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ジャズ的ベースソロの作り方その二 3度解決
練習日記『ジャズ的フレーズ「ビバップ」を学ぶのに必要なこと』
読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
今回は
【ジャズ的フレーズを学ぶのに必要なこと】
というお話。
久々更新のギター練習日記です!
ご無沙汰の練習日記ですが、正直一時期さぼってました(笑)
また最近熱心に練習するようになってまた発見がありましたので
書いていきます。
ギター練習日記と言っていますが、
今回はソリスト全般に向けた内容です。
目次
●コード進行に沿ったフレージング「ビバップ」
●ビバップフレーズはコード理論が不可欠
●ビバップフレーズはリズム感が不可欠
●「まとめ」
【コード進行に沿ったフレージング「ビバップ」】
最近のギター練習はもっぱらビバップを練習しています。
ビバップとは、
ジャズの長い歴史の中で生まれた1つのアドリブスタイルです。
最も有名なビバッププレイヤーは
サックス奏者のチャーリー・パーカーです。
というか、
チャーリーパーカーのフレーズ=ビバップ
といっても過言ではありません。
ビバップフレーズの大きな特徴は
・単音でコードの流れを感じさせるフレーズである
・
・コード(もしくはそれを想定したメロディ)で
起伏を作ることでフレージングが生まれている
というような、特徴を持っています。
セッション、特にジャズの演奏に憧れてアドリブを始めた方は
真っ先にこのバップフレーズの勉強をする人も多いかと思います。
しかし、残念ながらビバップをアドリブで使えるようになるには
リズム、ハーモニー、メロディ
3要素全て兼ね備えたフレージングをインテンポで演奏できる
技術と知識とアドリブ力が必要になるのです。
【ビバップフレーズはコード理論が不可欠】
ビバップフレーズは前述しました通り
基本的には「単音」です。
意図は構造上和音が出せない管楽器プレイヤーが
「コード進行」を想定して演奏したものだからです。
つまり、ただフレーズを丸覚えしても
アドリブで使ったり、
オリジナルなビバップフレーズを作ることは出来ないのです。
そう、「コード進行の理解」が必要不可欠なのです。
ビバップと切り離せないコード進行に
「II-V-I」という流れがあります。
具体的なものでいえば
Dm7 G7 CM7や
Cm7 F7 B♭M7などです。
「II」とか「V」はローマ数字で「2」や「5」を意味します。
コードを示す時はローマ数字で表します。
Cを1とすると
DはCから数えて2番目
GはCから数えて5番目
なので、「II-V-I」というながれなのです。
IIからVにかけてハーモニー的に盛り上がっていき
Iでストンと着地します。
(解決するともいいます。)
そしてこのコード進行が組み合わさって
なかなか解決しないような流れも作り出せるのです。
Dm7 G7 Cm7 F7 B♭M7
上の二つのコード進行のCM7で着地すると見せかけて
Cm7にすり替えて次にF7を繋げることで
もう一回盛り上げられちゃう
そんなコード進行が連続して出来ていることが多いのです。
「ジャズってコードが複雑で難しい」という
話をよく聴きますが、
ほとんどが「II-V-I」の応用で出来ています。
コードの基本的な知識を勉強しつつ
フレーズを覚えるだけでなく
そのコード進行に「II-V-I」の流れになっている部分を
沢山探し当てることが大事になってきます。
ね?ビバップってこの時点で
一筋縄では行かないことが分かりますよね?
余談ですが、
逆にビバップフレーズをガチガチに学んでしまい、
コードを想定したアドリブスタイルでしかアドリブができないと
ファンクなどのコード1発の曲や
ジャズでもモードという演奏法などでは
ぜんぜんアドリブできないなんてこともあります。
それは、リズム感が身についてないからです。
【ビバップフレーズはリズム感が不可欠】
実は、リズムにも解決先があります。
それは、多くは4小節単位であったり、
場合によっては2小節、1小節なこともあります。
これはジャムセッションで
演奏されるどんなジャンルにも言えることです。
この「リズムの解決先」に向かって演奏が出来ないと
他のメンバーとリズムがズレたりしてしまうのです。
「II-V-I」にもIで解決するという特性を持っています。
もちろんコード進行はリズムがあって成り立ちます。
まずはフレーズ云々考える前に
「解決先」つまり、
「何処に向かってフレージングしているのか?」
に焦点をあてて、聴いたり演奏したりして
「インテンポでアドリブ出来る実践力」を
身につける必要があるのです。
【「まとめ」
このようにビバップには
・コードアナライズがしっかりできるハーモニー知識
・ハーモニーを単音で感じさせるメロディセンス
・
3要素のすべてが必要になります。
アドリブ的処理能力という視点で考えるならば、
ビバップは最高峰のソロの取り方の1つとも言えます。
つまり、ジャズのアドリブに憧れて勉強を始めた人が
いきなりビバップに挑戦するのは
いきなりエベレスト登頂を目指すようなものです。
一歩ずつ、それぞれの要素をアドリブで使えるようにして
そしてそれを組み合わせていき最終的に出来るようにすれば良いの
・
・
・
そんなシンプルなところから
「急がば回れ」
ジャズを勉強してもう何年も経つけど一向にアドリブできない…
という人は、もう一度この「バップフレーズ」の練習方法を
見直してみてはいかがでしょうか?
今ちょうど僕自身
斉藤社長からギターレッスンを受けているので、
また発見がありましたらシェアしていきます。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一。またね!
音楽理論の苦手意識克服!ハーモニーの理論にはリズムが必要!?
セッションインストラクターの
勉強でジャズの道を恐る恐る進んでおります
FTJS!大島直樹です。
おかげ様で、ロック出身の僕でも
ジャズの「ハーモニーでの会話の楽しさ」
が分かってきました!
その昔は
よく分からなくて
とっつきづらくて
あれだけ山ほど音楽理論の本や
教則本を買っても分からなかった
ハーモニーとかコードの理論
それがセッションを通じて
理解できるようになったのは
何でだろう??
そんな僕なりの気付きがあったので
同じように悩んでいる方の為に
参考になればと思い、ご紹介したいと思います。
まず、そもそもの原因は
【ハーモニーとリズムを完全に切り離していた】
これが根本的な原因のように思います
音楽理論というと
音の組み合わせに
ついて言及してあるもの!!
という先入観があったので
「音の縦の積み重ね」
だけに着目していました
このコードの時は下から何の音が重なってて
あのコードの時はテンションが入ってるからどーだとか
そのコード単体だけをぶつ切りに取り上げて
コードの中身だけを考えていました
ところが
リアルタイムで進行していく
セッションの中では
この考え方では到底追いつかないし
対応ができない
コードの縦の音の並びよりも
「横の時間軸の把握」
が必要になってきます
縦から横へ視点を変えると
このコードは盛り上がって聞こえて
次のコードは落ち着いて聞こえる
あるコードは次のコードに行きたくなるような働きがあるとか
リズムでコードが繋がったことによって
コードやメロディそのものの機能や性質が
見えてきました
このハーモニーの流れや特性を体感したことを
理論で確認したことによって
理解が深められるのではないかと思います
音楽理論は
【ハーモニーだけでなくリズムと一緒】
音楽理論の初心者の方や、
苦手意識がある方、
挫折経験のある方に少しでも参考になれば嬉しいです
それでは今日も楽しい1日を!
大島直樹