
お気に入りに追加こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
よく音楽や表現の世界では
「中身が大事!」という考えと、
「イメージが大事!」という考えが
ぶつかる事がある。
どんな音楽なのか?
何を表現し、何を訴えているのか?
ということにフォーカスするタイプの人と、
第一印象が半分以上の価値を決める!
そう考えるタイプの人の違い。
これを考える時、
僕はいつも「心体性」から
ものを見てしまいます。
そして結論は
「心体性がついてくればどちらも大事!」
という考え方になります。
「心体性」というのは簡単に言うと
【心が体をコントロールし切れているかどうか?】の事。
厳密に言うと、
あくまで僕の中の個人的表現ですが、
「心体性が高い」というのと
「フィジカルが強い」というのは
意味が異なります。
「心体性」は
心がどれだけ体を制御できているか?
が問題で、「フィジカル」は単純な運動神経。
速く指が動くとか、
複雑なテクニックが体現できるとかの話。
だから音楽の世界には
「ヘタウマ」という現象が起こります。
凄いテクニックを持っているのに、
なんだか全然感動しない、面白くない。
このタイプのミュージシャンは
単に「フィジカルが強い人。」
でも、ボブディランやキースリチャーズ、
昔のブルースプレイヤーなど、
お世辞にも楽器自体がズバ抜けて上手いとは、
現代の基準では言えない。
でも、なぜか多くの人の
感動を呼んでしまうプレイヤー達。
俗に「ヘタウマ」と呼ばれる人たちが
「心体性の高い人」と僕の中では呼び、
区別しています。
「心体性の高い人」は
間違いなく出したい音のイメージが
明確にアタマの中にあります。
全て鼻歌で歌える位、強力なイメージです。
そして、それを表現するための
最低限のテクニックを知っています。
だから必要以上に
楽器は上手くならないんだけど、
心が求める音を出せる方法はわかる。
普通の人は
イメージが湧かないので
フィジカルを求めます。
フィジカルさえ身に着けば
アタマの中で音が
鳴り始めると思っています。
もちろんこれもその通り!
そういう順番で音楽を
身につける方法もありです。
が、自分の表現に
本当は必要のないものまで
身につける危険性があります。
ここで「心」の問題が出てきます。
沢山テクニックがあってもなくても、
『今表現したいことに最低限必要なものは何か?
直感でわかる』
こんな心の力が
サウンドを大きく左右します。
テクニックが足りないと
心が判断している人は、
音はもちろん、ステージ上の
態度が小さくなります。
すると、「表現の中身」は
もちろん「イメージ」も悪くなり、
観客には伝わらなくなります。
逆に、テクニックは十分だけど
必要最低限が判断できない心の人。
こちらは「表現の中身」は
単に騒々しい感じになり、
「イメージ」も器の小さな人間が
一生懸命背伸びしている感じ
になるのでウケない。
どちらにせよ、
「心が体を制御しているかどうか!?」
これが全て。
逆になってしまうと
大抵はつまらない結果に
なると思います。
「表現の中身」と
「イメージ」と
「心」
これがそろった時
「心体性の高いプレイヤーになる!」
そんな気がするここ最近でした
ピンときた方は是非参考にしてみてください。
今日も一日ガツンと
グルーヴさせていきましょう!
