読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【レッスン解説『ランニングベース~
というお題目で、
FTJS!
動画自体は各楽器にフォーカスしてますが、
他の楽器の人も読んで得する内容にしてきます。
今回とりあげる動画はこちら!
https://www.youtube.com/watch?
目次
●ランニングベースとは!?
●ソロで使う時のポイント
●リズムにフォーカスして着地する
●「まとめ」アンサンブル視点で考えると…
【ランニングベースとは!?】
ジャズのベースフレーズの常套句で
「ウォーキングベース」とも呼ばれます。
※以下、今回はランニングベースで統一して解説します。
一定の拍でリズムを刻み、
かつ、一つ一つ音を変えて次へ次へとフレーズを繋いでいく。
まさに歩いたり走ったりしているような
とても推進感のあるベースらしいフレーズです。
コードルート押さえることから脱却したい
初心者ベーシストの憧れでもあります(笑)
そんなベースラインですが、
ソロで使う時と、ベースの役割として使う時では
ポイントが若干異なります。
【ソロで使う時のポイントと注意】
まず本来のベース的な役割におけるランニングベースについてです
ランニングベースはジャズの4ビートで使われることが多いです。
4ビートと呼ばれるだけに、1小節4拍をしっかりと出します。
つまり、1小節を4つの音を繋いで組み立てていきます。
(より推進感を出すための例外もありますがこれが基本です。)
この時のポイントは
「次のコードに向かうように音を組み立てるのが基本」ということ
例えば
Dm G Cという3小節があれば
次のコードのルートにスムーズに向かうフレージングを考えます。
シンプルにメジャースケールを使って組み立てるなら
レドシラ ソファミレ ド~というように
コードトーンももちろん意識しつつも
それ以上に次のコードのルートに向かうこと先行でプレイします。
慣れれば、コードトーンを使ったり、
半音でアプローチしたり、ルート以外のコードトーンへ着地したり
とバリエーションは様々です。
ソロで使う場合も基本的には
次の音につながっていくイメージですが、
大事なポイントとしては、
「コードに縛られなくても良い」ということ。
上のコード進行
Dm G C というのはすべて
「Cメジャースケール」で演奏できるコードです。
なので、
今回の動画でも言っているように
「Cメジャースケール」を適当に並べて
拍を刻むだけでもそれっぽくなります。(笑)
ただし、大きな注意点があります。
それが次のポイントです。
【リズムにフォーカスして着地する】
コードを無視しても良いと言っても
着地点を見失うと、収集つかなくなります。
コードを無視することであえて
ソロらしい(歌のメロディのような)
「息の長いフレーズ」になります。
4小節や8小節を一息で演奏するようなイメージです。
しかし、ただバラバラ弾いているだけだと
かっこ良くありません。
ちゃんと着地する必要があります。
Dm G Em Am Dm G C (C)
というような8小節のコードがあったとすれば
これもやはり、
すべてCメジャースケールで演奏できます。
そして大事なのが、適当に弾いても
「7小節目のCでドに着地する」ということ。
逆に言えば、
コードを無視していいのは
リズムにフォーカスすることで
7小節目の着地に向かって演奏しているからです。
こういう場合は
ハーモニーの理屈は無視してしまっても大丈夫でなのです。
変な音を使ってしまっても、
それが良い緊張感になったりもします。
【「まとめ」アンサンブル視点で考えると…】
アンサンブルで考えるよりも
これはソロ楽器の方もぜひこんなイメージで
ソロをとることを試してみると良いかもしれません。
普通のソロだとあまりやらないのですが、
・ソリストらしい息の長いフレーズ
・リズム隊らしい拍を感じたフレーズ
この性質の違う要素が含まれているので
リズム感を鍛える良い練習になるでしょう。
また、動画の解説にもありましたが、
刻む拍は8ビートなら8分音符になったりと
リズムやテンポによって変わります。
いろんな場面を想定してやってみることをおすすめします。
ぜひやってみてくださいね♪
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
Tag Archives: ベースソロ
ジャズ的ベースソロの作り方その三
ジャズ的ベースソロの作り方その二 3度解決
レッスン解説『ベースらしいアドリブソロの取り方』
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【レッスン解説『ベースらしいアドリブソロの取り方』】
というお題目で、
FTJS!から全体公開しているレッスン動画を解説します!
動画自体は各楽器にフォーカスしてますが、
他の楽器の人も読んで得する内容にしてきます。
今回とりあげる動画はこちら!
https://www.youtube.com/watch?
目次
●ベースならではソロの取り方はあるのか?
●ルートを出してからソロをとる
●ハイブリット故のデメリット
●「まとめ」アンサンブル視点で考えると…
【ベースならではソロの取り方はあるのか?】
基本的にはありません。
と、いってしまっては元も子もないので(笑)
ちゃんと解説していきます。
まず、ソロのとりかたとしては
管楽器やギターなどとソロを演奏する楽器と同じです。
逆に言えば
「ベースラインを演奏する時の考え方とは違います。」
ソロはスケールで発想した方がコードをまたいで
大きなメロディを紡げますが、
ベースラインはコード発想で演奏していることが多いです。
ここの違いがベーシストがソロをとき時の
大きな壁となりますね。
また、
ベースがソロをとる時の状況は少し特殊です。
まず、ベースが担っていた
「ルート」がなくなりハーモニーの感覚が途端に弱くなります。
(ピアノなどが補佐してくれることもあります。)
そして、全体の音量が下がり、
他のパートは演奏しなかったり控えめにしたりするので、
かなり不安になります(汗)
そういう状況では今回のソロの取り方が役に立つでしょう!
【ルートを出してからソロをとる】
動画中でも解説していますが、
これは
「ソリスト的発想」と「ベーシスト的発想」
例えば
CCFGという4小節のコード進行があったとします。
各小節1拍目に各コードのルート音を低音で鳴らしてから
高音寄りの音でソロをとる方法です。
これを行うことで
ルートおよびコード進行を把握しながら
リズムもキープしつつソロが取れます。
動画内では一部
2小節ごとにルートに戻っていますが、
これも大有りです!
むしろ、よりソリストっぽいソロになります。
その場合は
CCFGならば
C~F~とルートは弾いていないけど、
ちゃんとコード進行は
一定のテンポをキープしています。
【ハイブリット故のデメリット】
しかしこの方法にもデメリットがあります。
・低音を出すことでピアノなどが補佐してくれる場合ぶつかる
・1、2小節ごとに低音に戻るのでメロディが短くなりがち
・ソロのメロディを長くするとルートに戻って来れなくなる
つまり、
ソロパートでありながらベースパートもやるので
他のパートとぶつかったり、
どちらも中途半端になりやすいのです。
なのでこの手法は、次に述べる
ストーリー展開を意識して行うといいでしょう。
【「まとめ」アンサンブル視点で考えると…】
この方法はベースソロが回って来た最初の方
ストーリーの序盤に使うとよいでしょう!
ベースソロの序盤はベースを際立たせるために
他の楽器はパッと演奏を止めることが多いです。
他の楽器の補佐がほとんど受けられないので、
序盤に今回の方法を使うとよいでしょう!
そして、
ソロが盛り上がっていくと
ベースでも高音弦で音も詰め込んで
フレージングをすることが多くなり、
低音を弾くのが実質無理になってくるので、
そうなってからは他の楽器が低音や
リズムキープのサポートにまわるとよいでしょう!
もちろんこれらはソロの取り方の1つですので、
必ずこうする必要はないですよ。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!