを気にしてしまうことが
そもそもの原因です。
意識するなとは言いません。
むしろ逆です。
「ちゃんと」観客やメンバーと向き合うべきなのです。
「ちゃんと」というのは
一緒にやっているメンバーや
観客がどんな表情で
自分と同じ空間にいてくれているのかを見るということ
そうすると予想以上に
メンバーも、初めて会う観客も
笑顔で温かく見守ってくれています♪
たまに評価するような目で見ている人もいますが、
それは自分ができないことや
コンプレックスを他人に投影しているだけなので
その人がオーディションの審査員でも無い限り
放っておきましょう。
本日のまとめ
・ステージに潜む魔物の正体は「弾き気」
・「弾き気」が出過ぎると自分の世界に入り緊張する
・ポジティブな弾き気はおさえる
・ネガティブな弾き気はなくす
・周囲の人と「ちゃんと」向き合うと弾き気は制御できる
皮肉なもので
認められたいと思えば思うほど
邪念が入り、本来の自分自身を見てくれる人が減ります。
「弾き気」を出して、
自分の演奏を少しでもいいものにしたいと
自分の中にばかり意識を置かずに、
ちょっと勇気を振り絞って
周りに目を向けるように心がけて見て下さいね♪
今日もお読みいただきありがとうございました。
今回の執筆は畠山勇一でした。