読者のみなさんこんにちは!
さてさて、今回は
【細かいリズム以上に大きなリズムで合わせることが大切】
というお話です。
前々回の
【見落としがちな3つのリズムのポイント】
https://jamsession-web.sakura.ne.jp/?p=8220
前回の
【意識すると劇的にグルーヴし出すリズムのポイント】
https://jamsession-web.sakura.ne.jp/?p=8308
に続く最後のポイントです。
それは「解決先」です。
聞き慣れない人も多いかもしれませんが、
メロディも
ハーモニーも
そして、
リズムも
盛り上がった状態から落ち着く
つまり「解決感」を得ることで
音楽は作り出されています。
メロディで言えば、
あえて外れた音を使って戻ってくるなどが
分かりやすいですね。
ハーモニーならば、
学校などでも使われる
C→G→Cなんかはまさにこれ。
そしてリズム
これは
「パターンとフィルイン」です。
フィルインとは
ドラムなどがちょこまかっとやってる
リズムパターンとは違う派手なフレーズです。
目立つからフィルインの役割が分かりやすいのですが、
目立つために使っているわけではありません(笑)
強力な解決感を生み出し、
バンドアンサンブル全体がまとまるのです。
逆を言うと
ドラムのリズムパターンの他
リフやバッキングも
パターン化されていないと
「パターン」とは言えないですし、
フィルインとの落差がなくなってしまうので、
アドリブだからと色々やろうとはせず、
規則性のあるパターンを1つ作って
繰り返すことが大事です。
そのパターンから外れることで
フィルインの役割が生きてきます。
今回のテーマ
「大きなリズムを合わせる」というのは
「フィルインからパターンに戻ってきて解決する」
この点を合わせるということに他なりません。
また、この部分では殆どの場合、
ドラムでバスドラム+クラッシュなどで
特大のアクセントをつけてくれます。
細かいリズムを合わせることよりも
バンドサウンド全体で考えると
こちらの方が比重が上です。
もちろんどちらも大事なのですが、
アドリブ的な視点で考えると
もしアドリブでテンパってしまい
周りとリズムがズレてしまったとき。
こういう時に
細かいリズムやコード進行に注目してしまうと
周りがもっと見えなくなり、
ドツボから抜け出せなくなります。
こういう時は
とりあえず演奏に意識はおかず
(止まっても大丈夫なパートは演奏を止めちゃう)
「次のリズムの解決先はどこかな〜」と
周りを見渡しながら、
着地点を探した方が良いのです。
本当にピンチの時は
解決先が見えている人が、
解決に向かう1小節前から
「1 2 3 4」と
カウントをハンドサインやかけ声でしてあげると
良いでしょう。
【本日のポイント】
・音楽には「解決感」がある。
・解決感を使って会話がおこったりバンドがまとまったりする
・リズムの解決感を生み出すのは「パターン」と「フィルイン」
・「フィルイン」から「パターン」に戻る時に強力な解決感を得る
・バンドで合わせる時、
細かいリズムよりもまずはこの大きなリズム(解決感)から意識する
・ピンチの時は解決先をまずは見つけて、そこに帳尻合わせていく。
3回に渡ってお伝えした
リズムの3つのポイントは今回で終了です。
また、機会があればこのようなことも書いていきます。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一でした。