読者のみなさんこんにちは!
FTJS!ジャムセッション講座運営事務局の畠山です。
さてさて、今回は
【カウントの数え方を改善するだけでリズム感強化に繋がる】
というお話。
前回の
【意外と気にしていないリズムの癖】
https://jamsession-web.sakura.ne.jp/?p=8715
この記事とも少し関係があるので、
是非チェックしてみて下さい。
以前に
「休符は休む場所ではなく、無音という音を選んで奏でている」
なんて話をしたような気がします。
カウント1つとって見てもそれは大切なことです。
おしながき
●自分のカウントの数え方を知る
●ウラを感じるカウント
●シャッフルのカウントのコツ
●リズム感がよくなるかもしれない「まとめ」
【自分のカウントの数え方を知る】
まずは、カウントを唱えてみて下さい。
「ワンツースリーフォー」
「イチニーサンシー」
自分のカウントの取り方にはどんな特徴がありますか?
ここで意識してもらいたいのは、
次の数字を言うまでの「間」です。
もう一回いつもの感じでカウントしてみて下さい。
「ワンツースリーフォー」と一息に言っていますか?
それとも
「ワン、ツー、スリー、フォー」と音を切って言っていますか?
実はこのカウントの数え方で
リズムの感じ方が変わってくるのです。
多くのリズムに苦手意識がある人は
このポイントを意識していません。
【ウラを感じるカウント】
実は何の意識もせずに
「ワーンツースリーフォー」と繋げて
棒読み的にカウントをすると
リズムの悪い癖がつきます。
それは、「ウラ拍に弱くなる」ということ
ウラ拍というのは簡単に言うと
「1、2、3、4、」の「、」の部分。
この部分をちゃんと意識することで、
リズムの正確性が増し、
またリズムの違いなどをカウント1つで演出することも出来ます。
逆に言えば、
演奏するリズムパターンによって
カウントの数え方を変える必要があります。
まずは初歩として裏の位置が均等な場所にある
「8ビート」を想定してカウントをしていきましょう。
ポイントは
「裏の位置を意識して『ン』と歌う」です。
文字で表すなら
「ワ(ン)ツ(ン)スリ(ン)フォ(ン)」というような感じですね。
こうすることによって単純に
一小節の中で
感じる「点」が4から8に増えますので、
よりリズムの輪郭が鮮明になります。
これがまずは基本です。
この数え方に慣れてみて下さい。
【シャッフルのカウントのコツ】
応用編に行きましょう。
8ビートなどのイーブンなリズムの他に
シャッフルのような「跳ねた」リズムもあります。
8ビートもシャッフルも
「1234」の点は変わらないので、
同じようにカウントしてしまう傾向があります。
しかし、
前述した「ウラ」には決定的な違いがでてきます。
シャッフルは3連符の中抜き「タッタ」と表されます。
このイメージがあれば
「ウラを感じるカウント」であれば、
数え方が変わります。
「ワッンツッンスリッンフォッン」というように
(文字で書くと変ですが 笑)
オモテの数とウラの「ン」の間に
短く切るような間が更に生まれます。
こうやって、歌うことで跳ねた感じを
より強調することが出来ます。
そして、さらにポイントですが。
このシャッフルは
8ビートよりもウラが次の拍に近づくことによって
推進感を得ています。
それを意識しないで
ワッンツッン…というようにオモテから歌い始めると
日本人は音頭のようなリズムになってしまうのです。
「ウラから歌い始める」
これを意識するだけで驚く程シャッフルの推進感が出ます。
歌いはじめを
「ンワッンツッン…」と一番最初に「ン」とタメを作ってから
カウントするだけです。
簡単ですが、全然変わります。
でもこれをやるとウラとオモテのが
ひっくり返ってしまう人はまずはやめておきましょう!
【リズム感がよくなるかもしれない「まとめ」】
「ウラをとる」なんて警察やら報道業界の用語がありますが、
これは「供述や噂などの真偽を確かめる」という意味があります。
言葉となって出た部分をオモテとするなら
その言葉に隠された部分はウラ
でもウラが分かればそれが真実ではなくて、
「オモテがあり、ウラもとるから真実」になるのですね。
コインのオモテとウラのように
オモテとウラは平面的に同時に認識することは出来ないけど、
オモテの反対には常にウラが存在しています。
何事においても、ウラを取ることは
そのもののコントラストをはっきりとさせて、
ぼやけていた輪郭が鮮明に浮かび上がってくるものですね。
今回のように
「オモテ」部分には違いはないのに
「ウラ」をとることで
ストレートな8ビートなのか
跳ねたシャッフルなのか
それがはっきり分かるようになるのです。
そうすることによって
リズム感はより強化されていきます。
でもやっぱり、結局のところ
「頭の中でドラムのリズムパターンが脳内再生できる」
ようになったら殆どのリズム感の悪さは解消されます。
これに関しては何回でも言います。
もし、暇な時間があれば是非試してみて下さい。
今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。
みなさんの音楽ライフが
より豊かになっていくことを願っています♪
今回もお読みいただきありがとうございました。
執筆は畠山勇一でした。