
お気に入りに追加こんにちは!
セッションインストラクター
の斉藤 彰広です。
「ポリリズム」と呼ばれるテクニックが音楽にはあります。
「ポリ」とは「複数の」という意味で、
同時に2つ以上のリズムが走っている状態を差します。
例えば、4拍子の中に3拍子とか、5拍子が
鳴っている状態の事を差します。
とてもスリリングでカッコいい
リズムの高等テクニックなのですが、
なぜこれがカッコよく感じるのか!?
その根源的な理由は「自由を感じるから!」
4拍子の中に3拍子を入れると、
当たり前ですが、違和感を感じます。
リズムがどんどんズレていきます。
リズムがズレにズレて
とっても違和感満載になるのですが、
もっと大きい尺で感じてみると、
4小節とか8小節の単位で
必ずバチっともとの拍子に戻ってきます。
戻って来れないと大変なことになるのですが、(笑)
戻れた瞬間は強力な違和感が
一気に解決されるので、最高に気持ちいい!
特にアドリブで「ポリリズム」が
決まるとさらに最高です。
バンド全体が一旦不安定に陥り、
ある人はもとの拍子をキープしようとし、
ある人はズレていく拍子にノろうとする。
また、さらにある人は
まったく関係のないリズムを当て始める!
ある意味リズムの制約がハズれて、
全員が自由になれてしまう!
でも、4小節すると必ず
また全員でもとの拍子に戻ってくる!
こんな究極の自由を体現できるので、
「ポリりズム」は本質的にカッコいいし気持ちいい!
と人は感じるような気がします。
これはまさに日々の人間関係でも同じ。
色々なリズム、考え方、信念、
もしくはとらわれをもった人々が
集まって生きています。
それを近視眼的に見てしまうと、
自分と違うので全部間違ったものに見えてしまう。
まさに「ポリリズム」の起こりと同じ感覚。
でも4拍子だったり、3拍子だったり、
5拍子だったり、7拍子だったり、
色々なリズムの人が、
ある一定の目的や目標、理想に向かって走り始めると、
そこには自由が生まれ、
スリリングで切れ味のとがった
アイデアや行動が生まれます!
まさにバンド全体でポリっている感覚。
そして大きな視野でみると、
ある一定の期間で全員の個性が発揮されて
凄い結果や成果がでる!
まさに4小節後にバンド全体が
ガツンと一体になってリズムを解決し、
また元の拍子に戻る感覚。
「ポリリズム」そのもの!
もともと持っているリズムがみんな違う。
それを違和感と捉えるのか!?
それとも「ポリリズム」と捉えて、
大きな視野で解決どころを探っていくのか!?
この発想があるだけで
世の中は全く違って見えてくる。
もしかしたら自由とはこういうことなのかも。
ピンときた方は是非参考にしてみてください。
今日も一日ガツンと
グルーヴさせていきましょう!
