

友達や、同僚などと親しく話しているとき、
話が盛り上がってヒートッアップしてくる瞬間てありますよね?
気心の知れた人と、内容は何でも無い会話だとしても、
なぜか盛り上がる。
そういう時の共通点は何なのでしょうか?
総じて言えるのは、
「話し手の話題に聞き手の人が関心を示したとき」
なのかなと僕は思います。
例えば、
「あそこの駅前のカレー屋さんがおいしいんだよね」
という話が出て
「美味しいよね」っと共感する。
そうすると、
「肉が柔らかい」とか「コクがある」とか
各々の感想を述べつつ美味しいトークで盛り上がっていく。
必ずしも共感でなくても盛り上がる時はありますね。
たとえば、
「あそこのカレーは辛すぎてあまり好きじゃないよ〜」なんて
話し手の人に賛同しない形でも
「え〜そうなの〜?」なんて
気心が知れていれば話は発展していきますね。
感想は同じ「美味しい」でも、
「ルーは好きだけど、肉は薄切りの方がいいから美味しい」とか
「肉が大きくてボリュームがあって美味しいけど、
ルーがちょっと辛すぎるかな」とか
賛同しているように見えても、
どこに美味しさを感じているかは違っていたりもします。
でも、その違いを感じられるのが良かったりもしますね。
その「カレー屋さん」の新しい一面が見えたり、
その人の趣向がわかったり、
自分の知らなかった魅力が垣間見えてきますね。
そうすると、話は非常に盛り上がります。
なので、総じて
「話し手の話題に聞き手の人が関心を示したとき」
に話は盛り上がっていくのですね。
「好きか嫌いか」ではなく「知っているか知っていないか」ですね。
逆に話がなかなか盛り上がらない時は、
関心を示さないとき。
先ほどの話で言えば、「知らないとき」ですね。
好き嫌い云々ではなく、わからないときなんかは
「?」ばかりが浮かび、なかなか盛り上がりません。
いきなり「ピグモン」っていわれて
赤いモンスターを想像できる人同士ならば、
それだけで会話のネタになりますが、
「???」ってなってしまうと盛り上がらない。
よくあるのが、ジェネレーションギャップですね。
その界隈の人や、その年代の人しかわからない会話。
これは盛り上がる時と盛り上がらない時がはっきり出てしまいますね。
会話と一緒で、ジャムセッションでも
「その人の音に関心が示せるか」で盛り上がりが大きく左右されます。
たとえば、
8ビートを叩けるようになって間もない初心者ドラマーに向かって
16分音符で裏を埋めたようなフレーズで仕掛けても、
それに対してどうやって反応していけばいいのかがわからなければ、
バンドアンサンブル(コミュニケーション)的には
何も起こらずに流れていってしまいます。
伝わりやすいものとして
僕がジャムセッションでたまに仕掛けるのが、
「3本締め」のリズム
例えばギターでエンディングをする時なんかに使います。
音楽的にはめちゃくちゃダサいですが(笑)
日本人ならばほとんどの人が一度はやったことがあるので、
「チャチャチャ、チャチャチャ、チャチャチャッチャ!」
とリズムを出していけば
みんなが反応して乗ってきてくれます。
そのままピタッとエンディングが決まると
一体感がスタジオ全体に漂いますし、
そしてなんだか
メデタイ(笑)
これはかなり特殊な例ですけども…
せっかく初めてのメンバーとのその場限りの
アンサンブルをやるならば、
聴いてきた音楽も、好きな音楽も、得意な音楽も、
バラバラのメンバーだから
「この話(=フレーズ)なら私もわかるかも」なんて思ってもらえるような
フレーズを繰り出すと、
とってもセッションは盛り上がりますね♪
それでは、今回はこの辺で!
執筆は畠山勇一でした。
私の体験談をお話します。
とあるライブのあとのセッションで、本職ベースの私が、珍しくピアノを弾いていた時の話で
時間的にも盛り上がり的にも、そろそろエンディングに入りたいと思った時、
ドラマーに、「早く終われ!終われ!」とアイコンタクトを送っても、
なかなか反応してくれない。
だったら、みんなが知ってるであろうエンドフレーズとして、
『チキン』のブレイクの部分で、
『ちゃらっちゃっちゃっちゃっちゃら~』と弾いたら、
みんな反応してくれて、『じゃ~ん!』と、カットエンディングができたというお話。
素晴らしい!
音でのコミュニケーションですね。