2014年11月から新しく吉祥寺の講座でバンド入門講座というものをスタートしました。
超シンプルなジャムセッションは楽器初心者でも楽しめるアンサンブルです。
いっその事ジャムセッション初心者も楽器初心者も合わせて
みんなで、週末のその日限りのバンド仲間として
アンサンブル楽しんじゃおうぜ!という、そんな講座です。
それに伴い、バンドアンサンブルの根源について改めて考えてみました。
バンドアンサンブルそのものも
アドリブを行うジャムセッションも
「楽器でのコミュニケーション」なんだなっという事を再認識しました。
せっかくバンドアンサンブルを楽しむんなら
他の人の反応まで含めて楽しめると面白いな〜やっぱり思います。
自分のパートを突き詰める事も大事だけど、
他のパートを知る事は演奏する上で非常に大事な事です。
なぜならば…
音楽には3要素と呼ばれるものがありますね。
「リズム」「メロディ」「ハーモニー」これらを
いろんな組み合わせで生み出す事で様々な楽曲が生まれています。
楽器にはそれぞれこの3要素に対して得意分野があります。
たとえば、サックスは吹奏楽器なので、ボーカルのような
伸びのあるあたたかな音色で「メロディ」に特化しています。
しかし、構造上2音以上の音を同時に出す事が出来ないので、
「ハーモニー」という要素を表現するのは苦手です。
一方で
ドラムは粒立ちの良い多彩な音で「リズム」を刻む事に特化しています。
しかし、明確な音程がないためドラム単体では
「メロディ」や「ハーモニー」の明確な要素を持っていません。
このように、さまざまな得意分野を持つ楽器達が
「お互いの得意を活かして他の楽器の苦手を補いつつ楽曲を作り出す」
これがバンドアンサンブルなのです。
まるで、チームプレーのスポーツや仕事のようですよね。
完全無欠の超人なんていなくて。
みんながみんな得意・不得意、個性があって
それらを掛け合わせる事で凄いことが起きる。
好プレーが生まれるときは必ずコミュニケーションが存在しますよね。
逆にコミュニケーションがないとバラバラになり、
時には喧嘩になったりしてしまいます。
・サッカーでみんながみんな自分勝手にボールを追っていたら?
・発注する側がテキトーに発注して、受注側が勝手な解釈で作成してしまったら?
大変な事になりますよね?
バンドアンサンブルをしばらく続けると起こる問題のほとんどが
人間関係の問題、つまりコミュニケーションだったります。
「お互いの音を聞き合って、自分の音で返す」
これがバンドアンサンブルの根源になっています。
なので、
「自分の担当しない楽器の特徴や役割を知る」ということは
バンドアンサンブルを行うにおいてとっても大切な事でもありますね。
そんなこんなで
「楽器でのコミュニケーション」を謳うFTJS!の生徒は
マルチプレイヤー思考が非常に多いですね。
実際に演奏までは行かなくとも、
他の楽器に興味を示してくれる人は多いですね。
僕は人一倍不器用だったからこそ逆に、
1つの楽器を突き詰められるほどに上手くなかったし、
音楽についても肥えた耳を持っていたわけでもなかったので、
自然とマルチプレイヤーになって行ったのですが、
それが今になってセッションを楽しむ事の役に立っていると感じます。
そして、一回りして、今また僕は
「1つの楽器をちゃんと上達する」という課題に戻ってきました。(笑)
どちらもバランスが重要ですね。
そんな僕が斉藤社長に1から教わるレッスン動画も配信して行きますね♪
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!